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2013年5月13日 (月)

■0513■

カートゥーンネットワークで『アイアン・ジャイアント』。10年ぶりぐらいに見た。
9ca573bb0eefbecb976c2558bfa15f50ボーイ・ミーツ・ロボット物は、最後にロボットが失われたほうが味わいが増すよね。『ガンヘッド』しかり、『ポケットの中の戦争』しかり。巨大ロボットは通過点にすぎない、というところがいい。
そして、必ず女性から「ロボットなんて、そんなバカなこと言ってないで」と説教されるシーンがある。巨大ロボットと出会うって、やっぱり勃起であり、精通なんだと思う。だから、ロボットは、納屋とか公園とか、男子だけの秘密の場所に隠されている。「女に理解なんてされて、たまるか」という気持ちってあるでしょ。「女子と遊ぶなんて、かっこ悪い」と思っていた時期は、誰にでもあると思う。
男子には、女性に対して秘密にしておきたい、恥ずかしくも誇らしい体験があって、それが「巨大ロボットと出会う」ドラマの意味なんだと思う。この作品が子供たちにではなく、大人にウケがいいのも分かる気がするね。

それはともかく、『アイアン・ジャイアント』は、「いかにして兵器と共存するか?」と問いかけてくる映画だ。銃さえ向けなければ、アイアン・ジャイアントは、決して自分から攻撃しない。ところが、武装を放棄するわけではない。それが現実的かつ知的な態度だと思う。
「武器を捨てれば戦争がなくなる」発想は、ファンタジーでしかない。武器は持っているけど、戦争はしない。それが最も賢い生き方だ――というのも、なかなか女性に理解してもらえない気がする。「戦わないなら、武器なんて捨ててしまえばいい」と、多くの女性は考えるだろう。

……というより、女性的な考え方を、どこかで受け入れないと、包括的な視点は得られない。『アイアン・ジャイアント』の主人公も、ロボットを失ってからは、お母さんと仲良くやっていたからね。


寝たり起きたりしながら、『続・激突!/カージャック』もムービープラスで見たけど、これも抜群に面白かった。どこか、ニューシネマの曖昧な空気が残っている。
……それにしても、一週間に一本以下しか原稿のなかった今年初めごろが、懐かしい。今は3誌で、複数の記事を平行させている。打ち合わせを行ったムックを含めると、軽く10本を越えてしまう。

やっぱり、「さて……今日は、映画でも見に行くか。それとも、ジブリ美術館のあたりまで散歩しようか」と考えるのが、平和な状態であって。


6月に、トーク・イベントをやります。今度は、都内です。もう東京でイベントをやる必要って、あまり無いんだけど、安くすませようと考えたら、都内になってしまう。
これも、忙しくならないよう、ゆったりやりたいんだけど。

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