■0604■
クロアチアまでの往復航空券を買った。10月3日出発、今回は個人旅行。カタール航空がいちばん安いようだが、3月のツアーでは最悪の対応を見せてくれたので、徹底的に避け、アエロフロートにした。
すると、悪評高いモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港で一晩すごすか、近くのホテルに泊まるしかないわけだが、友だちに言わせると、空港に泊まるのも楽しいらしい。だけど、ちゃんとベッドで寝ておきたい気もする。
……そういうことも含めて、四ヵ月後の計画を練るのは、楽しい。
たぶん、「今度は別ルートを回りますから、またクロアチアへツアー旅行しませんか?」と言われても、断ると思う。個人旅行でないと、ハードルが上がった感じがしない。(←クロアチアのドライブ・インで買った『塔の上のラプンツェル』ジグソー・パズル。ポーランドのTrefl社製で、裏にはクロアチア語で「警告」表示が刷られている。)
ツアーで一緒になった人たちは、みんな落ち着きがあって、誰ひとりイヤな人はいなかった。特に、女性陣は、あれこれ世話を焼いてくれた。
だけど、結局、ひとりで行動しているときが一番楽しかった。
バルカン半島を、たったひとり、その日の宿さえ決めずに旅して周った人がいて(■)、この方に元気づけられた面もある。
(もっとも、この人は英語が堪能なようで、各国の旅行者と雑談などしている。バスを乗りまちがえて、猛ダッシュでバス・ターミナルに走り戻ったりするところもスゴイ。)
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ザグレブ、リエカ、ロヴィニと二泊ずつしながら西へ向かうつもりだったが、リエカ→ロヴィニ行きのバスは、あまり便がないらしい。
リエカはやめて、プーラに寄ったほうがいいような気がしてきた。プーラまでなら、鉄道という移動手段もある。
……こうして考えると、H.I.Sのツアー企画は、とてもよく出来ていた。世界遺産に指定された主な観光地を網羅して、20万を切っているのだから。添乗員の女性も、とても頭の切れる理知的な方だった。
反面、クロアチアで働いている女性たちは、カフェの店員にいたるまで、愛想がなかった。それすらも、今は懐かしく感じる。……いや、また行くと決まったら、あの冷たい感じが、リアルに思い出されてきた。
でも、もう航空券を買ってしまったから、どうにもならない。この「行く以外の選択肢がない」という状況は、けっこう好きだな。
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フィンランド映画『ヤコブへの手紙』。俺のように、「宗教って、よく分からん」「信仰心って、分からん」という人には、親切な入門書といえそうだ。
ヤコブという老神父は、「自分は今まで、主の代わりとして、人々を助けているつもりだった。実際は逆で、主に私が助けられていたのかも知れない」と悟る。これは、仕事論ですね。というか、仕事に置きかえて考えると、ちょっとだけ分かるんだよ。神という超越的なものを設定しながら生きる、ということが。
仕事に理想をもって、その理想を具現化していくというのは、信仰に近いのかも知れない。
だって、理想のない人って、同じ仕事をしているのに、話が通じないもの。目に見えないものを信じてない人って、仕組みに従って動いているだけだから、パンチ力に欠ける。
ようは、不可知のものを設定しないと、クリエイティブに生きることは出来ないんだろうな。
(C)2009 Olive Films.
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コメント
>仕事に理想をもって、その理想を具現化していくというのは、信仰に近いのかも知れない。
だって、理想のない人って、同じ仕事をしているのに、話が通じないもの。目に見えないものを信じてない人って、仕組みに従って動いているだけだから、パンチ力に欠ける。
ようは、不可知のものを設定しないと、クリエイティブに生きることは出来ないんだろうな。
なるほどねえ〜(関心)考えてみたら魅力を感じる人の共通点はそこかも!と思ったわ。長い付き合いの出来る人はみんな感性思考がクリエイティブだ。
投稿: ごんちゃん | 2013年6月14日 (金) 19時51分
■ごんちゃん様
常に、面白いものを探していないと、どんどん枯れていくからね。
若くても、枯れてる人っているし。
投稿: 廣田恵介 | 2013年6月15日 (土) 12時56分