■0403・署名開始■
フィギュア・ブログ問題を受けて、Change.orgで署名を開始しました。
フィギュアは、児童ポルノではありません。(■)
この署名によって、一方的に削除を強要されたモデラーさん・絵師さんを助けられるわけではありません(当事者の中には、個々に戦っておられる方もいます)。
しかし、GMOティーカップ・コミュニケーション一社に、たとえ数十人でも数百人でも、まとまった抗議を表明することで、「フィギュアは児童ポルノではない」「ユーザーさんたちに非はない」と主張することになり、他のブログ・サービスが同じ圧力をかけてきた際、「こういう前例があるので、従えません!」と応用できるのではないでしょうか。
いまは少しでも、武器を増やしましょう。平沢勝栄議員に対する公開質問状も、何か決定的なことを聞いているわけではありません。次の一手を繰り出すためのプロセスです。
「山田太郎議員やAFEEだけでなく、直接的な反対活動をしているヤツが、常にいるぞ」という状況そのものを維持すること。それには、僕みたいな無名なヤツがぴったりだし。
この署名は、とりあえず一ヶ月で1,000名を目指しています。「teacupの当事者に何か一言いってやりたいけど、いささか面倒だ」……という方、ぜひ署名にご協力ください。
この署名と平行して、同じような圧力をかけてくる会社があったら、僕はより強力に抗議します(もちろん合法的にね)。
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先日のエントリー(平沢議員への公開質問状の件)をTwitterやブログにリンクしてくれた皆さん、誠にありがとうございました。
あと、どういうわけかGIGAZINEさんもリンク貼ってくださり、毎度毎度(フィギュア関連ではコレとか■)、ありがとうございます。お世話になりっぱなしなので、私もTwitterに復帰しようかと考えています。
このブログもアクセス解析のシステムが変わって、先週とか先月とかのエントリーが思わぬところにリンクしてあったりする。そこに、ちょこっとコメントが書いてあったりして、ほぼ批判意見なわけ。別に同調しなくてもいいけど、たまには聞こえるように反論したら? あちこちで分断して、気づかれないように「アイツの言ってること違うよなー」って。
Twitterだって、そうでしょ。フィギュア・ブログの件の他人事っぷり、ちょっと鳥肌が立つほど冷たかったぞ。まるで削除されるのが自己責任みたいな論調さえあった。(今回の署名は、削除されそうな人たちの側に、少しでも立っていたいのが動機です。)
空気なんか読まなくていいけど、人の痛みを分かる姿勢ぐらい、持ちましょうよ! 「そうは言っても、社会の仕組みがこうだから」「嫌だろうけど、いちおう決まりだから」。そんな自己責任強要の結果が、こうした表現規制を加速する。同じ趣味の人間さえ助けようとしない無関心さは、規制する側にとって都合がいい。
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僕は18禁同人誌は買わないけど、買う人、書く人には、完全に自由でいてほしい。それでモヤモヤが晴れるなら、18禁でもエロでも結構じゃないか。
たとえ俺が同人誌を見て「うわ、これは引くわ……」と思ったとしても、関係ないよ。俺なんかの嫌悪感より、どこかの誰かの内心の自由が優先する――それが、健全な社会ですよ。
他人の心のいちばん柔らかいところは、互いに守ろうぜってことです。
「芸術でもなんでもないエログロ漫画を取り締まれ!」って人はね、「他人にも自分と同じように、踏みこんでほしくない柔らかい部分があるのだ」と想像できないのね。だから「犯罪を誘発する」など、外部に理由を求める。いやいや、お前さんの独善的で偏狭な心だよ。他人の柔らかい部分を、鎖で縛りたがっているのは。
――自由とは、薄くて軽いシャツのようなもの。誰が着たって、かまわない。
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コメント
「児童」や「青少年」を隠れ蓑にして表現規制をするのは、卑怯者では無いですか。
「児童」を本当に守りたいのか、ただ単に表現規制をやりたいだけなのか、もしも後者で、
尚且つ少しでも、信念の欠片があるなら、正々堂々「性的表現規制」(児ポと別枠で)を名乗るべき、子供をダシにすること無く。
投稿: 綱崎信介 | 2014年4月 3日 (木) 21時09分
■綱崎信介さま
はじめまして、コメントありがとうございます。
まったく、おっしゃる通りだと思います。児童のため、青少年のためと言っておけば、たいていの大人は罪悪感があるから、逆らえないわけですよね。
>尚且つ少しでも、信念の欠片があるなら、正々堂々「性的表現規制」(児ポと別枠で)を名乗るべき、子供をダシにすること無く。
ええ、そう言ってもらえればスッキリしますよね。しかし、それだと表現者と真っ向から対立するので、避けたいのでしょうね。
しかし、彼らもいずれ袋小路に追い込まれると思います。
投稿: 廣田恵介 | 2014年4月 3日 (木) 22時30分
児童を守る法律や制度を充実させずに、犯罪に繋がるかももしれない物を想像しそれっぽい物を追っかけ取り締まるのは間違っている。
犯罪を犯すのはフィギュアではなく人間です。犯罪を犯すのはどのような趣味を持つかとは関係がないと思います。
これはある一部の趣味を持つ人間を犯罪と結びつけた差別に近いもの。
趣味を自由に持つ事を取り締まる事は、恐ろしい国になるかもしれない危険を感じます。
投稿: 宮川千鶴 | 2014年4月 4日 (金) 01時05分
■宮川千鶴さま
はじめまして、コメントありがとうございます。
>犯罪を犯すのはどのような趣味を持つかとは関係がないと思います。
いきなり逮捕しても、世間が「仕方ない」と思うようなマイナー趣味を、逆算しているように思えて仕方ありません。
フィギュアを削除するにしても、大手メーカーではなく個人を狙ってきましたからね。
>これはある一部の趣味を持つ人間を犯罪と結びつけた差別に近いもの。
単純所持規制は、漫画、とくに同人誌に広がると思います。いつでも特定趣味の人間を逮捕可能にしたいのでしょうね。
すさまじい偏見を感じます。
投稿: 廣田恵介 | 2014年4月 4日 (金) 05時55分
本来の児童ポルノ法の目的は「児童が性的な商売道具として扱われるのを防ぐため」という明確な理由があるのですが、フィギュアなどにそれを適用するのはそれを見失っています。
このままではフィギュアの人権を守るために現実の人間を制限しようなどという話になってしまいかねません。
たまに趣味と犯罪を結びつけて「児童ポルノが犯罪を引き起こす原因となる」などという意見を言う賛成者(それも一般人ではなく政治家までもが)がいますが、その発言が既に法律を正しく理解していないという証拠です。
法律の趣旨を正しく理解しないままその改正案を出すとは恐ろしい話だと思います。
投稿: 飯田京介 | 2014年4月 5日 (土) 02時50分
■飯田京介さま
はじめまして、コメントありがとうございます。
>本来の児童ポルノ法の目的は「児童が性的な商売道具として扱われるのを防ぐため」という明確な理由があるのですが
フィギュアは一切関係ありませんよね。
単に表現規制したいがために「児童ポルノ」という言葉を便利に使っているだけ、というのが、今回の一件でバレてしまいました。
>(それも一般人ではなく政治家までもが)
国会議員は、条文を理解していないどころか、どんどん拡大解釈して「漫画も規制すべき」と何度も発言し、法律の目的を完全に無視しています。
しかし、そんな出鱈目が通ってしまうのが今の日本の政治なのです。焦りを感じています。
投稿: 廣田恵介 | 2014年4月 5日 (土) 05時25分