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2013年7月13日 (土)

■0713■

EX大衆 8月号 本日発売
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●『機動戦士ガンダム』メインキャラ、その後の人生を大追跡!
これは、ひさびさに「ガンダムで何か記事やらない?」と聞かれて、「だったら、ファーストからUCまで、いろんなキャラが加齢していく様を並べたら、面白いかも」と思いついた企画です。

担当編集は、かぎりなく読者に近い視点に立っているので、何を載せるか載せないかは、彼のガンダム知識を尺度にします。コンビニで売る本は、「薄口」に調整することが、すごく大事。


だいたい、夏の間の仕事が詰まってきた。旅行前に、すべて終えられるだろう。
前回の日記に、「旅行に行くのは、自失願望があるから……」と、いうようなことを書いた。さて、ちゃんと「自失」できるだろうか?と、不愉快なことがあると、不安になってしまう。

僕が仕事で出会うのは、モノづくりをしている人がほとんどだ。彼らは、堂々としていて当たり前だし、こちらも謙虚になれる。
しかし、道ですれ違ったレベルなのに、やけに態度が大きく、いきなりタメ口をきいてくるような者に会うと、こちらが悪いことをしているような気分になってしまう。

相手に見下されているのだと分かるし、自分は見下されても仕方がないような外見をしているのだと、不意に気づかされる。
そのとき、40数年もかけて、ようやく得た自信――というか、心のやすらぎが、一気に崩れていくのを感じる。

僕は、劣等感を持ったことのないヤツ、悩んだことのないヤツが、最も醜いと思っている。


はるか以前にも書いたことだが、模型を作って、かつかつ食べていた25歳ごろのこと。

僕は、他のモデラーの人と会うため、模型屋の前で待ち合わせをしていた。そこへ髪の長い、女を連れた男が通りかかり、「俺もオタッキーになっちゃおうかな!」と大声を出した。「俺も、こんなの作っちゃおっかな!」と、ショーウィンドウの模型を指差して、通りすぎていった。
僕も、そのモデラーの人も、聞こえないフリをするのに必死だった。本当は「俺たちは、仕事で模型をつくってるんだ」「お前ごときに、真似できない技術を持っているんだ」と言い返したかった。

だけど、「即座に言い返せない」言語能力の無さ。それが致命的なのであって。
「他人のことなど気にせず、堂々としていればいいでしょう」「誰に何を言われても、気にしなければいい」……世間から返ってくる有り難いアドバイスなんて、そんな無責任な美辞麗句ばかり。

最初に嘲笑したヤツが、一方的に勝つ。そんな薄汚い、優しさのない社会に奉仕する価値なんて、本当にあるのか? だから僕は、世の中と接点を持ちたくないニートや引きこもりを、とても否定する気になれない。
嫌なことがあったら、逃げていいに決まっている。


だけど、どんな辛い思いをさせられても、世の中に復讐してはいけない。相手が弱ければ弱いほど、少しでも味方になれないか、考えてみてほしい。

世の中は、こんなにも理不尽だ。その理不尽さに加担するような真似だけは、やっちゃいけない。少しでも、息をしやすくしなければ。

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