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2012年6月18日 (月)

■0618■

フリーメーソン 血の陰謀 発売中
Isbn9784575304305
●フリーメーソン映画の謎と楽しみ方
思い切り署名記事にされていました。全12ページ、映画6本のレビュー。
本のタイトルが「血の陰謀」ですから、それはもう、陰謀論が大好きな読者さんにあてて書くんです。ラブレターみたいなものです。

もう何年も前、ある編集者が、「コンビニで弁当のついでに買ってこられて、昼休みが終わる頃には、捨てられてしまう本」という言い方をしました。自虐的なようだけど、それは「読者さんの気分、生活に合わせて本をつくりましょう」ということ。
何年も本棚に置いてもらえなくても、暇つぶしに読まれて、「あー面白かった」と、気持ちよく捨てられる本をつくる――とても魅力的だと思いました。
だから、この仕事がきたとき、とても忙しかったけど、何とかスケジュールを合わせて書いたんです。

下品で雑多なことが、文化の力だと思う。


試写会に行く前、立ち食いそば屋に寄った。メガネの片方のレンズが、めんつゆの中に落ちた。いやな予感がしたんだが、案の定。試写会は午前で終わっていた。時間を間違えたのだ。

「さて、どうしよう」と、日比谷の街に立ち尽くすと、検察庁が目に入った。
提出しなければいけない書類があったので、担当者に手渡ししてきた(犯罪被害者の遺族は、いろいろやることが多い)。

三鷹駅前の古いお店で、メガネの修理をしてもらう。
80歳ぐらいの老人が、「どれ、見てみましょう。ネジが弱いのか、それとも……」と作業台に座る。僕はすっかり安心して、店の時計を見つめながら、「もうすぐ三時だ」などと考えている。


日曜日は、「さよなら原発!三鷹アクション」参加。
Cawez9h6正直、「敵」のいない平和な場所で何を叫んでも意味ないのでは?と思いはしたが、自分より若い人、自分より年寄りの人が歩くのに、すぐ近所で部屋に引きこもっている自分が、どうしても許せなかった。
デモを日常化させるためにも、これぐらいはやる。250名といっしょに、喉がかれるまで叫んできた。

首相官邸前の抗議活動は、今後どうなるのだろう。
そろそろ、次のフェイズじゃないか?と、勝手に思っている。抗議に参加した議員たちは「野田総理、考え直してください」みたいな行儀のいい話しかできないし、僕より若いタレントも「新しい党をつくるべき」なんて言っていて、まるで大昔の話に聞こえてしまう。
政党なんてものに頼っている時点で、それは「既存の枠組みの中でしか、物事を考えません」と言っているように聞こえる。

119人もの国会議員たちが、再稼動反対の抗議文に署名したが、役に立たなかった。
瀬戸内寂聴さんが、経産省前でハンストしたが、これも暖簾に腕押しだった。大江健三郎さんの訴えも、無視された。
こんな言い方はしたくないけど、国会議員も高名な文化人も、僕らといっしょにドブに捨てられたんだと思う。この国は、経済をまわす人間以外は、死んでもいいと決めたんだ。

「原発推進議員は、次の選挙で落とせばいい」なんて、牧歌的なことを言ってる場合じゃない。


母は生前、「外国に旅しなさい」とよく言っていた。
彼女は英語が話せたので、観光客が寄りつかないような田舎の町へまで、ひとりでドンドン分け入っていた。歴史にも詳しかった。

母が殺された日、僕は貪欲に80歳ぐらいまで生きよう、と誓った。
二ヵ月後、原発事故がおきた。僕は「たぶん長生きしても60歳だ」と、母の墓前で謝った。それは放射能がどうとかいうより、僕ごときが長生きしても、次の世代の負担になるだけだと思ったからだ。

「ここから抜け出す方法が  何かあるはずだ」 ペテン師が泥棒に言った
混乱だらけで 気も休まらない
商人たちは  俺の酒を飲み 農民たちは 俺の土地を掘り返す
どいつもこいつも それにどんな価値があるのか 分かってもいない

『見張り塔からずっと』は、こんな歌詞だったと思う。

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