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本日は、文部科学省前の抗議活動に参加した。「福島の子どもたちを避難させよ」がテーマなので、今週末、いわき市を再訪する僕は出るべきだと思った。
こういう小さな抗議活動に集まる人たちは、それぞれ独自に福島へ行ったり、細かな情報を調べていたりするので、それを拝聴したかった。
あと、この抗議活動は東電前や官邸前のように「お向かいさん」に追いやられるのと違い、文科省のまん前で行えるので、ストレスがない。
参加者全員がマイクでスピーチせねばならないらしく、僕は昨年のいわき市行きの話と、給食利権の話をさせてもらった。
しかし、火炎瓶テツさんの怒涛のスピーチには、またしても感銘を受けた。「政府が子どもたちを見捨てた理由を、分かりやすく説明してあげよう。われわれ大人は、金を稼ぐから経済に必要だ。しかし、子どもたちは働いてないので、経済に貢献しない。だから、切り捨てたのだ」。
もちろん彼の仮説だが、「人体実験」よりは、説得力を感じた。僕は、無為無策の日本政府が、わざわざ「人体実験」をするほど殊勝だとは思っていないんでね。
ともかく、官僚は徹底的に怠惰で、倫理にかける。
霞ヶ関にはフィフス・ルナでも落とすとして、各自治体がケンカしながら対策を決めていった方が、まだ未来が見えてきそうなものだ。
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週末のいわき行きは、一泊2日。
初日は福島第一を目視するので、N95を持っていく。フルアーマーになる必要はないそうだが……四号機に何かあれば、そのときはサヨウナラ。
二日目は、スパリゾードハワイアンズで遊ぶ。――遊ぶって言っても、それが本当に楽しいかどうかは、行ってみないと分からない。分からないから、行くのであって。
ホテルで出された食べ物はどうしようとか、いろいろ気になるよ。無駄死には、いやだからね。
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フリージャーナリスト、田中龍作さんの記事。→■
東電の勝俣会長は、国会の事故調査委員会で、福島代表の委員につめよられて「大変厳しい、貴重なご意見を頂きました」なんて言ってるよ?
でも、「私の責任じゃありません」の代わりに「ご意見は、きびしく受けとめます」なんて答える大人がほとんどなんじゃない? 「貴重なご意見、ありがとうございます」とか、反省しないですむように、自分が傷つかなくてすむように、何度も何度も目をそらしつつげる大人たち。
みんな、「私のような大人になりなさい!」と、大声で堂々と子どもたちの前で言えないだろう? 勝俣会長みたいに、のらりくらりと責任逃れしてるからだよ。
産地偽装しても罰せられない食品卸業者は、「だまされて買ったヤツらが悪いのさ」って、若い後継者に、かしこいサギの方法を教えるんだろうな。
そうやって、人類は堕落してきた。
まったく同じように、「大事故が起きても、知らん顔をして黙りこむような大人になりたまえ」って、君たちは若い世代に言うつもりなのか?
「どうせ人間は死ぬ。怒るのはエネルギーの無駄、とにかく楽しく生きようぜ」とでも言うつもりか? そんな風にやりすごしている大人が、ほとんどのように見えるけど?
子どもの頃、「ウソをつかない勇敢な大人になろう」って誓ったはずだろう、思い出せよ。
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