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【懐かしアニメ回顧録第12回】手描きによるメカ作画の威力! 88年版「ドミニオン」の戦車描写に胸を熱くしろ!(■)
アキバ総研さんに書いたコラムです。今回も、かなり真面目に、セル画時代のメカ作画・演出について突っ込んでみました。
もはや、「テクニックが面白さを支えている」と訴える記事は、望まれてないのかも知れません。だけど、連載のつづくかぎり、このスタンスは崩さずに行こうと思います。
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レンタルで、『アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方』と、もう一本。 『アイ・アム・ニューマン』は、過去に「私はプロゴルファーで、アーサー・ニューマンという名前です」とウソをついた男が、そのウソを信じてくれた大富豪の経営する、ゴルフクラブを目指す。
都会から隔絶された田舎町で、ニセモノのプロゴルファーとして、新しい人生をはじめようというわけだ。その旅に、やはり他人になりすましながら放浪している女性が、合流する。
もう一本の映画は、タイトルを確認しないまま、返却してしまった。(僕は、まったく知らない映画を、パッケージの解説だけ読んで借りることがあるので、たまにタイトルを忘れてしまう。)
こちらの映画は、若い音楽プロデューサーが主人公。彼は、父親がガンであることを知り、自分の生まれ育った町へと帰郷する。そこで、かつての友人たちと再会し……というヒューマンな映画なのだが、『アイ・アム・ニューマン』同様、閑散としたアメリカの田舎町の風情がよかった。
ゲオで借りると、DVDが一枚86円。たった86円で、行ったことのない外国の風景を見られる。もしかすると、86円で、人生を根本から変えるような作品に出会えるかも知れない。
だから、ゲオに寄って、まったく知らないDVDをレンタルしてくると、それだけで一週間が豊かになる。二時間で完結するコンテンツを借りてくるのではなく、人生の岐路を手に入れるわけだから。
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フリーランスの僕の人生は、わりとそんな感じだ。毎日が空白で、起きる時間も寝る時間も自由で、そこに食事や出かける予定を割り振って、仕事の時間を配置していく。最低、一週間に一本、DVDを見られる時間も確保しておく。
「仕事に追いまくられて、DVDなんて見てられない」……少なくとも、そういう人生にはなっていない。
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