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2013年1月 3日 (木)

■0103■

正月三日目、吉祥寺駅前で、しこたま服を買い込んだ。キャバクラ二軒分ぐらいは買った。
「もっと、いいデザインと色があるはずだ」と目移りしてしまうのは、嬢をもとめて、キャバクラをハシゴする感覚に似ている。


本年1本目は、イタリア映画『イラクの煙』。劇場未公開作品。
20_sigarette_24反戦デモをやっている軽薄な映画青年が、イラクで映画の手伝いをすることになる。現地のイタリア兵に守られながら、ロケハンに向かったものの、自爆テロに巻き込まれて、瀕死の重傷を負ってしまう。

実際に起きた事件の被害者が監督となって、テロのシーンを主観カットのみで撮り切っている。爆風でジープが横転するリアリティには、思わず「うわっ」と声が出てしまう。
このワンシーンで、前半の気楽な雰囲気は、完全に消し飛ぶ。ドキュメンタリックに徹しているように見えて、しかし、この映画が映し出すものは、すべてが現実とは限らない。
フェリーニの映画のように、夢とも想像ともつかないシーンが頻出する。その自由闊達さ、いかにもヨーロッパ映画である。

アメリカ映画の即物性、日本映画のテレビ的幼児性から抜け出るためには、できるだけ多くの国の映画を見るしかない。


ムービープラスで『エイリアン』。DVDも持っているんだけど、寝る前にはピッタリかなと。
2752view005ダラス船長が、真っ暗なダクトの中を火炎放射器を片手に進む。まるで、たいまつを頼りに洞窟をさまよう探険家だ。これは、暗黒大陸にまよいこんだ西洋人たちの、敗北の物語。
その証拠に、エイリアンを演じるのは、長身の黒人で、撮影用スーツでは彼の漆黒の肌が露出しているほどである。

乗組員たちは、清潔なタッパに入った合成食を食べている。
一方、エイリアンの食欲は、大量の唾液で表現される。「彼」は人体を媒介しないと繁殖できないため(その設定は二作目以降、消失した)、食欲は性欲を兼ねているのだ。
乗組員たちは「地球に帰れば、本物が食える」「この食事の原料を知ったら、食う気をなくすぜ」と笑いあう。つまり、彼らの食事は、目に見えないシステムに支えられている。

そもそも、ノストロモ号を所有する「会社」(これも二作目で固有名詞が与えられてしまった)とは、つかみどころのない資本システムの象徴だ。
事態を悪化させたのは、エイリアンが残忍だったからではなく、「会社」の送り込んだロボットが命令に忠実だったためである。融通のきかない自爆システムも、同様だ。
だから、リプリーは(システムでも技術でもなく)、幼い頃に覚えたであろう「My Lucky Star(私の幸運のお星様)」に、救いを求めるのである。


またも、蔵書を大量に古紙回収に出した。
Cayvtsfz本棚が空いたので、『アクビガール』のコレクション・スペースをつくってみた。ティンカー・ベルの限定化粧品なんかも……。
アクビガールは刷り物ばかりだけど、ティンクは立体物が、かなり大量にある。

僕が死んだら、それらのコレクションはどうなってしまうんだろう?と思う。今のうちに写真に撮って、同人誌でも出そうかしら。

(C)2010 R&C produzioni S.r.l.
BOBPENN/20THCENTURYFOX/TheKobalCollection/WireImage.com

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