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2015年12月 4日 (金)

■1204■

前回のブログで、最後にふれた『響け!ユーフォニアム』が「西洋人の目には児童ポルノと映ってしまう」と指摘された件。
そう指摘したユーザー自身が、「盗撮行為をしている」とのツイートを見かけたので検索してみたところ、確かに、制服姿の女子小学生の写真が何枚かアップロードされていました。撮影場所も明記されていたので、何箇所かにURL付きで通報しておきました。

ただし、盗撮画像が削除される可能性は、低いと思います。
「昨年の児童ポルノ法の改正で、盗撮も禁止されたじゃないか」と思われるかも知れませんが、児童ポルノ法では、制服姿の児童の盗撮は、禁止できません。同法の第2条第3項に定義された姿態を「盗撮」した場合に限られるからです()。

盗撮行為は、東京都迷惑防止条例の第5条1項2号()に、抵触するかも知れません。しかし、こちらにも「人の通常衣服で隠されている下着又は身体」を盗撮した場合……という条件がつきます。

僕個人は、本人の意志と無関係に撮影され、無関係にアップロードされた写真は取り締まるべきと考えます。「性欲を興奮させ又は刺激する」かどうかは、まったく関係ありません。


いささかショックだったのか、アニメを「児童ポルノに見える」と指摘した本人が、下校中の児童を盗撮していた事実を「笑い話」と捉える人が、何人かいたこと。
また、Togetterでまとめてしまうと、その分、児童が「見られたくない」と思っているかも知れない写真が人目に触れてしまいます。笑ったり、まとめたりする人たちは、配慮に欠けていたと、僕は思います。勝手に撮られて、勝手にアップされている児童の立場を考えてほしいのです。

少し前に、公共の場で見かけた女子高生をイラストにした人が、批判されました。
イラストは、情報の取捨選択が描き手にゆだねられているので、意図が伝わりやすい。見る人にとって分かりやすくシェイプされているからこそ、叩きやすくもあるのです。共通認識のうえでの「見解の相違」でしかないから、議論が平行線をたどるのは、当たり前のことです。

僕が警戒するのは、「こういう画像で興奮する連中は、気持ち悪い」「こういうイラストで自慰行為をするのは、気持ち悪い」など、個人の内心に攻撃の刃が向かってしまうこと。
部屋でひとりでいるとき、何に興奮しようが、何を見ながら自慰しようが、他人の知ったことではない。完全に、個人の自由です。


にも関わらず、萌えイラストが槍玉にあげられがちなのは、やはりネットの普及によって、「会うはずでなかった人たちが、会うようになった」「見るはずでなかった人たちが、見るようになった」ことに尽きると思います。
それは引き返せない道なので、「もし“見るはずでなかった人たち”に見られた場合」に備えて、エクスキューズを用意しておく必要はあると思います。

あるアニメ作品で、つねにビキニを着用しているキャラクターがいたのですが、町おこしで主要キャラクターたちのイラストを駅前に掲示するさい、彼女だけは外されました。プロデューサーに聞くと「町に来た人に、作品を誤解されると困るから」とのことでした。結果、何の騒ぎにもならなかったので、懸命な判断だったと思います。

そうした配慮は、「風紀を守るため」ではありません。「個人の内心の自由を守るため」です(性的なイラストを見たくない、という人たちの内心も含む)。
付け加えるなら、盗撮行為を禁ずるべきなのは、「風紀のため」ではありません。「個人の名誉と権利を守るため」です。

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