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2012年11月19日 (月)

■1119■

世界残虐処刑史 21日発売
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●残虐映画レビュー 他
『カリギュラ』『王妃マルゴ』『アポカリプト』『ソルジャー・ブルー』の4本。残虐シーンに興味があるわけではないので、そのぶん、面白かったです。
この本は「双葉社の廉価版シリーズ」という素晴らしいネーミングを与えられており、興味本位に偏った企画方針が、実に「コンビニ本」らしくて、参加するのは楽しいです。陰謀論やオカルトにうとい分、その手に興味のある読者向けに書くだけでも、勉強になるしね。


朝7時に起きて、吉祥寺バウスシアターへ向かった。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』鑑賞のため、行列に加わる。

ようやく、今回こそ「続編」になったな……と、深い感慨。
Eva3_still06_largeそれは多分、1995年から続いてきた『エヴァ』というアニメ作品の続編というよりは、テレビの『ガンダム』の後に、作画をアップデートした劇場版があり、劇場版Ⅱがあり……という80年代に成立した連作劇場アニメの「本当の続き」が、ようやく見られたという意味。
「いやいや、『ガンダム』と『エヴァ』は別の作品じゃん?」と言われそうだけど、既知のキャラクターや物語に新要素が加わった連作アニメ、という意味ではつながっていると思う。テレビアニメは、「映画になろう」「映画として完結しよう」と30年間、あがいてきたと思うんだよね。宮崎アニメとは、まったく別ルートで。

おなじみのキャラクターは登場するんだけど、思いがけない役柄に変わり、舞台設定も一新して……だけど、『Zガンダム』は失敗したわけじゃないですか。それは、キャラクターに歳をとらせてしまった(キャラクターデザインが変わった)からだと思う。今回の『エヴァQ』は、キャラデの変更を周到に回避したのが、まずは賢い。
キャラクターの同一性さえ維持されていれば、物語が何度でも再構築できることを証明したのは、他ならぬ『エヴァ』だった。キャラクターの記号性が高ければ高いほど、舞台がどう変わろうが、作品は決して破綻しない。
(そういう意味で、綾波のスーツの色が変わったのは、「キャラが変わった」ことを端的に言いあらわしているよね。服の色まで含めて、キャラクターなので。)


具体的には書かないけど、舞台設定が『ヨコハマ買い出し紀行』風の甘美な終末観に満ちていて、そこが好き。『ヨコハマ~』にも、ずっと空を飛んだままの巨大航空機が出てくるしね。
破滅したんだけど、しぶとくズルズル続いている90年代的な終末の光景。

その空虚さと対をなす巨大なメカニックや建造物の密度。多分これ、半分以上がCGでしょう……次回予告のエヴァも、明らかにCGだった。だけど、セルルックだから「アニメ」の範疇に入る。楽観的に言うなら、それはアニメの進化なんだろう。
手描きアニメーターは凄腕ばかり集まっているけど、スペクタクルシーンや複雑なレイアウトとカメラワークは3DCGがメイン。友人いわく「『エヴァ』のルーツは、アニメではなく特撮」だそうなので、だから映像にフィットするんだろうな。

たぶん、『エヴァQ』が、年内に映画館で見る最後のアニメだと思うけど、今年は豊作だったし、変化の年でもあった。
子供の頃に『ガンダム』の映画に並んだという人、旧『エヴァ』に熱中していた人、僕らの知っている「アニメ映画」が新しい段階に入ったので、ぜひ見届けてほしい。
前作で、大人の視点になった『エヴァ』が、ぶっちぎりで思春期に戻ってきた感じも、また心地いいんだよな。

(C)カラー

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