■1115■
『輪廻のラグランジェ season 2』BD第3巻 25日発売
●ブックレット作成
今回は、待望のメカ大暴れ編です。ちゃんと、ロボットのデザインを生かした動きをさせています。メカの原画も、2カット掲載しました。
昨日、CGアニメ専門の会社を二社、取材しました。
作画とCGの間には、複雑で密接な関わりがあって、「こんなのCGでやれよ」「CGでやれば簡単だろう」とは、とても言えない。
読者が考えるに値する、意義ある記事を届けないとね!
■
スタジオカラー作品『監督失格』。急逝したAV女優・林由美香とAV監督の旅、死の前後を追ったドキュメンタリー。死の瞬間が、克明にカメラに記録されているため、かなり衝撃的。後々、遺族とモメたというのも分かる。由美香という人は、ご多分にもれず、幼い頃に両親の不仲があり、若くして夜の世界へ転がり込んだ。そういう子なら、夜の街であふれるほど働いている。語弊のある言い方かも知れないが、その陳腐さが、まずはいい。可愛らしい。
監督との旅のあいだ、由美香は「幸せだよ。本当だよ」と優しく微笑んだかと思うと、神経がはりつめて泣き出したりする。彼女の、その繊細な感覚が好きだ。ゲロを吐いたまま寝てしまったり、酔って小便もする。こんな手の焼ける女性とは会ったことすらないが、せっせと世話する監督は、楽しそうである。
――だから、そういう手に負えない部分が、愛されたのだろうな。葬儀には千人が列席したという。生も性もむき出しならば、死もまた明々白々としている。会ったことないなあ、こういう人。
僕は、人生を旅してない。
そして、監督は自分の泣き顔を映したりして、自己憐憫が過ぎる。でも、林由美香という人に出会えただけで、この人は幸福だと思うよ。遺体の第一発見者であることも含めて。
結局さ、ゲロのついた顔を拭いてやったり、尿のついた毛布を片付けたりしないと、「人と会う」「付き合う」「愛する」ことにはならないんじゃない?
ひとりの人間というものの大きさ、重さ。それを受けとめられるか否かと言ったら、俺は失格だな……。さっさと離婚してしまったしな。
■
この9月、川崎市の阿部孝夫市長が、給食に放射性物質が混入していると分かっていても、学校給食への使用を宣言した件について(■)。
すぐに市長宛てに抗議メールを送ったが、今ごろになって、川崎市教育委員会学校教育部健康教育課から、返事(?)が届いた。
長文なので、部分的に引用すると、「本市における食品中に含まれる放射性物質への対応といたしましては、保護者の不安の声の多い特定の食材を選定して放射能濃度検査を実施し、その結果が国の示す基準値以下であることを確認し学校給食として提供することとしております。」「摂食を控えたいとの申し出に対しましては、その意思を最大限尊重しているところです。」
……だそうなので、給食が不安な親御さんは、拒否する権利があるってことらしい。教育委員会が「最大限尊重」と言うのだから、納税者の権利を、存分に行使すべし!
福島の原発事故前も、各国の核実験やチェルノブイリの影響で、0ベクレルの食品なんてなかった。お米だと、0.1ベクレルほど汚染されていたという。だけど、今回は、国内の電力会社の施設が事故を起こし、その瞬間もテレビやネットで見ているはず。去年の話ですよ。
「これはヤバイ」というので、政府の決めた食品の暫定基準値が500ベクレル。今年4月からは100ベクレル。この基準値が、もしも厳密に守られているとしても、事故前の一千倍の汚染。……よほどのアホでなければ、事故前と同じ汚染度の食品を探すよね。
(C)「監督失格」製作委員会
| 固定リンク
コメント