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2015年7月 4日 (土)

■0704■

先日、『響け!ユーフォニアム』について、かなり分かりづらいことを書いてしまった。
いま、アニメを含むキャラクター文化は、複雑な状況におかれていると思う。
SNSによって、現実では出会わなかったはずの人たちが衝突し、ユーザーとして想定されていない層が、たまたまキャラ文化の特殊性を目にして、クレームをつける事態が増えている。

『バトルガール ハイスクール』のCMへの苦情()が新聞に投書されたが、僕はそのニュースをTwitterで知った。その頃には、普段は美少女ゲームなど決してプレイしないであろう女性たちが「現実に頭を撫でられることが、いかに不快であるか」を熱く訴えていた。
その憤りに対して、「現実とゲームの区別がついていない」式の冷めた決まり文句は、あまりに脆弱だ。「ゲームやアニメには興味津々だが、実社会での出来事など知ったことか」といった、幼稚なニヒリズムを感じる。「現実では出会わなかったはずの人たち」の神経を、逆なでするだけだと思う。まずは批判を受け止め、無用な対立を避けながら、なんとか共存していく道を探るべき。
なぜなら、「頭を撫でれば、女子高生は喜ぶ」と思い込んでいるセクハラ男と勘違いするのもされるの、まったくのエネルギーの浪費で、1ミリたりとも現実を豊かにしてくれないから。誰の益にもならない議論で多くの人が疲弊すれば、世の中はますますギスギスしていく。僕は何より、それがイヤ。

「現実の女子高生」と、「女子高生のキャラクター」を厳密に分けねばならない、混同してはならないのは、法律の上でのこと。それとは別に、「現実を材料にした表現物が、現実の常識で推し量られる」のは、やむを得ない事態と思う。


「現実とフィクションの区別」とかいうより、「自分と他人の区別」がついてない人が多くなったような気がするね……。

どうすれば、他人に迷惑をかけず、楽しく快適に生きられるか、それを追求すべき。よく話題にのぼりがちな、性表現については、誰がどう感じるか分からないので、なるべく見えないところで、ひそかに楽しめよ……と思う。
だから、僕はゾーニングにはうるさい(Twitterで文句をつぶやくより、販売店やメーカーに直接意見する。なぜなら、僕はネットではなく実社会を改善したいからだ)。


現実の女子中学生や女子高生は、オッサンの目を楽しませるために制服を着ているわけではない。だが、アニメの中では制服のデザインが、ひとつの見せ場として機能する。フィギュアでも、そうだ。
その倒立、矛盾については、何らかのエクスキューズを用意しておくべきだろう。民間レベルの公正明大な対話によって価値観が変移し、その時代ごとの常識が形成されていくのだと思う。

そのうえで、他人の趣味や性癖に口を出しすぎるべきではない。同性間でも、そうだ。
ところが、価値観の違う相手や、理解できない趣味の相手を、ネットではいきなり罵倒するでしょ? 他人は、あなたの一部ではない。だからこそ、他人の事情も考えてやらねばならない。誰もが、苦しい、イヤな思いをして生きてきたはずだから。

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