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2013年1月31日 (木)

■0131■

「俺の艦長」 本日発売
F
最初の告知から、7ヵ月間、お待たせしました。すでに書店に並び、通販の扱いもスタートしています()。
登場する艦長は、沖田十三、土方竜、アンドロメダ艦長、古代守、古代進、山南(以上、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ)、ブライト・ノア、パオロ・カシアス、リード中尉、ガデム、フラナガン・ブーン、エイパー・シナプス、ヘンケン・ベッケナー、ビーチャ・オレーグ、エマリー・オンス、ロベルト・ゴメス、オットー・ミタス、スベロア・ジンネマン(以上、『機動戦士ガンダム』シリーズ)、ブルーノ・J・グローバル、マクシミリアン・ジーナス、ジェフリー・ワイルダー(以上、『超時空要塞マクロス』シリーズ)、スコット・ヘイワード(『銀河漂流バイファム』)、タシロ・タツミ(『トップをねらえ!』)、伊賀徳洋(『青の6号』)。

本のテーマは「オッサンという年代の罠を乗り切る」なので、中年向きです。
このブログにも書いてきたように、「長生きした人間のオスは、ロクなことをしない」と思います。では、自分より若い世代に対して、どう振る舞えばいいのか。どう責任をとればいいのか。それを教えてくれたのが、24人の艦長たちです。

また、「俺の感じたとおり、俺の理解したままに書く」本なので、一部の版権元さんからは、ちょっとムッとされました(笑)。先方との駆け引きはあったけど、「公式サイトに載っていることより、あなたの感じたままが正解」。そう信じています。

ちなみに、12年前に出した単行本「スーパーロボットコンプレックス」()、これは80万円の印税が、一円も入らなかったという……病んでるねー、この本は。


火曜日は、経産省前の脱原発テントへ行ってきた。
フィンランドの反原発団体「Pro Hanhikivi」の副代表、ハンナ・ハルメンペーさんへのインCimg0382タビューを見学するため。インタビュアーは、米原幹太さんです()。
他には、原発のドキュメンタリーを撮っているスウェーデンの若者も二名、来日。

米原幹太さんについては、昨年夏ごろ、このブログで触れたことがあった。彼は大飯原発の再稼動時、ゲート内に立てこもった一人ですね。生で会うのは、初めてです。
彼の発言は、常に次の行動のためだから、僕らが飲み屋でどういう話をしたかは、さておきます。

さっき、「公式サイトに書いてあることより、あなたの感じたことが正解」と書いたように、あらゆる分野で「正解は、自分の外にある」と考える人が増えている。ネットが普及して以降、特にね。
だから、原発という施設だけ無くしても、僕は意味がないと思うし、人々が「自分は当事者ではない」と思いつづけている以上、原発は無くならない。「原発的な施設、組織」は痣のように残りつづける。
心の問題だから、厄介なのさ。

それにしても、ふと気がつくと、若者相手に自慢話をしている自分には、嫌気がさした。自信がないからこそ、自慢しちゃうんだろうな。

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コメント

はじめまして。
『俺の艦長』買ってきました!まだ読めてないので、感想はまた後ほどに。

投稿: u.t | 2013年1月31日 (木) 18時59分

■ u.t様
はじめまして、著者です。

>『俺の艦長』買ってきました!

ありがとうございます!
お手柔らかに、お願いします。

投稿: 廣田恵介 | 2013年1月31日 (木) 19時09分

 『俺の艦長』、オッサンとして生きる覚悟を促す面白い読み物でした。

 若者(主役)を活躍させる「艦長」同様、「悪の親玉」もまた、オッサン揃いだったよなあ(しかも精力絶倫系の)…、ふと思ってしまった次第です。

投稿: 印度総督 | 2013年2月 2日 (土) 09時02分

■印度総督様
ご購入、ありがとうございます。
オッサンど真ん中の年齢で、この本を発表できて良かったと思っています。

>「悪の親玉」

悪役は、作品の世界観を構築しているという意味では、主役以上に重要な存在ですよね。
語りがいがあると思います。

投稿: 廣田恵介 | 2013年2月 2日 (土) 13時38分

皆さん既に入手されたようで羨ましい・・・
しかし、近所の書店に予約したことは後悔してません!遅いけど。

>伊賀徳洋(『青の6号』)。

しびれますねぇ。自分、好きなんですよ。
でも、物語冒頭では印象悪かったんですけどね。。。
今いる部下の前で「こんな時、速水がいたらなぁ」と、逃げ出した過去の人間を引き合いに出すことは無かろうと(笑)

