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月刊モデルグラフィックス 2013年2月号 25日発売
●廣田恵介の組まず語り症候群 第2夜
今回のサブタイトルは、「俺はプラスチック原理主義者 エッチングパーツに怯える夜もある」。編集者に考えてもらったのですが、なかなかの名調子。内容も、確かにプラスチックとエッチングパーツのことを語っているので、バッチリです。
しかし、今回は結婚時代と大学4年のころの恋愛話をさらけ出すハメになってしまいました。
ウソつきの多いこの時代、せめてこの連載だけはウソをつかずに、健全に恥をかきながら、精進していきたいと思います。
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「チダイズム~毎日セシウムを検査するブログ~」のちだいさんが、自民党に批判的な態度をとっているせいで、ネット右翼に「半島に帰れ!」と罵られているらしい(■)。
ちだいさんのことだから、半分は冗談なんだろうけど、「自民党の政策に反対しているのは、どうせ在日韓国人・朝鮮人」と言い捨てる、幼稚なロジックが展開しているようで、これはちょっと笑えない。
何でも「あいつ、在日だろ」「どうせ、チョンだろ」と考えることで、発言している当人たちは「俺は最底辺ではない」「俺の下には、在日外国人という底辺がいるのだ」と、慰められるのだろう。
だけど、「同じ日本の中に、味方の顔をした敵が混じっているぞ」という考えは、「誰でも、いつでも、理由なく逮捕してやる」と息巻いている警察の背中を押すことになる。
実際、脱原発デモやガレキ焼却反対のネット中継を見ていると「逮捕しちまえよ」「銃殺しちゃえよ」とコメントを書くヤツがいるからね。
気に食わない相手、とくに政府のやり方に意義をとなえている相手を「日本人に見えるが、実は外国人」と考えることは、権力側にとって、あまりにも都合がいい。
いちばん権力から見捨てられている若年層が、権力の片棒を担いでしまっているわけだ。
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2ちゃんねるに、誰かが麻薬取り引きの書き込みをして、それを削除しなかっただけで、創設者が(管理人と見なされて)、書類送検されてしまった。→■
どう考えても、書き込んだヤツを逮捕するのがスジだろうに、なぜか「削除しなかった」側に犯罪幇助という罪を着せてしまった。……これ、やりようによっては、誰でも逮捕可能だよね。
警察のターゲットは、別に脱原発やデモ活動だけじゃないってこと。
4人もの無実の市民が誤認逮捕されてしまった遠隔操作ウィルス事件。あの事件の捜査のため、警視庁がFacebookに介入。→■
自民党は、来年夏の参院選までに、ネット投票を実現させたいという。怖い。胸騒ぎがする。
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今週は、二人の方から、母に花を贈っていただいた。生は有限だが、死は永遠に継続する。それは気が遠くなるような、だけど、何だかホッとする感覚だ。
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