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2014年1月24日 (金)

■0124■

月刊モデルグラフィックス 3月号 明日発売
Mg
●組まず語り症候群 第15夜
今回のサブタイトルは「どんどんでてこいはたらくプラモ」。前回から、明らかに担当の千葉ーザムさんのカラーが強くなってきています。そこが、連載記事の面白いところ。「次号、コレどうですか?」と振られるネタが、ほんと意味わかんないんですけど。

●『宇宙戦艦ヤマト2199』出渕裕総監督ロングインタビュー
二時間をこえる、熱いインタビューでした。
『ヤマト2199』にピンとこなかった人も、第一作のリメイクという「仕事」として捉えると、あちこち合点がいくのではないかと思います。
『俺の艦長』の著者としては、沖田艦長の思想を尊重している出渕監督の姿勢に、胸打たれました。

●『宇宙戦艦ヤマト2199』ブームの仕掛け方
『ヤマト』シリーズの放送・公開形式を、ザッと概観してみた記事です。「入場者プレゼント」って、古くは東映まんがまつりなんだろうけど、マニア向けに始めたのは『ヤマト』のセル画じゃないでしょうかね。

だけど、今回は『ヤマト』の作例群が、すごいことになってます。視覚の限界量を超えている。
先日のスーフェスの帰り道、デザイナーのべっちん氏が『進撃の巨人』の例え話として、『サンダ対ガイラ』を引き合いに出した。「うん、あれは凄い映画だったよね!」と、日本のビジュアル・センスの独創性に興奮したんだけど、まさかプラモデルという「メディア」によって、同じ感覚に陥るとは。
モデグラは編集スタッフを募集しているので、「自分はどこかタガが外れている」と自覚している方は、編集部に骨を埋める覚悟で応募してほしい。


「やめろ、やめろとバカが2人そろって」 石原慎太郎氏(
“くたばりぞこないのジジイ”って悪い言葉だけど、石原じいさんに対しては使っていいよね? 「原発を今止めたら2、3年で電気料金が15~20%上がり、日本の経済が全滅する」というけど、去年の9月15日以降、国内の原発が全停止していることを、このジジイは忘れてしまっているらしい。しかも、原発が停まる前から、電力会社は電気料金上げてるし。原発関係ないし。

日本人が原発に固執する理由は、いろいろあるだろう。老人の場合は、原発が懐メロ化してしまっているのかも知れないな。
日本初の商業用原子力発電所(東海発電所)は、1960~65年に建造された。その間に所得倍増計画が実行され、猛烈な経済発展が成し遂げられた。その「日本すげー」「経済すげー」の印象が、原発とダブって感じられるんじゃない? 
「歌は世につれ、世は歌につれ」じゃないけど、自分が若くて元気のよかった頃に流行っていた歌って、決して否定できないもの。先日、CSで1986年の『ザ・トップテン』がそのまま放映されたけど、「おおらかな、いい時代だったな」「昔のアイドル歌謡は甘酸っぱいな」と思ってしまったよ。僕が大学に入った年だから。

「人間、センチメントに弱いから」って、石原ジジイ自らが言ってるじゃない。原発稼動=経済発展という郷愁から抜け出せないのは、アンタらの方だよ。
原発事故を擁護するのに使われる「50~60年代の大気中核実験の方がひどかった」話法も、一種のセンチメントだな。部分的核実験禁止条約は、1963年でしょ。それ以降に生まれた世代には、関係ないもん。「俺たちの世代は毒くらったんだから、今の連中もガタガタぬかすな」という言い分、人間性を疑ってしまうな。


カミーユにぶん殴ってもらえたクワトロ大尉は、まだ幸せなほうで。
僕は「バブル期に大学生だったんですか? 軽蔑しますよ」と、20代に冗談半分に言われたことはあるけど、殴ってなんてもらえない。加齢とともに必然的に生じる傲慢は、自ら洗い落とすしかない。

40歳をすぎてから、ガクンとつまらなくなる人間は、大勢いる。僕も、そうかも知れない。若い人は、よく見ておいてほしい。

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