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2015年9月 7日 (月)

■0907■

『ガッチャマン クラウズ インサイト』()と、現実に進行していることがオーバーラップしすぎて、怖いんですけど……『インサイト』は残り3話だけど、今から見ても、遅くはないです。
Img03人々を争わせる炎上ネタを投下して、自らは匿名でいつづけるベルク・カッツェが、「(人々の)大好物があるから、祭は始まるんすよ」と言っていたけど、物語でも現実でも、祭が始まってますよね。

物語では、同調圧力の実体化したモンスター“くうさま”が、みんなと同じ考えに染まらない者たちを、物理的に排除しはじめている。
ガッチャマンは“くうさま”を危険視するが、今度は人々の間に「ガッチャマン叩き」の空気が蔓延してしまい、ガッチャマンに変身する者たちと「関わりたくない」「関わってはいけない」同調圧力が高まってしまう。

オリンピックのシンボルマークについては、これといった興味もなかったのだが、『インサイト』を見ていて、何が起きているのか理解できたような気がする。
だって、佐野研二郎氏を少しでも擁護したら、「あいつも何かパクってるに違いない」と、狩られそうな空気でしょ?


で、例によって、佐野氏を「日本人じゃない」「在日韓国人だから」と、民族差別にこじける人たちもいる。もはや、現実のほうがフィクションに見える。
他人に対する想像力や、自分の教養の欠如を、「在日」「反日」という実態を欠いた概念で補強しているというか。表現規制問題になると、決まり文句のように出てくる「フェミ」も、ネット空間の中にだけ存在する「ボスキャラ」なのだと思う。

リアルに対峙すべき相手を避ける、論点をぼやかす、問題解決を先のばししたい無責任な人たちは、レッテル貼りによって、自分の責任を回避しようとする。
「キモオタ」や「アキバ」を、性犯罪の温床と決めつけたがる人たちも、ひょっとすると自分の町で起きているかも知れない性犯罪、声なき声に向き合ってないと思う。

だからね、直接に問題にあたって、ひとつひとつ解決していこうとしたら、「祭」に参加している余裕なんか、ないんすよ。騒いでるのは、問題解決に興味のない人たち。いつでも、そう。


「狡猾で卑劣」補導少女への強要未遂 元巡査長に執行猶予判決(
警察官や学校教師による児童への性犯罪は、ほとんど毎日のように報じられていますが……この事件では、補導した児童を「集団強姦などの被害に遭わせる」と脅した元警官に、なんと、執行猶予がついてしまった。
腹たたないのかな。何とかしようと思わないのかな。「キモオタ」や「アキバ」のせいにして、うやむやにしている場合かな。

あと、ひさびさに痛々しい動画を見てしまった。『性被害 5人の証言』(
「痴漢なんて、たいしたことないんだろ?」って鈍感な男性には、ぜひ見てほしい。9分ぐらいだから、すぐ見れるでしょう。
BONDプロジェクト代表の橘 ジュンさんが出演しているので、おそらく同団体の制作した動画だと思うんだけど、性被害って、こんなにも卑近というか、日本中どこでも起きうる。「先進国に遅れる」とか騒いでいる人は、こうした声なき声に、小さな生の叫びに、決して耳を傾けようとしないけど。


もうひとつ。
さっきリンクした動画のアップロードは、大変ありがたいことなんだけど、BONDプロジェクトの公式アカウントは、別にあるんです。だから、「問題意識のあるどなたかがアップロードした」ことしか分からない。BONDさんの許可をとったのかどうか、ちょっと気になってしまう。
【追記】アップロードしたのは、ジャーナリストの植田恵子さんのようです。

だから、個人でも団体でも、何か活動しようとしたら、赤の他人を信頼させる工夫をしたほうがいいです。それはようするに、「批判される、攻撃される」可能性を、赤の他人に与えるということでもあります。
匿名で活動している人は、名指しで批判されるリスクを低減しているわけで、信用価値がひとつ減ります。誰かに叩かれることをビビっている分、実社会で行使できる武器も、ひとつ減るのです。これは一年ほど、あれこれ試してきた私の実感です。

(C)タツノコプロ/ガッチャマンクラウズインサイト製作委員会

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