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アニメ業界ウォッチング第15回:異色のアニメ「RWBY」が、ベテラン声優たちの“実力”を引き出す! 「RWBY」日本語版演出・打越領一インタビュー!(■)このインタビューは、試写を見終わってすぐ、思いつきました。会場出口で、試写に呼んでくださったワーナーの方に提案し、アキバ総研の担当者に許諾を得たのち、2週間の上映期間中に記事をアップロードするため、関係者の皆さまに、かなり迷惑をおかけしました。
ふだん、上映中のアニメを支援するような記事は、自分から提案することはないのですが、『RWBY』だけは違いました。この日本語版の完成度は、もっと多くの人に(たとえば洋画ファンや海外ドラマ好きにも)、知ってほしいと願ったのです。
どのインタビューでもそうですが、「知らないことを聞く」のが目的です。僕が『RWBY』を見て、いちばん知りたかったのが、「声優さんたちの演技力を、誰が、どうやってここまで引き出せたのか?」です。すると、日本語版の音響演出を、どなたが担当したのか? その方に、話を聞くことはできないか?……と、行動の指針が固まってきます。
27日の上映期間までに、なんとか記事をアップできましたので、よろしくお願いします。
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「とにかくプルトニウムを使いたかった。敗戦国の日本が5大国と肩を並べてプルトニウムを使う。そんな夢を実現したかった」
――日本原子力研究開発機構の塚本裕一広報課長の言葉(■)。
日本人の敗戦コンプレックスが、露骨に感じられる、象徴的な発言。昨年の児童ポルノ規正法改正時、改正に熱心な人たちは、「先進国の中で日本だけが」「OECDの中で、日本だけが」と強調していた。「欧米人に対して、恥ずかしい思いをしたくない」コンプレックスと矜持が、彼らの中でもっとも重要だったのだろう。
もうひとつ、原発と放射性物質の危険性を訴えたいがため、「福島では多くの子どもたちが亡くなっている」「病気になっている」と、何の客観的データも示さずに訴える人たちがいる。
国連「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」特別報告者が、「(援助交際が)緊急に対応すべき事象である点を強調するために」根拠薄弱な数字を用いたことと、よく似ている。どちらも、子どもが受ける被害をダシに使って、主張に正当性を与えようとしている。
「子どもの見えるところに、エロ本を置くな」も、大人が、自分の不愉快さを裏づけるロジックに組み込まれることが、よくある。
子どもを守りたいはずの人たちが、しばしば「被害者としての子ども」を珍重する、被害を誇大に見せる……この心理作用に、なにか名前はないものだろうか。
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僕は、いまだに原発には反対だし、食品汚染についても警戒している。
ただ最終的には、「許容数値をこえた食品を、市場に出してしまった」「給食に出してしまった」具体的なミス、大人社会の手落ちや手抜きシステムに激怒して、そこを追及してきたはず。何度か福島に行って、子どもにも会ったけれど、「まわりで、どんどん病気になっている」だの、ましてや「死んでいる」なんて話は、一度も聞かなかった。その代わり、放射性物質の検出値や食品の産地を、彼女の母親は、とても気にしていた。
たしかに、僕も感情的だった時期があるけれど、具体的に「マスクしなくていいのか」「外で遊んでも大丈夫か」と口にする親子を目の前にすると、スローガンとしての「反原発」は、どっかへ行ってしまう。
だけど、霞ヶ関の反原発デモや抗議活動で出会った人たちは、どこかで、「福島の子どもたち」を美化し、ややもすると、彼らの死を願ってさえ見えた。
うまく言えないが、「児童への性犯罪」も、被害者の存在をありがたがる、被害が出てくれないと正当性を主張できない構造へねじくれていないか、気になる。
そうした、ねじれた心理に陥ったときほど、事実にもとづかない誇大な発言をしたがるものだ。「調べる癖」を、みんなが持っていてくれれば、世の中はもっと公正明大になるのに。
「嘘をついてた人間が急に嘘を認めた時には、その嘘以上に発覚したら困る隠し事があると考えて間違いない。」(■)
(C)Rooster Teeth Productions, LLC
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