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2015年9月 9日 (水)

■0909■

レンタルで、マイケル・ダグラス主演の『ソリタリー・マン』。
Solitary_man_960歳に近づいたバツイチの男が、うっかり恋人の娘に手を出してしまい、再起のチャンスを失ってしまう。子どもも孫もいる彼が、そんな高齢で女遊びをはじめたのには理由があって、健康診断で、心臓の病気を疑われたからだ。
「医者から薬やアドバイスを受けながら死んでいくより、心臓が破裂する瞬間まで、好きなことをやりつづける」――まあ、そんな強がりを、彼は口にするんだれど。


これは痛々しいというか、教訓に満ちた、辛らつな映画だよ。
まず、彼はビジネスでの建て直しに全力をそそがなければならないのに、バーやレストランで、女を物色してばかりいる。女を逃げ場にしていることを見抜かれ、「昔の君は、午前3時まで事業計画書をかいていたのに」と、仕事仲間に縁を切られてしまう。
18歳の娘に本気になったり、自分の母校で、若い学生に恋愛のアドバイスをしたりする。これがまた、カッコわるくて仕方がない。本人は、まだ若いつもりなんだ。

その他、書ききれないぐらいの無数の失敗を積み重ねながら、救いの女神になりえただろう元妻や娘の信頼を、露悪的な態度ではねのけてしまう。
元妻に言われるんだよね。「他の人と同じように、変化を受け入れることね」って。元妻は、スーザン・サランドン。堕落していく父をなんとか救おうとがんばる娘は、ジェナ・フィッシャー。小悪魔的な魅力で、彼を奈落につきおとす恋人の娘は、イモージェン・プーツ。三世代の女優、それぞれ、複雑さのある役を自然体で演じている。

ウディ・アレンの映画は、モテ中年の余裕でつくられているけど、この映画は逆です。
だけど、「俺も、もう歳だな」と自覚している男性は、見ないよりは見たほうがいいと思います。


あと、公開から一年以上も経過して、今ごろ見ました。『思い出のマーニー』。
Marnie_c2a92014gndhddtkセンチメンタルで、ひっそりと静かで、傷つきやすくて、鬱屈していて、なかなか良いアニメだった。こんなフランス映画のような曖昧さのある物語を、2Dアニメ(というより商業的キャラクター・アニメと呼ぶべきか)で描いてしまえる国は、日本だけだよ。

思春期を、「元気に快活に生きろ」ってのは拷問であって、むしろ、自分の陰気さを肯定してくれる作品のほうが、助けになるんだよね。


大阪府警巡査部長が集団強姦容疑 元警察官も逮捕(
これもまた、懲戒免職かなにかで、「社会的制裁は受けている」とかで減刑されるんでしょ? あるいは示談が成立して、不起訴とか? いつも、そうでしょ。
警官は、性犯罪やりほうだいなのに、抗議の声が出てこない。やっぱりみんな、権力が怖いのかなと思います。

なので、抜本的に、どこへ何を訴えれば警官による性犯罪をなくせるのか、検討しています。
もう、それほどコストをかけられないので、効果もほどほどかも知れないけど、ツイッターで、のんきに「死刑にしろ」とかほざいてるよりは、マシなはずです。

立場を利用した成人男性が子どもや女性に暴力を振るう、そのような社会構造を容認すれば、「強い男性が、弱い男性を奴隷化する」ような事態を招きかねない。
というか、僕は学生時代、腕力の強い、声のでかい連中にいいように弄ばれて育ったので。看過できませんね。

(C)2009 SOLITARY MAN PRODUCTIONS, inc.
(C)2014 GNDHDDTK

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