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2015年7月22日 (水)

■0722■

報告するほどのことでもないのですが、仁藤夢乃さんのブログ記事『児童ポルノ禁止法・単純所持への罰則適用へ』()を拝見し、僕からも「知ってほしい」と思い、【実在児童への性暴力写真に関する請願書】について()のリンクを、女子高生サポートセンターColabo宛てにお送りしました。

性犯罪や児童虐待に関して、膨大な数の本を読みつづけている中、仁藤さんの『難民女子高生 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』を知りました。
仁藤さんは、元・当事者の立場を活かして、ご自身にしかできない活動をしてらっしゃると思います。反射的に彼女を批判する人は、まず著書の一冊でも読んではどうかと思います。

一般人が「性的に興奮」しないかぎり、性暴力をふるわれている児童の顔写真を規制してくれない児童ポルノ法。ようするに、社会の絶対強者である「大人の男」の目線を基準にすえた法律ですよね。「大人の男」が「性的に興奮」しなければ許されてしまう――こんな男根至上主義的な法律を、どうして女性たちが支持するのか、僕にはちょっと分かりません。

最初に「報告するほどのことでもない」と書いたのは、僕が国会に提出した請願書。これはすでに、いくつかの児童福祉系の団体にお知らせしてあり、どこの団体からもリアクションをいただけていないからです。
「児童ポルノ撲滅」と声高な団体ほど、性犯罪現場でつくられた陰惨な性暴力画像を軽視しがちなイメージがあります。これでは、ひどい目にあわされた子どもたちは救われません。


もうひとつ、考えるべきことがあります。
仁藤さんのブログに書かれている「子どもの人権問題を、表現規制の問題とすり替えて、児童ポルノ禁止法の強化を否定する人もいます」という一文。
児童の人権擁護が目的の児童ポルノ禁止法に、「漫画・アニメ・CG」などの創作物をまぎれ込ませようとしたのは、改正派議員だったように思うのですが……。今ちょっと検索しただけで、2013年に「漫画・アニメ・CG」を調査研究する改正案が提出されたことが分かります()。

つまり、最初に「子どもの人権問題を、表現規制の問題とすり替え」たのは、国会議員たちだったわけです。漫画やアニメを規制してほしくない人たちは、本来は自分たちと関係なかったはずの児童ポルノ規制法に「対処せざるを得なかった」「巻き込まれた」にすぎないのではないでしょうか?
しかし問題は、「表現規制に反対している人たち」が、あたかも性犯罪・性虐待を容認しているかのように受けとられてしまっている、悪いイメージでくくられてしまっていることです。
そして、表現規制に反対する一方で、性犯罪を軽んじたり、痴漢被害をダシに女性にセクハラ的な発言をしたり、「表現規制したら性犯罪が増える」など恫喝めいた発言をしていないか、十分に注意すべきではないかと思います。

表現規制と関係するかどうかは分かりませんが、こんな記事を見かけました。“金ロー『時をかける少女』にあの曲がない!名曲「ガーネット」のカットに視聴者騒然”(

地上波テレビの場合、まずCMの枠が先に決まりますよね。CM以外の「余った時間」に、ドラマやバラエティを放送しているわけですよね。
地上波では、実写映画だって例外なくカットされているのに、なぜアニメにだけ「エンディングまで流せ」と特別扱いを望むのか。どうしていつもアニメの周辺にだけ、こうした不寛容な、偏狭な、排他的ムードがたちこめてしまうのか、ガッカリします。

「アニメは、俺たちアニメファンのものだ」と篭城するより、好きな作品が一般に広まって良かった……と、鷹揚にかまえられないものでしょうか。
一般の人たちの嗜好とうまくすり合わせていかないと、いかなる作品も実社会に受け入れられないと思うのですが(作品にかぎらず、意見でも何でもそうですかね……)。

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