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Febri Vol.19 10日発売
●『ガッチャマン クラウズ』 設定構築・工藤孝雄氏インタビュー
中村健治監督の右腕ともいうべき工藤さんに、企画が決定するまでの推移、どうしてああいう最終回になったのか?などをお聞きしました。
●『ガッチャマン クラウズ』全話解説
いざ、この作品を貫くテーマを語ろうとすると、大変難しいですね。いい場面カットを選んだつもりです。ベルク・カッツェについて、コラムも書きました。
『クラウズ』の記事は掲載予定なかったのですが、編集長に熱く語ったかいあって、オールカラーでの掲載となりました。
●クールジャパン社会学 第2回(構成)
レナト・リベラ・ルスカさんの連載第二回。例によって、インタビューして記事に構成しなおすという作業をしました。「英語圏と非英語圏での日本アニメの扱いの差」が、テーマです。
ちょっと早いのですが、旅行中に発売されてしまうので、告知しておきます。そういえば、「渋キャラオヤジ列伝」は今回、お休みです。
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クールジャパンといえば、スーパーフェスティバルでチラシをいただいた「クールジャパンヤマナシ2013」は、11/3~4開催(■)。
マチ★アソビに触発されたんだろうけど、こういう地方イベントは、たまに開かれている。第一回の客入りが悪いと、今回で終わってしまいそうだから、行ってみようかな……。
ただ、経産省のクールジャパン戦略なんて失敗してるんだから、次回からは、開催コンセプトとイベント名を変えた方がいい(公式HP参照)。経産省なんて、マチ★アソビすら知らないでしょ?
僕は、東京に何もかも集めるのに反対だから、地方イベントには活性化してほしい。東京では話しづらいこと、人が集まらないかも知れないトークでも、地方でなら聞いてもらえる。
東京生まれの東京育ちであることに、コンプレックスもある。地方出身の友達の「こっちでは○○なんて放映してなかった」「□□が公開されなかった」「だから、遅れて入荷してくるアニメ雑誌で、初めて知った」とかの話が、とてもエキサイティングで。
子供って「無いなら、無いなりに工夫して遊ぶ」でしょ? 中学生ぐらいにハマっていたものって、一生持ちます。中年になって、「……俺って、何が好きなんだっけ?」と手持ちぶさたになったとき、必ず中学時代の趣味が味方してくれる。行き止まりから救ってくれるんです。
(ジジイがジジイだけの理屈で考えるから、「東京でオリンピックだ」とかいう貧しい話になる。)
かつて、才能ある若い人に「早く東京に出ておいで」という言い方があった。
だけど今、地方に住みながら仕事しているイラストレーターも、ちゃんといますよね。
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「自分の反対側に、何があるのか?」ということを、きっと、考えなくてはいけないのです。
僕ら軟弱な文系たちの反対側には、ヤンキー文化がある。僕の部屋にケーブルTVの工事のお兄さんが来ると、アニメのことを「マンガ」って呼んだりする。
昔の『エヴァンゲリオン』は、未来の東京ではなく、「東京」という名前の地方都市(もちろん過疎化している)が舞台だったから、幅広い層に訴えられた。家出したシンジのさまよっていた場末、綾波が住んでいた団地……日本中で見つかる風景だと思う。
東京にいるなら、東京の反対側を思え。明朗快活なヒロインがいるなら、無口で無表情なヒロインを考えろ。
(結婚していた10年ぐらい前、横浜の戸塚なんて場所に、メイド居酒屋ができた。
コスプレって、プロレス文化に通じるところがあるだろうし、風俗や飲食業にコスプレが結びついた90年代に、それまでアニメに興味がなかった層が、どっと流入してきたんじゃないか?)
自分の得意なことって、いずれは廃れていく。どんな才能も、やがては磨耗していく。何が不得手か、何が出来ないか考えておくと、意外と突破口が見つかるかも知れないよ?
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明後日3日から11日まで、旅行に出ています。原稿を書けるのも、明日いっぱい。
お金もユーロに替えたし、変圧器も買ったし、あとは何が必要かな……。
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