■スウェーデン旅行記・2■
スウェーデンに行こうと思ったのは、ネットでゴットランド島にのこる教会の廃墟を見たからだった。10万円以下で航空券を買えたので、フェリーを予約……が、VISAカードでないと予約できないので、まずはカードをつくって……と、かなりドタバタな旅支度となった。
14日朝、成田を出発。スウェーデンのアーランダ空港まで、フィンランドのヘルシンキ・ヴァ ンター空港を経由して10時間ほどの旅。今回は、携帯スリッパを持っていったので、多少は楽に過ごせた。
(ヘルシンキ空港で発見した、ちょっと不気味な「TOP Model」なるキャラクター・コンテンツ。スウェーデンでも、ちょくちょく見かけた。)
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スウェーデンでの貨幣は、1スウェーデン・クローナ(SEK)=16円前後。これが基本。カード払いが主流で、キオスクでジュース一本を買うのにも、みんなカード払いしている。
しかし、私は数万円分のユーロをSEKに換金。高い買い物(空港バスのチケットなど)はカード払い、飲食代はキャッシュとしました。あと、トイレね。たいていの公衆トイレは、5~10SEK払わなくては入れないので、小銭は持っておいた方がいいです。
アーランダ空港のインフォメーションは、とても聞きとりやすい英語で対応してくれるので、つい甘えてしまう。
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夜20時ぐらいに、ホテルの最寄り駅に到着。中央駅から四つ目の地下鉄駅なので、かなり賑やか。(駅のキップは買わずに、空港で買った「ストックホルム・カード」を使います。これは交通機関に乗り放題なので、かなり便利。)
駅からホテルまで、やや道が分かりづらいので、初回のみタクシーを使用(88SEK)。黒人の運ちゃんは「ここらは、道が狭いんだよ」とボヤいていた。
20時でも明るいので、駅までの道をおぼえつつ、晩飯を調達。セブンイレブンのサンドイッチ、50SEK。店員のお兄ちゃん、「温めるかい?」と親切。ビールは、ホテル近くのスーパーで、2本17SEKで購入。ビールを買うには、大きめのスーパーに行くしかない。
ストックホルムは、大都会。まだ、異国に来た気がしない。
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曇天の朝。いったん、ジャケットだけで外に出たけど、あまりに寒いのでコートをとりにホテルへ引き返した。みんな、コートにマフラーで歩いている。
行き先は、スクークシェルコゴーデン(森の墓地)なる、寂寥とした場所。墓地だが、観光地として人気が高い(ハイシーズンには、ツアーがあるぐらい)。
朝9時に、地下鉄で到着(駅から徒歩数分)。
さまざまなデザインの墓石があり、不謹慎ながら、見ていて飽きない。観光客は、私ひとりだけ。母のことなどを思い出し、朝からしみじみ。(桜の季節なので、地下鉄内にこんなポスターが。)
地下鉄を乗りまちがえても、ストックホルム・カードがあれば、まったく問題なく引き返せる。(地下鉄の中では、お姉ちゃんが読みおわった新聞を「読みたい方、どーぞ」って感じに、手すりにかけていた。網棚がないせいだろう。)
昼食は、露店のホットドッグですます。30SEKだったかな。
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午後は、中央駅からすぐの旧市街“ガムラ・スタン”を散策することにする。
まず、遠くからでも非常に目立つリッダーホルム教会へ向かう。ところが、建物が工事中で中には入れない。近くでは、映画だかテレビだかのクルーがロケしていた。
ガムラ・スタンの王宮へ向かう。ここにある施設(王宮の内部)は、すべてストックホルム・カードで入れる。悪趣味なまでの豪華な調度品を、たっぷり眺める。
(写真撮影は不可だが、この艶めかしい天使像は入り口付近にあるので、撮影できた。このちょっと先、全裸で男とキスしている女性像があったのだが、そのエロティックさは直視できないほど強烈であった。)
あまりにも凝った衣装などを見ると、「彼らはいったい何を怖れていたのだろうか?」と、不思議な感慨にふけってしまう。仮想敵でも設定しなければ、こうまで技術とデザインで圧倒する理由が見当たらない。
王宮博物館には、消失した旧王宮の遺品が、洞穴のような場所に展示されている。
「グレイ・クラークのパッセージ」という壁画が、『ハウルの動く城』に登場する荒地の魔女にそっくり。
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楽しみにしていた大聖堂、これも閉まっていたので、さして興味のないノーベル博物館にストックホルム・カードで入り、内部から大聖堂を撮る。
日が傾くほどに味わいぶかくなっていくガムラ・スタンめぐりは、もう少しつづく。
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