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2012年5月 9日 (水)

■0509■

言うまでもないことですが、文筆業がお金にできるのは「原稿」という成果物だけであって、打ち合わせや素材の受け渡しなどの時間は、一円にもなりません。
僕も年寄りになったせいか、先方から三鷹の喫茶店まで出向いてくれることが多くなったとはいえ、早起きして打ち合わせに行くぶん、朝まで原稿を書いていたいのが本音。

マチ★アソビのトークショウというか、GIGAZINEさんの取材記事()はなぜか好評で、あちこちで「見ましたよ」と、声をかけていただける。
「今度こそ仕事がなくなるな」と、ある程度は覚悟して発言したのだが、仕事は減る気配を見せない。

そんな好意的なリアクションも、唾が飛ぶぐらいの距離で話して、東京に戻ってからも「読みましたよ」と、口頭で言ってもらえることに意味があるというか……少なくとも、ネットで愚痴るよりは、どこの誰がいるとも分からない、雑多な空気の中でのほうが、信頼は生まれやすいんだろうね。

来月は、明治大学で講義があるけど、話す機会がもらえるのは嬉しいね。


アニメ特撮レビューサイト「MILO!」で、神崎将臣さんが『CASSHERN』のことを書いてくれた。→
僕は、神崎さんが「この世に、駄目な映画なんてあるのかな」という意味のことをツイートしてらしたのを見かけて、「なんと信用できる方であろう」と思ったものだった。

昨夜、内田有紀の『ばかもの』という、フザけたタイトルの映画を見たんだけど。
003年上の女にセックスの愉悦を教えられた若者が、彼女にフラれてから、酒におぼれていくという、チラシの裏みたいな話で。

だめな主人公が堕ちていく過程もおざなりで、べたっと平板。
その彼が、アルコール病棟から出て、立ち直っていくのも、同じぐらい平坦で。
だけど、そんな映画でも、「あっ」と思うようなカメラワークがあったりする。それが見られたら、あとはもう、どうでもいい。
でも、そういうのって、法則性があるわけではないから、いつ見つかるか、誰なら見つけられるか、確定できないんだ。

「いい映画」なんてものは、ないんだよ。僕らとその映画の関係が、いいか悪いか。どちらか一方にだけ、理由は求められないよね。


原発全停止、5日目。

どうも、僕みたいにモニターの前に座って、笑ったり泣いたりしている人間は、物事を対岸に置きがちなので、来週末、一泊2日で福島県いわき市に行ってきます。
福島第一原発を肉眼で見られる場所へ行くんだけど、それで自分の何かが変わると思うほど、甘くは考えていない。

僕なんかより、どんどん社会へ出て行って、ちゃんと奥さんも子どももいる男が、「俺は政府の決めたことに従うぜ」なんて、開きなおりもするんだよ。
そんなことを男らしいと思っている。だから、男らしさなんてクソくらえって、何年も前から言ってるんだ。

何が起きても、「たいしたことじゃない」と、まったく対策を打たず、あれこれ「できない」言い訳をして話をすりかえ、挙句は妻を殺したくせに、法に甘えて命乞いをつづける。――それが、僕の父親のなれの果てさ。
覚えのある人は、要注意。

(C)2010ばかもの製作委員会

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