« ■0217■ | トップページ | ■0221■ »

2014年2月19日 (水)

■0219■

ひさびさに、「今朝まで一睡もせずに作業しちゃいました!」 徹夜自慢を聞かされた。
なるほど、これから私とミーティングしようというのに「スケジュール管理できてませーん!」と宣言するとは、いい度胸だ。私との打ち合わせなど、寝ぼけまなこで十分ってことだな。一挙に、モチベーションが下がる。

仕事を請けるときは、まず寝る時間を計算する。「30分ほど寝られる」「4時間も寝られる」だって? 6~8時間ぐらい、しっかり寝ないとダメだ。先に決まっていたスケジュールすべてに、まんべんなく睡眠不足が影響してくるぞ。ボーッとした頭で書いた原稿がどれほどヒドいものかは、身をもって知っている。編集者は助かっても、眠い眠いのグダグダ原稿を読まされる読者の身になれば、「一秒でも早く!」なんて仕事を請けるほうが無責任というものだ。

「掲載する画像、すぐ選んでください!」 だったら、適当な選び方になるけど、いいですかって話だ。「今週中でいいですよ~」と言われれば、他の仕事の合い間、ゆっくりコーヒーを飲みながら「この画像もいいが、とりあえず第二候補にしておくか」「まず選んでおいて、後から意見を聞こう」と熟考できるというのに。
ようするに、「急げ急げ」「早く早く」は、「雑に仕事しろ」と相手に強いているだけなのだ。


まだ結婚しているころ。夜中3時に電話が鳴った。
「やっぱり起きてましたか! 出版業界なら、この時間に起きてないとウソですよね~!」 知らない編集者だった。誰かから、僕の電話番号を聞いたらしい。「近々、ご相談したい案件がありまして! またお電話します!」 「……ハイ」「……そうですかハイ」と、あくびまじりに生返事して電話を切ったが、二度とそいつの声を聞くことはなかった。

――ま、思いつきで行動するヤツは、飽きるのも諦めるのも早いから。

徹夜するヤツは、相手も徹夜していると決めつける。
ぎりぎりのスケジュールを出してくるヤツは、こっちもギリギリで仕事をしていると思っている。ちゃんと寝るし、ちゃんと食うし、好きな映画も見られるように管理してるっての。「時間なくて、映画なんて見られなくて~!」って、ようするに見る気がないんだろ? こっちは見る時間つくってるんだよ。好奇心を満たすには、スケジュール管理が必要ってだけの話だよ。

24時間あったら、24時間ずーっとパソコンに向かっていると思ってるらしい。メシを食う30分と、文章を書く30分とでは、時間の濃度や質が違う。そこが分かってないんだろうな。

最近は面倒なので、アホに「アホ」と言うようなことはしない。アホというのは、人の話を聞かないからアホなのだ。アホを「変えよう」「説得しよう」などと無駄なことを考えてはいけない。アホからは、距離を置く。それ以外に、身の守り方はない。


児童ポルノ禁止法、昼間たかしさんの最新記事。『民主党も「単純所持禁止」導入で妥協? 児童ポルノ法改定をめぐり後退が続く規制反対』(
不勉強ながら、民主党がここまで単純所持禁止に反対しているとは、知らなかった。お恥ずかしい。以下、青字部分は引用。

“民主党は09年には、独自の案を作成し「児童ポルノ」という名称そのものを廃して「児童性行為等姿態描写物」とした上で、範囲を限定すべきという意見を示した。

 ところが、今回はかなり規制への抵抗論が後退。単純所持の導入は避けられないという前提の上で「児童ポルノ」の定義を定めた(現行法の)第2条3号の部分を、もう少し明確にする程度の対案に止まる見込みだ。”

第2条3号とは「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの」という部分だろうね。山田太郎議員が「では、肩だけ出していても児童ポルノなのか?」と首をひねった箇所ね。
この一文のために、日本では「ここからここまでが児童ポルノです」という境界線がボヤけてしまっている(=恣意的な解釈が可能)。なので、その規定を明確にするのは正しい。

ようするに、性行為を強要されているような被害児童の実在を立証できる画像であるなら、単純所持は禁ずるべきだろう。(ただし、被害児童の存在しない漫画などに関しては、児童ポルノ禁止法から逸脱するので、話は別だ。)


さらに、昼間さんの記事から引用する。

“一部では「二次元規制が避けられれば……」という論もあるが、「単純所持禁止」の導入が、特定秘密保護法などに連なる言論・表現の自由への抑圧であることは、明らかだ。昨年、特定秘密保護法をめぐっては、法案が提出されてどうしようもない状態になってから、「左派」がとりあえず国会前を囲むという、悲惨な状況を見せた。果たして、児童ポルノ法をめぐって、これが「エロ」とか「マンガ」「アニメ」だけの問題ではないと国民が気づくことがあるのか?”

いや、国民は気づかないでしょう。この法律でいう「児童」が18歳未満であることすら、みんな知らないと思う。なので、国民的議論にすべきではないし、ならない。
秘密保護法に反対していた「ヘサヨ」として確信をもって言えることは、国会議員の質が下がりすぎてしまい、ロビィ活動は無意味。著名人や団体の反対声明も無意味。日弁連が反対していようが無意味。新聞に載っても、国会周辺に一万人集まっても、秘密保護法は強行採決されてしまったのだから。

むしろ、海面下の動き――ネットで「ちょっとまずい展開になってきたな」と思っている人たちを糾合する必要があるかも知れない。誤認逮捕しまくっているばかりか、児童買春すらしている今の警察の権力を拡大させることは、何とかして防ぎたい。


もうひとつ、覚え書き程度に書いておきます。
単純所持を禁止している諸外国で、その効果はあったのだろうか? こと、強行的推進派である平沢勝栄議員が好んで例に出す、G8諸国(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、ドイツ、イタリア)。
カトリック教信者の多い国ばかりですよね。

2002~2010年にかけて、各国のカトリック教会の聖職者が、児童に性的虐待をうけていたことが明るみに出ました。しかも、ローマ教皇自ら謝罪すらしているのです。(『カトリック教会の性的虐待事件』) 数件じゃないですよ。アメリカ国内だけで一万件をこえている……聖職者による犯罪だけで。

キリスト教系の団体は、児童ポルノ撲滅に熱心と聞きます。推進派の平沢議員もそうですが、カトリック教圏における聖職者による児童への大規模な性的虐待。これに一言も触れない理由は何か?
つまり、いくら「単純所持禁止」にしたところで、実際の性犯罪は止めることが出来ない。その冷徹な事実を、規制推進派は認めるべきではないだろうか? 平沢議員に公開質問状でも送りましょうか?

|

« ■0217■ | トップページ | ■0221■ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■0219■:

« ■0217■ | トップページ | ■0221■ »