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超古代ミステリー遺産 16日発売
いつものコンビニ本です。古代遺跡は、まったく未知のジャンルなので、とても勉強になります……が、読者さんは「ミステリー」の部分を期待しているので、自分の興味だけで書いてちゃダメ。
で、これの原稿を大量に頼まれる以前、「その時期は忙しいから、今回は請けないよ」と断ってあったのに、すっかり忘れていた編集から、山のように資料が届いてしまった。
慌てず騒がず、いま進めている仕事をやりくりして、スケジュールの交渉をします。だいたい、慣れない原稿は、一記事に2日はかかってしまう。だんだんコツがつかめてくると、1日にニ~三記事はこなせるようになる……が、そんなイイ話は編集者にはしない。それを期待されると、お互いに困る。
その代わり、音信不通にしない。一記事できたら、「今のところ、これだけです」と書き添えて納品。編集者に安心感を与えた隙に、他の仕事を進めておくのである。
「ちゃんとやってますよ」という姿勢を、成果物といっしょに提出する。成果物なしには、信頼は得られない。
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生活サイクルがガタガタになってしまっても、大丈夫。夜中の3時に目が覚めたら、目覚めの二時間は何をやっても、はかどるので、何でもいいから仕事する。使う画像の整理でも、上がったデザインの校正でも、小さな仕事を終わらせていく。
どうせすぐに眠くなるので、明け方だろうと、容赦なく寝ます。すると、あ~ら不思議、次の日の午後の予定が、ガラ空きになっていたりする。
だから、プラモがどんどん出来ていく。『銀河漂流バイファム』の敵メカ、ガッシュ。関節部を切り飛ばし、金ヤスリやノコギリで、どんどんポーズを決めていく。隙間はポリパテで埋める。手首は市販品を使わず、エポパテで自作。
動力パイプは、グフから流用して、ディテールは当時のまま、決してシャープにしない。これ、すごい楽です。
せっかく趣味なんだから、自分の好きなところだけ力を入れて、あとは手を抜く。仕事とは正反対ですね。
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『スター・ウォーズ EP7』の監督候補として名の挙がっているジョー・ジョンストン監督作なので、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を借りてくる。衣装のセンスは、素晴らしい。原作版のコスチュームが、軍のプロパガンダ用という設定も、冴えている。
……でも、複雑な気分だね。「アメリカ軍、ヨーロッパで勝利!」って喜んでるけど、そのあと、日本に原爆を落とすわけでしょ。
そこをスキップして、911後のニューヨークを見せられても「平和だなあ」とは思えない。
『スター・ウォーズ』、特に新三部作は、ルーカスの趣味の映画であった。
EP7以降は、さて、時代性をどう取り入れるのか。けっこう、心配である。
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「奪われる一方ではなく、失えば、得るものも必ずある」と信じてきた。
しかし、母を殺されてから「これを得た」という実感には、いまだ出会っていない。
2年前の今ごろは……警察と、飼い主を失った犬たちを預けたペットショップを行き来していた頃だろうか? 立川検察へは、シネマシティ裏手から、歩いて通っていた。あの寂れた景色すら、いまは懐かしい。
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