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2012年12月18日 (火)

■1218■

テレビ東京が、今回の選挙について、とても痛快な番組を放映したらしいね()。
「世襲候補」とか「組織票」の実数とか、ばんばん明らかにして、この国の民主主義のイカサマぶりを暴露してくれた。ようするに、親や親戚が国会議員のヤツは、よほどのことがないかぎり当選する仕組み。自民・公明は、遺族会だの薬剤師会だのトラック協会だの動員して、万単位の組織票が見込めるので、議席がとれるに決まっている、と。

こんな茶番劇に付き合わされてだな、シャア・アズナブルが連邦政府の本部に、フィフス・ルナを落とした気持ちが、よく分かろうってもんだよ。

ところが、国会議員を皆殺しにしても、まだまだ代わりがいるというゾンビ映画みたいな世界なのだと、今回の選挙でよく分かった気がする。


20代と70代の有権者数のパーセンテージは、ほぼ同数であり、よく「若い人が選挙に行けば、結果は変わった」と言われるけど、何の得もない茶番に参加したまえなどと、俺の口からは言いがたい。
そもそも、現状が不満な若者なら、勝手に動くだろう。彼らを、僕らが勝手に「不幸」だと決めつけすぎない方がいい。「放射脳」「放射脳」とママさんたちを挑発し、景気よく「原発をどんどん動かせ」と主張しているのは、むしろ若い人たちではないだろうか――?

僕は、80年代を懐かしいとは思わないのだが、自分の若い頃を不幸だったとは思いたくない。それなりに楽しかったよ、と思いたい。
それは、今の人たちも同じだろう。史上最悪の原発事故が起きたとしても、防護服なしでフクイチの建屋に入り込まない限り、即死することはない。
汚染食材がどれだけ流通しようと、食べて即死はあり得ない。土壌汚染は関東にまで広がっているけど、地面に素っ裸で寝そべったとしても、即死するわけではない。
――だったら、何でも食べるし、何も怖れることはない。「今までどおり、貧しくとも楽しく暮らしたい」と考えるのは、それほど異常なことだろうか?

原発は、大飯原発の3号機と4号機しか動いていない。なのに、停電で誰かが死んだという話は聞かない。ちゃんと、今までどおりに暮らせている。
「だったら、脱原発デモとか、よけいなことすんな!」となる。彼らがデモを嫌うのは、自分たちのささやかな暮らしを、危機的だなんて思いたくないからだ。


刹那的というなら、80年代の若者だって「この好景気は、あと20年はつづく」と真顔で言っていたフリーターの友達はいたし、十分に刹那的だった。
みんなよく、「おいしいバイト、ない?」という話をしていた。これといった根拠もなく、「会社をつくろう」と盛り上がっているヤツらも、大勢いた。
六本木や赤坂に、テレビやレコードで大金を稼いで、アイドルをつまみ食いしている「ギョーカイ人」がいて、その仲間入りができれば、人生の半分は成功と、僕でさえ信じていた。

……今の若い人にとっては、ちっとも魅力的な話ではないんじゃない?
だけど、俺ら40代が集まると、「あの頃に青春時代を送れて、ラッキーだったよね」という話になる。誰だって、自分の若い頃が最高だったと思いたいのさ。
「今の若者たちは、かわいそうだよ」「これから、苦労するんだよ」と指さされたら、当時の俺は怒っただろう。

だから、「若い人が選挙に来れば……」なんて、責任転嫁しちゃいけないんだ。それは弱い者いじめだよ。むしろ、頭カチカチの頑迷固陋なジジイどもが、俺らの敵のはず。
しょせん、勝手に世界を救いたいと思っている、俺らの戦いじゃないですか。若者から「オッサン、余計なことすんな!」と石なげられても、やるんだよ。


明日は、ジブリ美術館でデートだし、年内の仕事もいっぱい残っているし、なるべく普通のブログに戻すけどね。今日あたりから、ようやく笑顔が出るようになったよ。

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