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2013年12月21日 (土)

■1221■

やけに『おおかみこどもの雨と雪』で検索してくる人が多いな?と思ったら、地上波で放映されたのか。みんな、テレビ好きだね。「アニメや映画が好き」なら分かるが、「テレビが好き」ってのは、かなりヤバい兆候だと思うよ。依存症だよ。
依存症の悪いところは、自ら考えて、自ら選びとるという意志の力が減退してしまうことだ。アル中が酒にコントロールされるように、テレビ依存症は「だってテレビで言ってたもん」「そんなことテレビで言ってなかったもん」が口癖。思考が乗っとられている。

レンタル屋へ、自分の見たいものを選びに行こう。だけど、レンタル屋に置いてあるものがすべてではない。DVDになっていない映画だって、いっぱいある。
フリッパーズ・ギターが歌っていたように、「そもそも全てと呼べるものなどない!」のだ。どうせなら、誰も見てないアニメを探し、世界中の映画をくまなく見てやろう。


今週は、取材や試写会で出かけていたのだが、「この試写会があったこと自体を、SNSなどに一切書かないでください」と言われて、ちょっと驚いた。
内覧試写というか、「まだ未完成だけど、特別にお見せします」みたいな小さな集まりだったら、それも分かるんだけど……。「言論はコントロールするのが当然」という閉鎖的な考えが、アニメ業界に根強くあるのは間違いない。

「何をどう書いても、宣伝にしかならない」と、最初からあきらめている編集者もいる。だけど、向上心を失ったら、それは堕落の一本道、畜生道ですから。
制約の間をぬって、いかに読者と対話できるか、です。

僕も「廣田って、○○に金でももらってんのか」と言われることがあるけど、それぐらい疑って読んでもらって、ちょうどいい。Amazonのレビューにも、遠慮なくガンガン書いてほしい。「厳しい目をもった読者」は、自由と公平の最後の砦だから。
「金を出すから、一字一句、言われたとおりに書け」と脅されたら、僕は仕事を下りたうえに、このブログでバラすけどね。


児童ポルノ法関連の記事。【詳報あり】pixivやメロンブックスへ飛び火する恐れも…CG児童ポルノ裁判の初公判「私は無実です」
何度読んでも、「衣服の全部又は一部をつけない姿態」という児童ポルノの定義が分からない。防寒着で頭から爪先まですっぽり覆った状態だろうと全裸だろうと、どっちも児童ポルノにしてしまえる。
「ハダカは児童ポルノ」「パンチラは児童ポルノ」と、先入観をもって決めつけている人がいるが、実はそのどちらも児童ポルノだし、児童ポルノでないとも言える。

そんな定義曖昧な児童ポルノ法違反者を逮捕するのが、未成年者をターゲットにした性犯罪ばかり起こしている日本の警察。

僕が秘密保護法に反対していたのは、権力サイドが何とでも、どうとでも運用できてしまうからです。児ポ法と同質だから。
ところが、心のドン底からガッカリしたのは、「特定秘密保護法に反対しているのは、金でやとわれたプロ市民」という批判ね。「反原発デモしてるのは、みんな在日」とレベルが変わらない。「自分が気に入らないヤツらは、自分とよく似ているが別の人種である」「自分は何色にも染まっていない一般人である」……いやいや、プロ市民だの在日だの言ってる時点で、かなり度数の強い色メガネかけてるよね?
単に、自分の意志で集まり、自分の声を発している人間がねたましいだけだろうが。

僕はコミケには何年も行ってないし、特に思い入れもないんだけど、コミケが開催できないような社会は、国はイヤなんです。
自分たちの趣味が、自由が法に侵されようとしているのに、まだ「反対運動している連中はサヨクと在日」という偏狭なファンタジーに逃避するとは……。出版業界・映像業界で食ってる人たち、他人事ではありませんよ。

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