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2014年9月12日 (金)

■0912■

レンタルで、『LIFE!』を借りて見る。
Sub2_vv235_large公開中は興味がわかなかったのだが、あるサラリーマンのブログに「どうしても見なければならない気持ちがわきおこり、日曜の夕方に、ひとりで見に行った。翌日、仕事をかんばろうという気持ちになれた」という紹介のされ方をしていて、そのことを、やはりサラリーマンの友人に話したら「分かる!」との返事であった。
僕は倦怠するほど長くサラリーマン生活を経験したわけではないけど、映画を見ることで、自分と異なる人生観を垣間見ることができるのは、楽しいものだ。
(もっとも、僕の友人のほうは『ライフ・オブ・パイ』のVFXチームが参加しているから……という理由で見たのだそうだ。僕は、友人から薦められた映画は、ほぼ例外なく見る。)

地味なサラリーマンが、自分の仕事をつきつめた果てに、地球を半周するほどの冒険的な人生を経験する。それまでの彼には空想癖があり、その空想シーンがVFXで再現されているわけだ。
ただ、旅立った後に、彼が現実に経験しているはずの世界旅行も、時間経過や実現性を無視した空想的なものとして描かれている。不思議なもので、『ライフ・オブ・パイ』の冒険のほうが「確かに、このような事実があったのだ」という印象を残す。僕らが日々接している現実に対する謙虚さが、映像の裏側に透いて見えるようなら、そこにはリアリティが息づいている。

例えば、どんな優れた小説でも、その本質はインクの染みである。
映画となると、さらに機械や機能がむき出しになる。映画はメカニックに過ぎない。そこに文学の香りが立ち込めるのはなぜなのか、考えつづける価値がある。


昨夜は、ニコ生の【エロ漫画規制は是か非か? 公開生討論】をご覧いただき、ありがとうございしまた。プレミアム会員なら、まだ見られると思います。

予想以上に、議論が脱線を重ねてしまい、コメント欄には「早く話もどせよ」「反対派も発言しろよ」「その話は、もういいんだよ」「ちゃんとコメント欄も見ろよ」「こんな議論、延長しても無駄だろ」……現場では、一人三役ぐらいやっていた気がしますが、キャパオーバーでした。ごめんなさい。

これでもう、準備の必要な大きな活動は終えて、あとはメールやハガキで出来ることだけやろうと思っているんですけどね……。それだったら、もっと上手く終わらせたかった。
ちなみに、僕が「消える」と言っているのは、別に「悪口を言われて、疲れた」などの精神的な理由ではありません。ネットから消えるのが早いのか、この世から消えるのが早いのか。意外と、ずるずる何年間も、ブログを書きつづけていたりするのか。それは、まだ分かりません。


母の遺骨は、屋久島に住む友達のご両親が作ってくれた、華やかな箱の中に収められている。母の弟さんは「姉は、いちばん安心できる場所にいるのですね」と言ってくださった。
さて、それもそろそろ、井の頭公園あたりに埋めるべきなのかしら……と、考えはじめている。

あの事件で、僕が本当に後悔しているのは、母を守れなかったこと。
母を父から引き離して、何とか事態を収束させようとしていたなら、僕は10歳分ぐらいは歳をとっていただろう。そして、今も苦労していただろうと思う。
だが、僕は事件を防げなかった。そこから先の人生を、僕は「付け足し」「オマケ」のように感じている。そのオマケが長いのか短いのか、今はまだ分からない。


(いつも紹介しそびれてしまう「Takaの旅行記」()。中学教師の方が、世界中を旅して回っているのだが、「○○を見るために来た」と言いながら、急に予定を変えたり、バスを乗り間違えたり、アバウトな性格が出ていて楽しい。いまどき、ブログではなくHPという点もよい。)

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

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コメント

初めまして(twitter上で、しばしば、お見かけしておりました…)。
土屋議員との討論「表現の不自由(第二回)」の配信を視聴させて頂きました。

共通見解を見出しにくいテーマではありますが、いろいろと考えさせられる内容だったと思います。

当方、あえて言えば中間派で、「少しは規制に賛成かな」と言う立場だったのですが、くだんの討論を拝見し、今はちょっとゴチャゴチャです(汗)

この数日ずっと考え続けていました:

