■0903■
チャンネルガイド 9月号
●『一発必中!! デバンダー』記事
笹川ひろしさんと大河原邦男さんのコメントとプロフィールを、まとめました。
他誌との合同取材だったけど、大河原先生は、アニメ専門誌でも取り扱いの難しいような、深い話をしてくださった。
それは、一回きりの作品とシリーズ作品とでは、登場するメカのカテゴリが違うんだという話。例えば、一回きりの作品では、ギャグ系のロボットは出せても、リアル・ロボットは出せない。シリーズの長さと、デザイン・コンセプトの密接な関係。
こういう貴重な話は、さて、どこに載せられるのかな……と考えてしまう。
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ちょっと前に、「起きてすぐに書きはじめると、冴えた気分で書ける」と言ったけど、それは一種のアンチ・エイジングであって。
10年ぐらい前は、文章は粗かったし、思慮も浅かったけど、24時間ぐらいぶっ通しで書いていたような気がする。
昔の雑誌を読み返すと、とにかく荒っぽくはあるのだが、仕事の量だけは格段に多い。45歳なら45歳なりのペースで書くのと、体力のあるうちに猛然とダッシュするのと、どちらがいいとも悪いともいえない。
いずれにしても、「これから自分は、劣化していくかも知れない」ぐらいは覚悟して、その対策もこみで、仕事を請けるかどうか、決めなくてはならない。
僕は「文章力」などという根拠薄弱な概念はアテにせず、ひたすら体力のことだけを考えている。
それと、一緒に仕事している人同士のモヤモヤは、やっぱり電話で早めにカタをつけたほうがいいね。
「絶対にお願いしますから」と頼まれて、一ヶ月も連絡なかったら、「こりゃあポシゃったな」と思うでしょ。ところが、忘れた頃に「やっと取材日が決まりました。明後日です!」とかメールがくるわけ。そこまで引っ張られて急かされると、もはや仕事ではなくてトラブルだから、未然に防がないといけないね。
……とまあ、こういう実戦的な話を、若い人たちにしておきたいけど、機会がない。
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インタビュー原稿をまとめる合間に、ほぼ毎日、何かしら打ち合わせが入ってくるのですが……。
ワンフェスのトークショー以来、以前よりプラキットを買うようになった。『宇宙戦艦ヤマト2』に登場する、地球防衛艦隊の宇宙空母。
空母というからには、是が非でも、飛行甲板をつけてしまう発想が『ヤマト』です。
この最新鋭空母を率いるのが、老朽艦ヤマトというシチュエーションもカッコいい(空母ばかりで艦隊を組むのは、変な話だけど)。
『夏雪ランデブー』は、意地悪で、いじらしくて、なかなか気に入っています。
『坂道のアポロン』も素晴らしかったけど、あの演奏シーンを楽しみに見ていたのは、日本全国で何人ぐらいだろうね?などと、さみしい話をする。ブルーレイのリリースが終わったら、作品もそこで終わりなのか?
判で押したようにブルーレイの販促広告(のごとき記事)をつくるのには、抵抗がある。だから、僕は編集者と話しつづけるわけだけど、「作品をより多くの人に見てもらう」のは、結局は個人の仕事なのかも知れない。
とりあえず、編集と話してみて、意見の一致する仕事は、請けるようにしている。――というか、「やっていて自由を感じられる仕事」しか、請けてはいけないのだ。
僕は長い長いインタビューの、ようやく半分を終わらせたけど、仕事している間は、つねに開放感がある。窓が開け放たれている。すごい量だけど、ちっとも辛くはないのだ。
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