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2013年2月27日 (水)

■0227■

談話室オヤカタ「#0399 廣田恵介さんの新刊『俺の艦長』は、男のロマン!」
ひさびさに、出演してきました。艦長とは言っても、『原潜シービュー号』とか『犯罪捜査官ネイビーファイル』とか、すごい話になってますね。

いちど本を出してしまうと、それについて語ることは、実はあまりなかったりしますが……。
むしろ、来週配信分のほうが、「そもそも、作品を語るとはどういうことか?」に触れていて、そっちの方が面白いかも。


僕が、テレビの地上波の番組を流しっぱなしにしていて「やばい」と思ったのは、CMを見ていたとき。CMというのは、ひとつの印象しか持たせないように作られている。つまり、「この商品をいいと思え」「買え!」ですよ。個人の「多様な解釈」なんて、拒絶するように出来ている。
バラエティ番組なんて、見なくなって久しいけど、テロップを出して「さあ、ここで笑え」「ここは泣くシーンだ、泣け!」と合図する。

「勝手に考えるな」「言ったとおりにしろ」が、日本の教育です。先生が黒板に書いたことを、みんな丸写しにする。そのノートをコピーさせてもらえば、テストで点数がとれる仕組みになっている。やはり「個々人の自由な思考」を徹底的に排除する構造。
だから、「先生が黒板に書き、生徒が一方向を向いてそれを丸写しにする」光景は、「テレビに何が映っていようと、とにかくモニターを眺めつづける」構図へ、そのまま直結する。

「NO」と言っていいんですよ。
この前、『テッド』を観に行ったとき、「映画泥棒」のCMが新しくなっていて、みんな笑うわけですよ。「バーカ」って感じに。まだ救いがあると思ったね。あのクソCMが笑いものにされている状況は。
映倫に規制されているのに、「法律なんだから当たり前だろ」と開き直るのは、自らの足に奴隷の鎖をつけるようなもんですよ。


中学三年生の男子が、警察に誤認逮捕されました。→
だけど、警察は罪には問われない。「逮捕されるぐらいの悪いこと」という言い方をする人がいます。いや、誤認逮捕した警察がいちばん悪いでしょ? だけど、権威に逆らうことを知らない人が、あまりにも多い。

『戦後史の正体』を読むと、無条件降伏したこの国が、自ら望んで自由を手放していったことが、とてもよく分かります。「考えるな」「権威に従え」という国に、どんどん傾いていった。
だけど、映画やアニメを、親に止められようと友だちに笑われようと見続けるのは、それが自由への通行手形になり得るからです。ハリウッド映画に「クソッタレ、アメリカのグローバリズムめ!」と怒っていいし、怒るためにハリウッド大作を見る人もいる(笑)。
最近、『突然炎のごとく』を見たけど、半世紀も前の映画だから公式サイトなんてないですよ。だから、宣伝担当に「そんな風には書かないでください」と検閲されることもない。映画は、野に放たれるんです。
あらゆる映画、あらゆるアニメは、自由を目指す物語だし、最後に解放されて終わるじゃないですか。(例外はあるよ、もちろん。だけど、ここではテストの答え合わせやってるわけじゃないからさ!)

自分の考えを持つには、経験を積むしかないんです。経験とは、つまり失敗です。失敗して、立ち上がったときには、レベルアップしているから大丈夫。
そのとき初めて、「笑ってください」と提示された作品に、なぜか泣けてしまったりする。作品とあなたの関係は、いつだって自由だし、これからも無限に変化していく。
「さあ、ここで泣け」と言われたとしても、丸写しせず、コピペせず、「あなたの勝手な解釈」を起動させてください。それが、創造的な生き方です。

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