廣田さんの語り口を楽しみにしています。

>「原発的な施設、組織」は痣のように残りつづける。

仰るように、原発が無くなっただけでは済まされぬ問題ですよ。
結局、今回は原発事故を介在することによって、日本人の腐り具合が露呈してしまったのです。

本当の敵は皆さんの心の中に存在するのだと思います。

投稿: かまた | 2013年2月 2日 (土) 18時21分

■かまた様
伊賀艦長の項は、最後に書きました。だから、けっこうシビアというか、僕自身に対する苛立ちも、かなり入っていると思います。

>でも、物語冒頭では印象悪かったんですけどね。。。

「アル中で、妻子に逃げられた」という裏設定が、けっこう随所に顔をのぞかせている気がします。
『青6』は、公式ムックをひとりで書き上げた経験もあり、愛着ある作品です。

>結局、今回は原発事故を介在することによって、日本人の腐り具合が露呈してしまったのです。

産地偽装も、ほとんどの業者が「原発事故前から当たり前にやっていた」ようです。
それだけでなく、危機的状況を前に何を大事に考えるのか、誰が何を優先し、何を怖れるのか、心の奥底まで明るみにされてしまいました。

その「明るみにされた」ことさえ認めない人も、たまに見かけますけどね……。

投稿: 廣田恵介 | 2013年2月 2日 (土) 18時35分

『俺の艦長』購読しました。

カバーのニス引きの質感がカッコイイです。

やはり沖田や古代を語る上で「さらば太陽圏!銀河より愛をこめて!!」は重要なエピソードなんだと思いました。
最近のヤマトブーム(?)にあてられるように、昨年一作目の『ヤマト』を見返して、このエピソードは凄く印象に残った…というか、正直泣いたんですが(笑)

沖田十三はとても魅力的なキャラクターだと改めて思います。

ひととおり最後まで読み終えたばかりなので、アタマから改めて読み返したいと思います。

投稿: べっちん | 2013年2月 3日 (日) 13時10分

■べっちん様
ご購入、ありがとうございます。

>カバーのニス引きの質感がカッコイイです。

モデラーとしては、「おっ」と思う触り心地でしょう(笑)。
装丁にも表紙絵にも、本当に恵まれた、救われたと思います。

>やはり沖田や古代を語る上で「さらば太陽圏!銀河より愛をこめて!!」は重要なエピソードなんだと思いました。

沖田の項では「太陽圏」、古代の項では「太陽系」と書いてしまったのですが……古代というと、無人のモニターをにらんでいる絵が、まず想起されますね。

沖田は、意外と子供っぽいところがあって、そこが老人ながらに魅力的なんですね。

>ひととおり最後まで読み終えたばかりなので、アタマから改めて読み返したいと思います。

ありがとうございます。とても嬉しいです。

投稿: 廣田恵介 | 2013年2月 3日 (日) 14時43分

廣田様、

1月31日は出張のだったのでamazonで発注し今日届きました。

帯の「男なら舵を切れ、進め!』の意味を噛み締めながら読みたいと思います。

投稿: やっさん | 2013年2月 4日 (月) 23時11分

■やっさん様
ご購入、ありがとうございます。是非、二児の父としてのご感想を賜りたいと存じます。

>帯の「男なら舵を切れ、進め!』の意味

帯の文句は、編集者が考えたんです。
僕は「次の艦長は、君だ!」というのを考えていましたが、先に決まっていたんです。

投稿: 廣田恵介 | 2013年2月 5日 (火) 00時01分

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受信: 2013年2月28日 (木) 10時17分

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