« ■1129■ | トップページ | ■1205■ »

2014年12月 1日 (月)

■1201■

昨夜はレンタルで 『そして父になる』、今日は映画の日だったので、立川シネマシティまで『インターステラー』。平日で雨だったせいか、空いていた。
Gdafuxxl0y8おそらく、SF小説を熱心に読んできた人は、何度も何度も、こういう体験をしていると思うんだよね。上映時間3時間だけど、20年ぐらい経過したように感じたでしょ。文学的な体験だったね。

クライマックスで、五次元空間だったっけ、時間を物理的に感じられる世界に迷い込むけど、あれも既視感の強いシーンだった。おそらく、ああいう世界との接し方を、僕らは無意識の世界でやっているはずなんだ。
だから、ちょっと夢うつつのような、半睡しているような心地よさもあった。人は70歳で死んだら70年分だけしか知らないわけではなく、人の話を聞いたり、本を読んだりして、何百年分も生きているんだよね。そういう映画でしたね。


僕の友人は、四つの立方体を組み合わせた板のようなロボットに感心していたけど、あれはテオ・ヤンセンの風で歩く彫刻みたいだった。どこか、記憶の彼方からやってきたような風景にあふれた映画だ。
『フィールド・オブ・ドリームス』のようなトウモロコシ畑も、おそらくアメリカ人にとっては原風景なんだろうし、僕らも何度も繰り返し、映画の中で目撃してきたよね。だから、見ている間、気が遠くなるというか、フッと意識が途切れそうになるんだよね。

その体験は独特のものだけど……ストーリーテリングで言ったら、『トップをねらえ!』のほうが、丁寧に出来ていたと思う。だけど皮肉にも、『トップ~』の脚本を思いつく人材が邦画界にいない。たぶん、『宇宙戦艦ヤマト』を本気でアップデートしようとしたら、『インターステラー』のような映画になるんだろうな。だけど、この国の人たちは、コスプレ学芸会にしかお金を出さない。(というか、「漫画やアニメの実写化なんて、こんなもんでいいでしょ?」という妥協線が低すぎるんだよね。あまりにも。)


『そして父になる』も、カンヌで賞をとったがゆえの大ヒットであって。
福山雅治とリリー・フランキー、対照的な父親が出てくる。二つの家族像の対比が面白くもあるんだけど、「どんな親でも子どもを愛しているはず」という建前ぬきには、お金のかかった映画はつくれないんだろうな……。

僕の父親は、僕の母親を殺したけれど、4年近くたっても影響は残りますよ。もちろん、悪い影響。他人の同情なんて、半年ももたない。自分が関わりそうになったら、親戚だろうと友人だろうと、ダッシュで逃げるし。
「廣田は、あの事件で頭がヘンになった」とか、平気で言いふらされますよ。「廣田自身は悪くない、彼の父親の犯行だろう」なんて、そんな物分りのいい人はいません。僕も返り血をあびてるから、同罪なのよ。
もう忘れたつもりでいたけど、いまだにそういう扱いをされるので、ちょっと呆然としているところです。ホントに、くやしい。

(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.

|

« ■1129■ | トップページ | ■1205■ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■1201■:

« ■1129■ | トップページ | ■1205■ »