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2015年1月17日 (土)

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【懐かしアニメ回顧録第2回】CGアニメ黎明期に制作!モバイルネットの近未来を描いた「プラトニックチェーン」) アキバ総研

『プラトニックチェーン』は、十年ちょっと前の作品だけど、あの頃のネット環境、アニメの視聴環境の寂しさ、のどかさを考えると、十分に「懐かしい」と思う。当時は『地球少女アルジュナ』のDVDとVHSのブックレットやキャッチコピーを担当していたけど、テレビ放送後、半年もたってからソフト発売ですからね。のどかだった。

記事としては、最初はモデグラの『組まず語り症候群』のように、崩した文体で書いていたのですが、修正指示があった末、いまのような大人しい文体になりました。
連載のスタイルが固まってくるのは、四回目か五回目ぐらいからかな。


レンタルで『トランスフォーマー/ロスト・エイジ』。最近の洋画は「~2」とか「~3」とか付けてくれないので借りるときに迷うが、四作目である。
E74vfx001_large前作の戦いの後、人類側はロボットたちを味方ではなく敵と見なし、彼らのテクノロジーを各国が争い求めている――この設定はいいね。結局は、敵・味方の構図に持ち込んでしまうから、クライマックスはワンパターンなんだけど。

倒されたはずの敵が、人類(というか米国)のロボット再生プロセスを利用して復活する、というアイデアも冴えている。でも、シリーズとしては人類側のつくったロボットだけを敵にしたほうが、新味が出たんじゃないかな……。
ところで、味方のロボットが、収監されていた罪のない異星のエイリアンを「気持ち悪いヤツ」とか言って撃ち殺していたけど、ひさびさに、ハリウッド大作で「政治的に正しくない」無神経な描写を見たような気がする。


もう一本、『オレンジと太陽』。17世紀から行なわれていた児童移民に取材した映画。
Oranges_and_sunshine_david_wenham_a「え、児童移民って何?」と戸惑っているうちに、淡々と映画は進んでいくのだが、『エリン・ブロコビッチ』のように、ひとりの女性が社会正義のために立ち上がる話だと分かってくる。
ただ、エミリー・ワトソン演じる社会福祉士は、エリン・ブロコビッチのように強くないので、精神的に追い込まれてしまう。児童移民には教会が関与しているため、脅迫も受ける。
親から引き離された人々のために奔走するエミリー・ワトソンの家に、どっさりと洗濯物が積まれている描写が、なかなかエグい(家事にまで手が回らないのだ)。

「もうこれ以上は、他人の不幸を抱え込めない」と音を上げたエミリー・ワトソンに、児童への性虐待が行なわれた教会を見学しないかと、被害者の青年が誘いをかける。
その教会には、まだ牧師たちが暮らしている。もちろん、自分たちの悪行を暴いて回っている社会福祉士の名前は知っているので、何とも気まずい空気が流れる。

だけど、どうして欧米では牧師が男児を性虐待するんだろうか? やっぱり、権力が関係してるんだろうか。2000年前後に大スキャンダルになったけど、日本ではあまり知られていない。意図的に報道してないんだろうな。
本気で性虐待と戦おうとすると、権力と対峙することになるんだと思う。だから、性虐待を問題としながらも、国家権力と仲のいい福祉団体は信用できないんだよね。

(C)2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
(C)]Sixteen Midlands (Oranges) Limited/See-Saw (Oranges) Pty Ltd/Screen Australia/Screen NSW/South Australian Film Corporation 2010

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