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2014年7月 8日 (火)

■0708■

ニコニコ生放送で『表現の不自由』()という番組を開始しました。
1404723586958昨日はテスト放送したくて、家から徒歩15分ほどのビジネスホテルに泊まったんですが。ネット環境のある喫茶店の会議室を2時間借りると、4千円。ホテルだと、15時から翌朝10時まで、19時間使って7千円。
「テストなんて、家でやればいいじゃん」と言われそうですが、まずノートPCに家のLANケーブルを繋いでも、ネットに繋がらない(これはノートPCを用意してくれた友人にも原因が分からない)。
もうひとつ、家とは別の環境で配信できなければ、本番テストで慌てることになる。結果、ノートPCがカメラを認識してくれないことに気がついたのが、チェックインして4時間ほど経過してから。喫茶店を使っていたら、ここで時間終了だった。

ノートPCから音声だけは配信できると分かったので、20時から突発的に「第零回」を配信()。配信中に来てくれた人が32人、コメントが84もあるので、まあまあ盛り上がったと思う。
ただ、隣室の人のクシャミが聞こえるぐらい壁が薄かったので、ぼそぼそ声になってしまった。

来週火曜、15日20時からは、ちゃんと映像ありで(WEBカメラを購入した)第一回を放送します。ゲストは、盟友ともいうべきレナト・リベラ・ルスカ氏。“The Daily Beast”などの日本叩き記事に、敏感に反応していたのがレナトさんでした。
なので、これら英語圏のリアクションが、どうしてこうも偏向しているのか? そもそも、日本の漫画やアニメはどう受容されているのか? 専門家に語ってもらいます。


そんなこんなで、また新しいことを始めた。ただ、思ったことを言える自由のためだけに。
日本のホテルは、こんな寂れた場末のホテルであっても、タオルは清潔だし、歯ブラシもヒゲソリも揃っている。クロアチアでもスウェーデンでも、こんなホテルはなかったからね。
旅行に行きたい。言葉の通じない国の、何があるわけでもないありふれた街角を、何の目的もなく歩いていたい。

僕のこの放浪癖というか、人知れず歩き回っていたい願望は大学生のころに形成された。
当時は、片想いしている子の部屋に入れてもらえず、電車もなくなって、夜の住宅街、あるいは団地や公園が広漠とつづく学園都市を、眠ることもなく歩き回るハメに何度か陥った。
真夜中の国道を歩いていると、にぎやかなネオンが光っているのが見えた。何のことはない、看板メーカーのショールームだった。人がいないことにがっかりしたような、安心したような不思議な気持ちになった。

今でも、いかにも東京らしい、匿名性の高い街の景観を見ると、愛着のような感情がわき起こってくる。無表情な街に、得たいの知れない親密さを感じてしまう。
冷たいビルとビルのすき間に、ベンチの置いてある木の生い茂った静かな一角などを見つけると、陶然とした気持ちになってしまう。

ひとりでいること、好きなだけ歩いていられること。僕にとっての自由とは、実はその程度のことだ。そんなだから、僕は「家庭」というユニットには馴染まない。

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