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2015年12月27日 (日)

■1227■

ウェブ配信で、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第一話。松尾衡監督が、脚本と絵コンテも担当し、原作の魅力をあますところなく拾い上げ、丁寧に配置している。
特典映像では、太田垣康男さんの仕事現場を、かなりじっくりと見ることができる。

で、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の件もあって、ガンダムやザクのデザインには思うと2015111915224219429_2ころがあった。太田垣さんが、特典映像で「ザクをこえるデザインは、いまだに出ていない」と話していたけど、むしろ求められてこなかった、必要なかったんだ。ザクの印象をキープしたまま、アレンジを繰り返して、30年以上も商売できてしまったのだから。

僕は、Xウィング・ファイターのマイナーチェンジではなく、Xウィングに代わる“ナントカウィング”をデザインすべきだと思っていたのだが、それは『ジェダイの復讐』にAウィングやBウィングを出したのと、発想の程度が変わらないわけだな。
テレビ放送から10年後の『ポケットの中の戦争』で、初めてザクやドムがリファインされたように、視覚的なアップグレードが目的なんだ。おそらく、『ローグ・ワン』に登場するXウィングは、また別の解釈がなされているんだろうな。むしろ、初代ゴジラに対するギャレゴジのように、作品に応じたアレンジをすべきなんだ。

僕は、ゴジラに対してすら、「いつまでもゴジラばかりでなく、ゴジラを超える新しい怪獣を考えろよ」と思ってしまう性質なのだが、その新しさは、ゴジラに求めるべきではない。長く商売していくには、「何も変えてないように見せかけながら、いかに時代に応じて変えるか」が大事なんだろう。


僕は『オネアミスの翼 王立宇宙軍』(公開時は主題と副題が逆だったのです)に、狂喜した人間なんだけど……それは、作品が面白いというより、企画の志の高さに心打たれたんだ。だけど、新しさや気高さでは商売にはならいことを、この作品は教えてくれた。
新しさだけを常に求める人間って、破滅的なんだよ。いつも完全燃焼したがるというか、気が早くて飽きっぽい。僕が「早死にするぞ」って周囲に言ってるのは、そういう意味だから。

『フォースの覚醒』を見てから、一週間以上が経過して、Xウィングやストーム・トルーパーをリファインして続投させはじめた理由が、ちょっと納得できた。
ただ、僕はセンチメンタルな人間だけど、「ハン・ソロが出てきただけで嬉しい」って気持ちはゼロ以下。「新しい俳優に、老け役をやらせれば?」って、本気で思ってしまう。「懐かしアニメ回顧録」って連載を提案されたときも、「“懐かしい”は価値ではない」と反対した。世界は明日に向かって驀進しているのに、僕だけが過去を振りかえっている……という状態は好き。我ながら、厄介だ。

今は、「ハン・ソロが出てきただけで泣ける」って人たちに支えられて、ヒットしてるんだと思う。だけど、それは戦術レベルの話だからね。ハリソン・フォードに払った30億8,950万円ものギャラを、いかにして回収するかって話には、興味がある。


「自分で調べない人」の共通点 気が長い、人の気持ちに鈍感
そういう人は不確かな情報を信じこみ、新しい情報を入れて微調整しようとしないので、一方通行の思いこみだけが強くなっていく。その思い込みを他人に話して同意をうながすので、デマの発信源になってしまう。

あいまいに覚えたことほど、人間は強く信じてしまうそうで……。
だから、「児童ポルノ」の呼称だけでも「性虐待記録物」に変えようというキャンペーンは、自分で調べないタイプの人たちには浸透しなかった。だって、条文や判例のリンクを貼っても、彼らはリンクすら踏まないもの。

世界に対する謙虚さに欠けている人は、たいてい自分で調べないし、公平さなど求めないし、それゆえに苦しんでいるように見える。

(C)創通・サンライズ

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