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2012年12月 8日 (土)

■1208■

月刊アニメージュ 2013年一月号 10日発売
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●3DCGアニメの現在・現場と未来
短期集中連載で、今月号は、サンジゲンの松浦裕暁さんインタビュー。『009』の話題だけでなく、主に今後の展望を聞いています。
松浦さんも、「頭のいい人は、饒舌」説を裏づけてくれた。話すことで、頭の中を整理してるんだよね。迷ったら、まず人に話してみるといいかも知れない。「考えるために話し、話すために人に会う」。そういう相手がいる人生は、豊かだ。


アニメでは最近、『中二病でも恋がしたい!』の恋愛ボルテージがすごい。見ていて、つらUntitledいぐらい。恋愛描写の合間合間に、ゆるいギャグでも入らないと、息もつけない。涙が出てしまった。「甘い」でも「切ない」でもなく、生々しすぎてつらい。
なぜなら、段取りを踏んでいないから。描写がむき出しなんだろうな。頬を染めてモジモジする演出より、「好きだ」とストレートに発する声優の声の、どれほど暴力的なことか。
第7話までは、くどいまでに段取りを踏みつづけていたと思う。第8話から第10話にかけて、ちょっとずつハシゴを外されていき、今やうっかりすると、足場がなくなっている感じ。

物語の形態を、ぎりぎり維持するために、脇役たちがささやかなギャグを展開し、テーマを掲示し、ストーリーを推し進めているように見える。主役の2人だけになったら、たちまち作品が崩壊しそうな危うさ――これを第1話から、虎視眈々と狙っていたとすれば、おそろしいスタッフだと思う。

「美はただ乱調にある。階調は偽りである。」という、大杉栄の言葉を思い出した。


僕からすれば、「そら見ろ」って話なんだけど……厚生労働省は、食品の放射能測定をちゃんとやっていないね。今ごろになって、「昨年は混乱の中、手当たり次第に調べたが、実際には手が回っていない食品も多かった」と言い出した。→
普通の仕事で「がんばったけど、実は出来ていませんでした」なんて公言したら、職を失うでしょう? だけど、こと放射能、原発関連では「ダメでした」で許されてしまう。大人が後だしジャンケンばかりやっているのに、子どもに「ウソをつくな」なんて言えない。

もしかすると、「後だしジャンケンをやらないと、メシを食えない大人」が増えているのではないか――? だけど、そういう仕事を僕は許せないから、産地偽装業者にクレームをつけるし、原発をつづけたい大人たちを殴りたいと思う。

普通に善良な大人が、普通に後だしジャンケンをやっているとしたら、そんな状況を許してはならない。


ひさびさに、吉祥寺の町へ出てみた。徒歩ではなく、電車で。

かつてユザワヤのあったビルは取り壊されて、何か新しいビルを建築中だった。そのため、電車を使う人たちは、強制的に迂回して、エスカレーターを使わされている。誰も、文句は言わない。黙って、エスカレーターに乗るしかない。
『いのちの食べかた』に出てくる、屠殺場の家畜の列に加わったような気分だった。

(C)虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会

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コメント

大兼文喜の産地偽装の件ですが、
都から30日間の業務停止を受けたわけですが、

実際ほんとうに業務停止していたかどうか、東京都の消費者の一人でも、
それがほんとうか確認した人、いるんですかね?

百聞は一見にしかず
真夜中に市場に車走らせて、自分の目で確かめにいけば、
事実はどうだったか、一目瞭然、小学生でも判ることです。

ご自身で見に行かれました?
ご自身のその目で営業停止状態を確認されましたか?

あの会社が本当に律儀に30日業務停止処分を守って、
ペナルティによって、30日間という売上げの損失を被って、
その後営業再開したのだと、今でも思ってらっしゃいます?

官僚の言うことは信用できんと言いながら、
「処分した」と官僚が公表すれば、その官僚の言い分を鵜呑みにして
業務停止している「はず」だと思い込む。
そういう詰めの甘いところがが、なんとも甘ちゃんたなあと思うのです。

だから、ずる賢い官僚のトリックにころっと騙されるのです。
あちらの方が何枚も上手ですよ。

あなたの誠実さには頭が下がります。
ですが、他の大人達があまりにも関心がなさ過ぎます。

産地偽装はよくないと糾弾する人はネット上にみかけますが、
実際に現場にいって確かめた人はたったの一人もいない。

誰かがやるだろう、誰かが監視してくれるだろう。

東京の人って知識人が集まっていると思っていましたが、
よくもまあ、揃いもそろって、
よく言えばお人好し、

なのですね。
まあ、私もその騙されたうちの一人なのですが。
あとで事実を知って地団駄踏んでも、もはや手遅れです。

誠に申し訳ありませんが、メアドはダミーです。

投稿: gtre | 2012年12月 9日 (日) 02時11分

■gtre様
コメント、ありがとうございます。
あなたの苛立ちは、たいへんよく分かります。大兼文喜の産地偽装については、私がニュースで情報を知るのが遅かったこと、よって、東京地検へ刑事告発するのも遅くなってしまった……などの反省点があります。

>真夜中に市場に車走らせて、自分の目で確かめにいけば、
>事実はどうだったか、一目瞭然、小学生でも判ることです。

業務停止とされている期間中は、そこまで行動する必要を感じませんでした。現地に行くのが遅くなってしまったのは、自分でも歯がゆく感じています。
しかし、確かにおっしゃる通りです。詰めが甘いと言われれば、その通りです。

>官僚の言うことは信用できんと言いながら、
>「処分した」と官僚が公表すれば、その官僚の言い分を鵜呑みにして
>業務停止している「はず」だと思い込む。

まずは思い込まないと、何もできません。刑事告発に関しても、東京地検の担当者が出てきて、うやうやしく告発状を受け取ったので、「対応してくれているはず」と一旦は信じないと、「次は現地へ行ってみよう」とまでは思わなかったでしょう。

時間があれば、2010年に、私が映画倫理委員会に公開質問状を送った記事も見て欲しいのですが、しっかりと騙されました。
その次の手段としては、法的手段を講じるか、現地に行って当事者に問いただすしかない。ただし、後者には「逮捕される」という危険がつきまといます。
(私は過去に事件に巻き込まれたので、大げさではありません)

>誠に申し訳ありませんが、メアドはダミーです。

わざわざ書かなくても、そんな人ばかりですから。ネットの向こうから匿名さんに「あんたの行動、甘いよ」と叱られるのは、何度目か分からない。

それより、埼玉県草加市にお住まいなら、大兼文喜まで車で真夜中に行ける距離です。ここまで関心をお待ちなのに、なぜ、行かれなかったのですか?

投稿: 廣田恵介 | 2012年12月 9日 (日) 08時40分

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