■0711■
【釧路・性的虐待訴訟】最高裁決定が出ました!(■)
以前から応援していた署名キャンペーン「性的虐待の時効は大人になるまで停止して下さい。子どもが全国どこでも助けを求められる体制を!」 署名のキッカケとなった裁判で、性虐待を行なっていた被告男性が敗訴しました。
NHKで、勝訴した原告女性のインタビューが流れたようです。「今も、性的虐待の被害に苦しんでいる子たちがいます。でも、私が被害を受けていた30年前と、被害を受けている子どもを取り巻く状況は変わっていないように思えます。 未だ、このまま被害を受けている人を、ほおっておくのですか?と、政治家の方々や、社会を作っている人たち皆さんに問いたいです。」(原告女性)
ところが、毎日新聞のこの記事。
性犯罪:罰則強化や「親告罪」見直しが多数意見(■)
法務省の有識者会議「性犯罪の罰則に関する検討会」では、「年少者が被害者の性犯罪の公訴時効は停止・撤廃すべきか」については、「被害から長時間経過すると、被害者の供述が唯一の証拠になることが多い」との理由で、消極意見が多数。
この有識者会議は、女性8人と男性4人で構成されているんだけど、ちょっとガッカリしますね。
性虐待は「大人→子ども」と、暴力の方向が決まっています。そして、大人は子どもを「どうせ抵抗できない」「訴えられない」とナメてかかっているから加害するのだし、「誰にも言うな」と必ず言うのです(性虐待の体験談を図書館で借りて、読んでください)。
これでは、法律にたずさわる人たちが、性虐待加害者を擁護しているも同然ではありませんか。
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昨日のブログでは、実体験にもとづいて、そうとう物騒なことを書いた。これでまた、読者が激減するであろう。
だけど、「おまわりさん、こいつらブッ殺しちゃってください」と、安全圏からツイートしている連中と同じレベルで死刑制度を支持しているわけではない、と言いたかった。
幼稚な想像力で、被害者遺族の心中を、推測してほしくもない。
僕の父親のように、たった6年で刑務所から出てきてしまうような殺人犯を受け入れる覚悟が、社会構成員であるあなた方にあるのか、とも問いたい。徹頭徹尾、他人事だと思って、気楽に「死刑でいいだろ」とぬかす態度に、腹が立つ。
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ひさびさに、勉強のためではなく、娯楽のために読書している。『旅行者の朝食』。
食べ物にフォーカスした旅行記かと思ったら、ロシア語翻訳者である著者による、食べ物にまつわるエッセイ集。
実は「旅行者の朝食」というフレーズそのものが、ロシア人にとってはギャグなのだが、「なぜ笑えるのか」を歴史と政治を参照しながら、丁寧に解題していく。「国民性」なんていう、曖昧かつ無責任な偏見で逃げない。
実証的だけど、どこか不真面目に「笑いのツボ」を探っていく。真摯で、茶目っ気のある本。
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旅行者の朝食といえば、ストックホルム郊外にある安ホテルの朝食が忘れられない。準備もいい加減なら、客たちもあきらめ半分だった。失敗というほどでもない、「どこか外したポイント」の方が、旅の印象に残る。
お金がないので無理だが、早くもまた、海外へ行きたくなっている。
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