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2014年11月14日 (金)

■1114■

EX大衆 12月号 明日発売
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●大人のための超合金再入門ガイド
3ページのカラー記事です。今年40周年をむかえた超合金のセレクションと解説、バンダイの寺野彰さんにインタビューを行いました。
最初の超合金が出たとき、僕は7歳だったので、リアルタイムで『マジンガーZ』の超合金に触れた世代は、みんな40代ですね。
来年、『スター・ウォーズ』の新作が公開されますが、1978年の日本初公開を実体験したのは、30代後半以降じゃないでしょうか。

人口ピラミッドを見ていると、数年後には、僕より少し下の世代が突出して増えてきます。だから、40代向けのコンテンツばかり増えていくのは、ビジネスとして正しくはある。
昨夜、ある子供向けアニメの監督さんにインタビューしたんだけれど……その人は「子どもに向きあう」ことが、いわば宿命づけられている。
僕は、15歳までに出会う作品や趣味によって、人生が決まると思っている。それはビジネスのみで考えてはいけないと思う。質で勝負しないといけない。10代の人たちに向けてコンテンツを提供する人たちは、責任重大になっていく。それはメディア業界の大人だけでなく、あらゆる商売・職種、子供の目線を受けとめながら、それぞれ、しっかり仕事しないといけないんだってこと。


『さよならだけが人生だ 五社英雄という生き方』が、三鷹駅前図書館にあったので、借りてきた。著者は、五社監督のひとり娘である五社巴。

驚いたことに、五社を最初に襲った災難は、妻のつくった二億円もの借金であった。その後、妻は失踪。残された父と娘は実家を失い、それぞれアパートとマンションに移り住む。
ところが、大学生だった娘はバスにはねられ、大怪我を負ってしまう。九死に一生を得た娘が退院した翌日、五社は短銃不法所持容疑で逮捕される。
罰金刑で釈放されたものの、25年も勤続したフジテレビからは解雇されてしまい、50歳にして路頭に迷う(借金をつくった前妻と別れ、再婚できたことが、唯一の救いだろうか)。

ゴールデン街に小さな飲み屋を出そうとしたとき、東映の岡田茂社長から電話があり、『鬼龍院花子の生涯』の準備を始めるわけだが、そのくだりで泣かされた。
脚本を読んだ夏目雅子が、すっぴん、ジーンズ姿で五社のマンションをいきなり訪ね、土間に正座すると、「夏目雅子と申します」と、みずから出演を希望したというのだ。
……が、これは五社の作り話で、実際にはマネージャーや他のスタッフが同席して、夏目に決まったのだという。しかし、財産も社会的信用も失い、どん底にあった五社の心象風景は、まさに「新進女優がすっぴんで、借金から逃れるために借りたマンションまで、わざわざ足を運んでくれた」のであろう。

美しい嘘は、ついてもいいんだよ。特に、人生があまりに辛すぎるときは。


『Gのレコンギスタ』、あまりに安定した面白さなので、かえって不安にかられる。

前から気になっていたのは、モビルスーツのコクピット付近をフレームに収めたとき、BLカゲになる部分が真っ黒ではないこと。薄く、埃のかかったような処理になっている。
だが、デジタルらしい、べったりしたBLカゲも散見される。察するに、「線を途切れさせる」撮影処理時、BLカゲ部分にも影響が出て、セルに埃がかかったような、セルの厚みを感じさせるような効果が出てしまったのではないだろうか。
(『101匹わんちゃん』でゼログラフィを導入した結果、余計な線まで画面に映ってしまい、それがグラフィカルな効果を生んでいるのと似たような感じ。)


富野由悠季監督が「10歳の子どもに見せたい」と言うように、自分たちの世代だけが満足を考えていると、しょせんは閉塞する。自分より下の世代、自分と境遇の違う人たちと話さないと、世界は広がらない。
原発の再稼動を決めた町のように、自分たちのテリトリーさえ上手く循環してくれれば良いとムシのいいことを考えていると、やはり自滅しか待ってないと思う。

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