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2014年10月12日 (日)

■1012■

Febri Vol.25 17日発売予定
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●『残響のテロル』全話解説、コラム、木村誠プロデューサーインタビュー

渡辺信一郎監督の最新作『残響のテロル』、「面白いですよ」と編集長に売りこんで、記事を書かせていただきました。
アニメ記事を書くときの超法規的最強カードである“メーカーチェック”によって、最終話の解説は、私に無断で直されてましたね。
記名記事の場合、明らかな事実誤認以外は、直す必要ないんですけど……。

『テロル』は、渡辺監督の『BABY BLUE』のビタースウィートな路線でありながら、「原発事故後の日本」を無理やりにでもテレビアニメに刻み込もうと悪戦苦闘した痕跡があって、僕は好きなんです。
みんながダンマリを決め込んでいるテーマに切り込む挑戦心は、失敗しようが何だろうが、誰かが認めないと。


『Gのレコンギスタ』は、あいかわらず面白いです。第3話は、映画館で見たときは、もう涙が出るほど楽しかったので、テレビで見ても大喜びです。
やっぱり、10年後、20年後も生きる作品だと思うので、僕みたいなオジサンが救われても意味がないんだけど、『Gレコ』のおかげで鬱屈せずにすんでいます。

何が面白いのかっていうと、この作品に出てくる人たちは、「暮らしている」んです。
もし、『Gレコ』が「ジブリっぽい」としたら、「暮らし」を描いているからです。
第3話は、第2話で夜間戦闘をやった後から、ほぼリアルタイムでつづいているので、キャラクターたちは眠いわけです。だから、朝だけど、みんな眠りこんでしまう。寝ないなら、朝ごはんを食べる。それは「リアル」なんじゃなくて、寝たり食べたりするシーンがあった方が、「疑問なく、安心して次を見られる」って程度の意味です。
そして、主人公が朝ごはんを食べるシーンがあるから、ラストで大便するというギャグが成立する。

内面ばかり、頭で考えた空虚な理想ばかりの深夜アニメの中で、「眠い」「お腹すいた」「トイレ行きたい」という、僕らを縛る生理を持ち込んで、ちゃんと笑いに転化している。
「暮らし」を描くことは、コミュニケーション手段として、何より強力でしょ? 誰にでも伝わると、僕は思う。


『口論の客を暴行後、席に戻ってラーメン完食した元ラガーマンの素顔とは…』(
親類の会社に雇ってもらって悠々と一人暮らし、高校時代はラグビー部だった苦労知らずの男が、ラーメン屋で客を蹴り殺してしまった。僕は「蹴り殺される側」だから、このニュースを聞き流せるほどの度胸はないです。

動物的な強さ/弱さの差だけで、殺す/殺される側に分けられてしまう。
体育の時間に屈辱を味わったものとしては、「殺されてたまるか」って、くやしいと思わなきゃダメですよ。それぐらいの元気は出てくるね、『Gレコ』を見ていると。

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