「この"表現規制"は、もしかしたら、法的扱いを間違えれば、アメリカの昔の禁酒法みたいに、非合法グループに、逆に資金や余裕を与えてしまう物かも知れない」

この演繹的な想像が正確かどうかは分かりませんが…とりあえず、今の時点では、こんな感じです(何だかチグハグで済みません)。

あれだけの内容で、延長に次ぐ延長となると、動画配信の進行管理も大変だっただろうと思います。本当にお疲れ様でした。

提示されていた他の問いに関しても、もうちょっと考えてみようと思います。

投稿: ミモロン | 2014年9月14日 (日) 11時32分

■ミモロン様
はじめまして、コメントありがとうございます。
配信をご覧いただきまして、ありがとうございます。見ている側も、ちょっと疲れてしまったでしょう(笑)。すみませんでした。

>「この"表現規制"は、もしかしたら、法的扱いを間違えれば、アメリカの昔の禁酒法みたいに、非合法グループに、逆に資金や余裕を与えてしまう物かも知れない」

なるほど。だけど、二次元好きの人たちは事件を起こしたいわけではないので、もし全面的に規制されたら、法をおかしてまでエロ漫画やアニメに手を出すだろうか?とも思うんですよ。

僕は、個人の嗜好や性癖を、人に迷惑をかけてもいないのに「不快だから」と禁ずるような窮屈な社会は、まっぴらごめん……という考えです。
いま、どんどん窮屈になっていると感じていますけどね……。

投稿: 廣田恵介 | 2014年9月14日 (日) 13時19分

お久しぶりです。
時間の都合がつかずニコ生は見れませんでしたが、お疲れ様でした。
土屋議員といえばこの間YVタックルに出て話題になっていましたね。
あの方は昔の漫画は好きみたいでいろいろ好きな漫画を挙げていましたが、中にはグロい表現があるのも好きな漫画に挙げていました。
なので時代かもしれませんがあれはよくて今の漫画、アニメは駄目なのかよと思いました。
ただ規制賛成の方たちは今の漫画、アニメをよく知らないで批判ばかりしている人が多いと思いました。
TVタックルで紹介していたアニメの中に自分が見ていたのもあるのですが偏ったシーンばかり流されていました。
ほかにも友情とか感動シーンがあるのにと見ていて悲しくなりました。
だからお互いちゃんと話し合えばわかると思うんですけど一般人がそうそうに会える人たちではないので簡単にはいきませんね。
それと漫画、アニメを規制するより親や再婚相手、付き合ってる相手からの虐待などをどうして放っておいて、漫画、アニメなのかも聞きたいですが、さっき書いたようにそうそう会えませんからなかなか言えません。
TVでそういう討論があってもそういう所には触れてくれませんから困ります。
長くなってしまいましたが、廣田さん、いつも思っていますが今回は本当にお疲れ様でした。ゆっくり休憩してください。
廣田さんの活動を無駄にしないためにも自分もまだなにが出来るかわかっていませんが、いろいろと頑張ります。

投稿: 笹本裕太 | 2014年9月14日 (日) 22時45分

■笹本裕太様
ご無沙汰してます。
見られませんでしたか……でも、今、すべて文字起こししてくれている人がいますので、議論の内容は見られるようになりますよ。

>ただ規制賛成の方たちは今の漫画、アニメをよく知らないで批判ばかりしている人が多いと思いました。

知らないから、怖れるんですよ。
自分の価値観に幅をもたせようとも思っていないし、規制したいならするための努力さえしない。
自分たちが主体になって動こうとは考えない無責任な人たちばかりで、本当にガッカリします。

>だからお互いちゃんと話し合えばわかると思うんですけど一般人がそうそうに会える人たちではないので簡単にはいきませんね。

今回は、「国会議員だって、こうやって一般の人と会って話してくれますよ」と示したつもりなんです。
僕だって、取材で土屋議員に会っただけであって、特別なコネがあったわけではありません。飛び込みで「こういう討論をやりたいのですが、どうでしょうか」と、いきなり交渉したんです。

結果、どんなに具体例を示しても、あまり興味を持ってくれないな……と失望することにもなったのですが、会う努力もしないでネットで距離を置いたまま、文句を言い合うのは、これで終わりにしたいです。

>廣田さんの活動を無駄にしないためにも

僕が元気でないときは、他の人が元気でいてくれればいいんです。
笹本さんも、「廣田になんか任せておけない」ぐらいの気持ちで、自由に動いてください。

投稿: 廣田恵介 | 2014年9月15日 (月) 00時46分

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