■スウェーデン旅行記・8■
■4/18-2
名物の廃墟をさっさと見終わってしまって、ホテルへ戻ることにした。
さりげなくフロントを通りすぎようとしたら、オバチャンが満面の笑みで「ヘーイー(こんにちはー)!」と呼びかけてくれた。ルームメイクを終えたばかりのオバチャンも、「サンキュウ」とにっこり。僕も、なるべく笑顔でいようと思った。笑顔で挨拶されて、不快になる人はない。
ヴィスビーの町は城壁に囲まれており、ガイドブックに載っているのは、おもに城壁の内側まで。
しかし、一歩、城壁の外へ出ると、そこには巨大なショッピングモールがあった。
ガソリン・スタンドもあるし、ここなら車さえあれば暮らしていける。長距離バスの停留所もある。スーパーでビールを買った。19SEKだったと思う。それと、ヒゲが気になっていたので、ちょっとアホらしいけど、お手入れ用のハサミ。39SEK。
ビール片手に、城壁の外を歩き回ってみたが、ピカピカのショッピングモールのほかは、やや寂れている。ガラクタのようなものばかり置いてある雑貨屋が、なぜだか、やけに賑わっていた。
フリーマーケットの開かれている大通りに戻り、マクドナルドでダブルチーズバーガー・セットを頼む。45SEK。
■4/18-3
城壁にそって歩くうち、フェリー乗り場の近くまで来た。ついでなので、帰りのシートをエコノミーから船尾席にできないか、聞いてみた(英会話には自信がないので、メモ帳に英語で必要な単語のみ書いておく)。
話はあっさり通じたが、受付のオバチャンは「必ず15分前までに来ること。遅れたら乗れませんからね」と、なかなかうるさい。座席変更代金、56SEK。
それから、午後の陽のふりそそぐ城壁内の町へ戻った。
光と影、いや影さえ撮れれば、光など撮れなくても、さして問題ではない……というようなことを考えていた。モチーフなんて、さらにどうでもいいものなのかも知れない。
ちょっと寒いような気もするが、テラス席でビール。16時ぐらい。
向かいの店は、昨日、夕食をとったレストランだ。こんな時間から、老婦人の客たちが食事している。さて、今日の夕食はどうしよう?
また、教会の廃墟群に戻ってみた。朝とは、まるで視点が変わっている。
■4/18-4
まよった挙句、「GRILL」と書いてある安そうなレストランに入る。なぜか、店内はアメフトのグッズでギッシリ。メニューは、すべて英語。で、ビールのオツマミみたいなものしかない。
ガイアス・バルターのような店員が、手ぶりをまじえて「何か食う?」と聞くので、フィッシュ&チップスを頼む。
これとビール一杯で、218SEK。しかしこれ、冷凍食品だよ、完全に。
親子連れが何組か入ってきたので、ちょっと驚く。何だろうな、子供づれでも入りやすいから?
19時近くまで、町の中央にある公園をブラつく。
明朝は、ゴットランド島を離れ、ストックホルムへ戻る。(つづく)
■
| 固定リンク
コメント