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2014年8月18日 (月)

■0818■

大人が「G-レコ」を見る必要はない! 「ガンダム Gのレコンギスタ」富野由悠季に直撃取材――アキバ総研
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●取材・文
富野監督には何度かインタビューし、『アイアン・スカイ』のプロモーション生配信でもご一緒しましたが、これはかなり面白いインタビューに仕上がったと自負しています()。

ただ、もう40代の使い古しのライターでないと、富野監督にインタビューできないのだとしたら、それはそれで健全とはいえない。
(僕は、自分のところに依頼のくる富野監督への取材を、どんどん若いライターに回していた時期があります。その彼も、そろそろ30代の終わり頃では……。)


コミケ会場でAFEEのチラシ配りボランティアをした翌日、長距離バスで、福島県いわき市に向かう。
特に用事はない。三年前、マスクなどの物資を持っていき、ついでに原発や放射能について取材させていただいた方たちと、ひさびさに会うというだけの小旅行。

学習塾経営のGさんが、勿来と呼ばれる沿岸地域を、車でグルリと回ってくださった。
Dsc_1880まだ倒壊したままの建物もある。この眺めのいい場所は、公園になる予定だという(右奥は、火力発電所)。
僕は、『マイマイ新子と千年の魔法』の上映会のときのように、彼らと何か協力しあう気持ちで行ったのだが、その必要はないようだった。

いわきの町は「ここ数日、毎日どこかしらで盆踊りをやっている」そうで、にぎやかだった。
この町は、もう三年前とは違う。再生しようとしている。もう、僕が手を貸せることは、ひとつもない。


二児の母のNさんによると、彼女の娘さんが『マイマイ新子と千年の魔法』を林間学校へのバスの中で上映したところ、子どもたちに大ウケだったという。
その話を聞いても、やはり……偉そうに言わせてもらうなら、自分は(上映会で)種ぐらいはまいたのかも知れない。まいてないかも知れないが、とにかく、葉っぱは芽吹いているのだ……それが、この小さな旅の印象であった。

いわき駅前には、洒落たガールズバーが出来ていた。値段が安かったせいか、ついつい飲みすぎてしまった。


東京に帰ってきた翌日、これといった目的もない「オフ会」へ。
表現規制に反対している方たちが、男女7人も集まってくださった(偏見があるかも知れないが、エロ表現への規制に反対している女性は、思ったより多い。僕の行った「性虐待記録物」署名でも、少なくとも三割が女性だった……ので、偏見もたないでね)。

初めて聞くような情報(それぞれの方の実体験。それが何より貴重)が、せまい会場にとびかった。もっと、悲壮感のただよう会合になると思ったけど、皆さん、「こんな不満を抱えています」「僕なんて、もっとイヤなことあった」と言い合いながらも、意外と元気。

……どういう世界が理想なのか、それぞれ考えていると思う。世の中どうでもいい、自分の趣味だけを守りたいと思っているだけなら、そもそも、見知らぬ人と話そうとはしないだろう。
「明日は、今日よりマシな自分でいよう」って程度の向上心は、持っているはずだよ。「二次元表現規制反対」=「変態のロリコン野郎」と思われているだろうけど、そんな、性欲のためだけにガツガツと生きている人間はいないでしょうよ……。
(少なくとも僕は、理不尽に人の心に入り込んでくる規制に対して、反対している――そこについては、もっと実際的な肯定意見が、女性陣から出た。)

だけど、同時に、僕らにまったく罪がないのかというと、そんなことはないだろう。
人と関係を結ぶのに、罪悪感だけは素通りではないような気がする。人への罪悪感ってのは、自己完結しないからね。

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