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2012年9月25日 (火)

■0925■

モデルグラフィックス 11月号 発売中
Mg
●月刊8JO コラム執筆
コトブキヤのプラキットのテストショット素組みの周囲に、うざったいほどギッシリと『ガンヘッド』についての思いを、書きつづりました。

ストレートに「ガンヘッドはかっこいいよ」「いい映画だよ」というファンは、「な、なんて屈折したヤツなんだ!」とお怒りになられると思いますが、自分の気持ちにウソはつけない。

これでも、編集部で喋ったことの1/10にも満たないんだけど……。
本当は、『ガンヘッド』の“成果”は、Vシネマ『タフ』シリーズに受け継がれるんだけど、そんなこと話しはじめたら、5時間ぐらいかかってしまう。

映画そのものというより、映画を介して、自分が何に繋がったかが大事。


長いインタビューの仕事が終わって、ようやく『俺の艦長』の仕上げに入っている。
だが、毎月定期的に入っている仕事Aも、この時期に重なってくる。せめて、デザイナーに投げられる形にしておきたい。スタッフの対談も込みなので、取材の翌々日には原稿にまとめてしまい、ラフや使用画像と同時に投げておく。
これで、『俺の艦長』最終シメキリ日までは、オール・グリーン。ガラ空きとなる。

……と思っていたら、仲のいい編集者から、仕事Bを振られる。インタビュー収録日も決まっていて、今週後半だ。
2時間ぐらいなら、『俺の艦長』を中断しても支障はないと判断して、請けることにする。もっと言うなら、取材場所までの往復時間を考慮して、4時間を仕事Bに充てる。

ところが、昨夜になって、突発的な仕事Cが入ってくる――「突発的」といっても、一ヶ月前ぐらいに打診はあったので、むげには断れない。
よくよく聞いてみると、文字量は多くない。作品を見直す必要は、最低限で良さそう。なので、「2日もあれば出来る」と判断し、請けることにする。
この「2日」というのは、48時間をフルに使うという意味ではなく、その間に散歩に行ったり、『俺の艦長』の仕上げも進めること前提の「2日」だ。

『俺の艦長』の仕上げを最優先としながらも、仕事A、B、Cの分量とシメキリを読んで、どこにも迷惑をかけないよう、調整する。
そして、決して「デスマーチ」にしない。ちゃんと風呂に入り、眠り、食べ、マッサージにも行って、削るのはDVDを見る時間、我慢するのは酒。

こういう「読み」と「見切り」が出来なくなったとき、フリーランスには仕事が来なくなる。
「3日間、寝てません」という人には、とても仕事を頼めないでしょ?


タツノコプロ50周年記念アニメ『一発必中!! デバンダー』、面白い。
Untitledメカ戦闘シーンの80年代風作画が話題となっているようで、メカも確かにカッコいい。
それ以上に、主人公の「運」がヒーローになる条件で、主役ロボを出現させるため、商店街の福引きでお馴染のガラポンを使うアイデアに、とにかく敬服する。

「昭和30年以前に生まれた人は、懐メロもうたうが、サザンオールスターズも歌う」と聞いたことがあるが、それを思い出した。

(C)タツノコプロ・デバンダー製作委員会 2012

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コメント

コトブキヤガンヘッドの記事、大変楽しく拝読しました。
「流行ってねーよ!」に爆笑しました。
爆笑して良い場面なのかわかりませんが(笑)

「俺が愛さなくてどうするんだよ!?」というのは、
往時のマイナーコンテンツを追いかけていた者(つまり
昔のオタク)のリアルな気分だなあ…と。

期待が「現実」に置き替わっていく状況で、幻滅に
抗う「戦い」。…もの凄くグっと来ます。

投稿: べっちん | 2012年9月27日 (木) 23時15分

■べっちん様
ありがとうございます。嬉しいです。
勢いで書き終わってから、「……この文章を書いたやつ、キチガイだな」と思ったのですが、そのまま掲載してもらうことにしました。

「流行ってねーよ!」を太字にしたのは、担当編集ですね(笑)。
なんか、随所が強調されてしまって。

>往時のマイナーコンテンツを追いかけていた者(つまり
>昔のオタク)のリアルな気分だなあ…と。

今は、「俺の好きな作品は、売れている」という保障が欲しいみたいですね。
「こんな幼児番組を見て泣いているのは、この世で俺ぐらい」「誰も見てないだろうけど、俺だけは早起きして毎日見ている」という孤立感こそが、オタク趣味の優越意識に他ならなかったと思うのです。

そういう心理を肯定できるか、キープできるかは、思春期までの人格形成によるところが大きいと思います。
みんな、もっと孤独になって、世界でたったひとつの優越感をゲットしようぜ!とか思うんですけど(笑)。

投稿: 廣田恵介 | 2012年9月27日 (木) 23時47分

>太字にしたのは、担当編集ですね(笑)。

あ、そうだったんですか(笑)。
でも、「理解して欲しいような、欲しくないような、むしろそう簡単に理解されてたまるか」みたいな気分がすごく伝わってきて、すごく良かったです(笑)。

>今は、「俺の好きな作品は、売れている」という保障が欲しいみたいですね。

かつてのオタクのように、孤立上等で誰も評価しないコンテンツに価値を見出すのも、売れているモノ、いわば当たりクジを引き続ける事に優越感を抱くのも、どちらも「自尊心」の表出なんだろうとは思います。

ただ、「オタク趣味」とされるジャンルでも、勝ち馬に乗る事が良しとされるような価値観の転倒が起きたのは何時、何処でなんだろうと時々考えてしまいます。

かつて日陰を歩いていたオタクと称される人種が、羨望と軽蔑ないまぜの視線で見つめていた「軽薄なるメインストリーム志向」そのものに今現在成り果てている、という状況は珍しくないですしね。

「もう、自分ばかりが貧乏くじは引くのはイヤだ」という気持ちがそうさせているのかなあ、と。

投稿: べっちん | 2012年9月28日 (金) 02時26分

■べっちん様
僕からすれば、「貧乏くじ=当たりクジ」なんですけどね(笑)。その苦労、俺が引き受けた!的な。

>どちらも「自尊心」の表出なんだろうとは思います。

そうです、どちらも同じだと思うんです。
「どうやら、ビッグなものを掘り当ててしまった、慧眼なる俺」を求めているんですよ。だけど、それがどうビッグなのか、他人に説明するのに苦労する……のが楽しいわけで。

みんなが共有している「ビッグなもの」は、あらかじめ共通言語が普及しているので、クリエイティブではない。ということは、「俺らがいっちょ、共通言語から用意してやろうじゃん!」という心意気のある人が、減ってきているのかも知れません。

>勝ち馬に乗る事が良しとされるような価値観の転倒

インターネットで、「隣の芝生」が見えてしまったため、みんな妬みっぽくなりましたよね。
本当は、わが道を行けば良かったのに、「当たりクジを引きつづけている、不公平にラッキーなヤツが隣にいるぞ」とよそ見をするようになってしまった。
他人がリア充であればあるほど、「俺には俺だけの充足がある」と、強靭な意志で日陰を歩きつづければいいのに……。

横並びの価値観に、みんな目盛りを狂わされていますよ。

投稿: 廣田恵介 | 2012年9月28日 (金) 03時38分

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