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2015年12月13日 (日)

■1213■

取材で、雨上がりの東京スカイツリータウンへ行った。
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年末の楽しみだと思っていたクラス会も、ふと気がつくと、過去の出来事になっている。何もかもが手遅れのような、しかしそれが当たり前のような、不思議な気持ちにさせられる。


レンタルで、アレハンドロ・ホドロフスキーの『リアリティのダンス』。
Btmvph0cuaa7_pk昨年夏、『ホドロフスキーのDUNE』を見て、それまでの認識をあらためた。ホドロフスキーが映画に対して不真面目であったことなど一度もないし、屈折した欲望を映画に叩きつけたこともない。
『リアリティのダンス』で、ホドロフスキーは自分の少年時代を描き、映画を通じて父親と和解し、母親の「オペラ歌手になりたい」願望をかなえている。父親役を演じているのは、息子のプロンティスだ。

ホドロフスキーにしては、あまりに温厚なこの映画は、カンヌ国際映画祭・監督週間で上映された。「面白いか/面白くないか」「百点満点で何点か」などといった貧しい減点法ではなく、作家や作品の存在自体を尊重し、広めよう・残そうとする人々がいる。70年代から、くりかえし『エル・トポ』を上映しつづけた配給会社も、ホドロフスキーの価値を広めてくれた。

ホドロフスキーが私的なことを描けば描くほど、周囲の人たちがバックアップしていく。拍手で迎える。それが、作家に対する礼儀だと思う。数字で冷たい評価をしている者には、分かるまい。


吉祥寺ヨドバシカメラで、『RWBY』の初回限定版BDを購入。
1115_the_stray_09780やはり、粋なセリフまわしと声優たちの多面的な演技に、心を奪われる。藩めぐみ演じるペニーの登場する最終エピソードは、何度もくりかえして見た。
英語でも見てみたが、やはり、藩めぐみが、アンドロイドで言動の不自然なペニーに、独特のユーモアを加えている。

ペニーは、ルビーの「おともだち」という言葉に反応するが、これは物語冒頭、ルビーが友だちが出来るかどうか悩んでいたシーンと呼応する。どのエピソードも「仲間」や「友だち」を描いている。それは、彼女たちが何とかして手に入れたいと願っているもの、まだ手に入れることができないでいるものだ。彼女たちは、抱き合ってベタベタするようなことは、めったにない。それぞれの差異を認め、意見が対立することを怖れない。さみしさと包容力が、互いに拮抗している。

今年2月に急逝した、『RWBY』の生みの親、モンティ・オウムが「15歳のルビーに感情移入した子が十年後、25歳になったルビーにも共感できるように」と、特典インタビューで語っている。
流れゆく時にあらがわない、厳しさとたくましさが、この作品の根底に流れている。

(C) “LE SOLEIL FILMS” CHILE・“CAMERA ONE” FRANCE 2013
(c)Rooster Teeth Productions, LLC

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