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2012年10月11日 (木)

■1011■

神山健治(文藝別冊) 25日発売
9784309977836
●5万字ロングインタビュー 聞き手・構成
タイトルは「リーダーの資質、ヒーローの条件」としました。
オーソドックスに、前半は少年時代から業界に入るまで、後半は演出家になってから最新作まで、時系列で聞いてみました。しかし、意外にビターというか、ひりひりする感触のインタビューになりました。

●神山作品を解析する5つのキーワード

これは、割と誰でも思いつくであろうキーワード、計5ページです。
ただ、考えすぎると書きづらくなるので、「寝起きの一時間で1テーマを書き上げる」ことに徹しました。
朝は脳がリセットされているので、書き出しもパッと出てきます。

いま、ちょうど印刷している頃だと思うので、見本誌は手元にないですが、対談相手や寄稿陣も豪華です。「アニメの本」ではなく、「作家の本」に徹しているところが、良いですね。


東京に帰ってきた翌日には、レギュラーの仕事と急な依頼とで、来週までがふさがってしまった。女性の編集者は、いつでも元気だ。

僕は、徳島では『マクロス ザ・ミュージカルチャー』のことを語った。
東京に戻ると、『巨神兵 東京に現る』の、あきらめにも似た絶望感にとらわれてしまう。東京は汚れている。徳島にいたときのように、土や水、食べ物に、気楽に接することができない。
(僕は、母に供えた花を、地面に埋めることをやめた。マスクを二重にしても、東京で土を掘り返すのは危険な気がする。単なるセンチメントのために、そこまでやる必要はない。)

福島県と沖縄県で、産地偽装が発覚した。一部は、もう学校給食に使われてしまった。
だけど、僕は刑事告発しようとは思わない。この国には、彼らを裁く意志がない。
「原発ゼロ」の政府方針はブレまくり、老い先短い老人たちが「やはり原発は必要」とわめきたて、反対する市民は、無表情な警官たちに捕らえられる。

(デモや抗議活動は、しょせんは権力者側の都合にしばられているため、最後には逮捕というオチしか、あり得ない。敵のルールに従っている以上、必ず負ける構図になっている。)

原発を全廃しても、放射能を完全除去できても、人の心が代わらないかぎり、この国は30年ともたない。実は、国なんて大事ではない。人と文化しか、僕には大事ではない。
特撮でもアニメでも歌でも、それらは海外でつくられたとしても、日本の独自性は失われないと思う。人間の創造力は、本当に素晴らしい。老人たちには潰せない。


かつて、「MILO!」として公開されていた作品レビュー・サイトが、「見参!」としてリニューアル。→
僕の過去記事『ラストエグザイル -銀翼のファム-』、『境界線上のホライゾン』、『輪るピングドラム』も、読めます。
執筆陣の平均年齢は、かなり高めですが……。

49歳の男性教師が、「ジジイ」と言われて、女子中学生を殴ったそうだけど、49歳はジジイだよ。男というのは、長生きすると、本当にロクなことをしない。
40歳をすぎたら、もはや若者に駆逐される側になったと自覚すべき。だから、ちょっとは人の役に立つことをしないと、オッサンには生きていく価値がない。徳島で語ったとおりですね。

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