■0527・チラシ配布■
27日水曜日、お昼です。『児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください。』署名(■)は、賛同者11,000人を超えました。この土曜まで、署名を集めています。
昨日は、JR高円寺駅前にて、署名告知チラシを配布しました。 『マンガ論争』編集部さんが取材に見えられたので、写真をお借りしました。(取材記事はこちら⇒■)
副編集長の佐藤圭亮さんは「せっかく来たんだから、配布を手伝いますよ」と言ってくださったのですが、取材に徹してほしかったので、僕ひとりで配りはじめました(それでも、佐藤さんは「お願いしまーす」と声を出してくれましたが)。
すると、私のブログにも何度かコメントを書いてくれて、この問題に関しても地元議員と積極的にコンタクトをとっているSさんが、「途中下車してきました」と、応援にかけつけてくれました。
21時までの3時間、途中から雨が降っても、Sさんは文句ひとつ言わず、付き合ってくれました。
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だけど、チラシを受けとってくれた人は、合計で20名ぐらいですね。
雨が降ってきて、差し出したチラシがぐしゃぐしゃに濡れてしまい、「もう引き上げようか?」と思っていると、そんなチラシでも受け取ってくれる人がいるんです。受け取ってくれた方は、ちゃんと読んでくれます。
「これは、マンガに斜線を入れましょうとか、そういう話?」「ちばてつやさんが反対していた、アレですか?」と話しかけてくれたオジサンがいました。「うちの娘なんて、ギャーッと思うほど過激なマンガ、読んでるんだけどさ……」と苦笑します。「ええ、分かります。ですから、マンガならマンガで、児童ポルノ法とは別のところで話をすればいいと思うんです。この法律は、実際の子供を守るためのものですから」と、説明しました。
「だけど、こんなところ(街頭)で児童ポルノの話なんて、しづらいでしょう?」と、オジサンはやや同情のこもった目で見てくれました。
あるいは、ヤンキーっぽいアベックはチラシを受け取って横断歩道を渡り、「児童ポルノだってさ!」と大声で笑っていました。
それでいいんです。こういう空気を、僕は吸いたかった。だから、やや意地になってまでチラシ配りをしたんです。こういう市井の人たち、まるで知識のない人たちの中に入って、児童ポルノ法や表現規制反対が、どう誤解されているのか(あるいは無視されているのか)味わわないといけない。
知識人・文化人同士で話しているだけでは埒があかないと、僕は思うのです。単純所持規制も、「私の持っているジャニーズの写真集、捨てないといけないの?」と悩む女性が出てきて、はじめて人々の意識に危機感が浸透したといえる。
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「議員さんと話すときに使いたいので、何部かチラシを持って帰ってもいいですか?」と、Sさんは帰りぎわ言いました。彼は法律の知識はあるけど、チラシを作る・配るのはどうしたらいいのか分からないと言います。
たとえば、道路使用許可のとり方とか、実際にやってみれば、「次はこうしよう」「もっと上手くやろう」と対策が導き出されてきます。インターネットは、そういう“実感”を吸収してしまい、「どうせこうなんだろう」「しょせん、ダメなんだろう」と社会や現実から遊離する装置として機能しがちです。
僕だって、ネットでボヤくことはあるけど、「相手」のいることなら、相手に会う方法を考えます。そうすると、いつまでに何をどうしなくてはいけないのか、そこまでリスクを冒せないなら、縮小プランとして何があるのか、道すじが出来てきます。
夢みたいな壮大な目標をかかげて、「でも、そんなの無理だよな」と言い訳する人は、単に計画性がないか本気でないかの、どちらかです。
だけど、表現規制したい人たちは計画性も実行力も存分にあるんですよ。「現状、僕らが負けてるんだけど、これでいいわけ?」と聞きたい。
オタク文化は、何かつけて叩きやすいので、今後なにが起きるか分からない。
そのときに備えてほしい、という気持ちは強くあります。
あるいは、僕みたいなオールドタイプには考えつかない対処のしかたがあるのかも知れない。だけど、少なくともそれは、ネットでボヤくことではないでしょうね。
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31日で署名を締め切ったら、今度は署名簿の制作と送付が待っています。
送付については、強力な助っ人が現われました。それらの打ち合わせや発注と、いつものライターとしての仕事を同時にやらないといけない(笑)。こりゃ、しんどいですよ。
すべて終わったら、一週間か10日ぐらい、ボーッとしていたんですけどね。
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