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2015年12月16日 (水)

■1216■

平日夜の秋葉原、単行本のための取材。インタビュー後に、ようやく現地に着いた編集者と、閉店間近の中華料理屋で、打ち合わせをする。

彼はアニメファンでもオタクでもないのだが、『RWBY』の話を、つい熱く語ってしまった。
1144330_1200『RWBY』のブルーレイは、買ってから毎晩、見ている。気に入ったやりとりがあると、巻き戻して見返してしまう。

日笠陽子演じるワイツは、大企業の令嬢なので、語尾はですます調だ。その高飛車な態度は形式的なのだが、ワイツは「自分はまだ、完璧ではない」「自分は、とっつきにくい性格」と、未熟さを自覚している。その深い部分にまで、日笠陽子は手を届かせる。その演技は、キャラクターの内面を身近に感じさせるための工夫だし、表現なんだ。


少なくとも、発汗恐怖症がぶり返している今の僕は、対人関係をテーマにした『RWBY』に救われている。同じ苦しみに耐えている人に、見てもらいたいと願っている。

しかし、人気が出れば出るほど、アニメ・ファンは「新参者お断り」の風潮を強くしていく。
「テレビシリーズを見ていない」「元ネタを見ていない」「聖地巡礼していない」と、減点方式でファン失格の烙印を押す。「たまたま見る機会があったけど、面白かったよ」という通りすがりを、歓迎しない。
新参者が入りづらいから、固定ファンをリピートさせるための、濃い工夫が必要になる。

作り手が間口を広くしても、性格の悪い古参のファンが、ずらりと間口を埋めてしまう。
僕にも覚えがあるから、過去に熱中して、今でも好きなアニメのタイトルは、なるべく出さないようにしている……そのアニメに、うるさいファンが粘着していると思われたくない。
どんなに昔の作品でも、まったく未見の、新しい人に触れてほしい。そう願っている。


町山智浩 スターウォーズ6部作に隠されたジョージ・ルーカスの人生を語る
後半の、ルーカスが再婚して以降の話は、まったく知らなかった。町山さん、誰を蔑むでも傷つけるでもなく、本当にきれいに語って、ルーカスを祝福している。

チケットがとれたので、小学校時代からの友だちと金曜日に見てくるけど、ついにルーカスの個人作品ではない、大衆化された『スター・ウォーズ』が誕生するんだ……と、やや複雑な心境。
1999年夏の『ファントム・メナス』公開時の、オモチャ・ブームと渾然となった、熱気の満ちた空気が懐かしい。あの頃は、映画が縁で知り合った友だちと、よく渋谷を歩いていた。あちこちにトイ・ショップがあって、毎日のようにハシゴして、何を見ても楽しかった。

今回は、過去の作品のことなんて忘れてしまって、知っているキャラクターたちの出てくる新作娯楽映画を楽しむような、気楽な態度が正解なんだろうな。

(C) Rooster Teeth Productions, LLC

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