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2012年3月21日 (水)

■0321■

『輪廻のラグランジェ』 Blu-ray Vol.1 23日発売
Lagrin01
●ブックレット編集・執筆
ステキな鴨川発見マガジン「KAMO☆LaG」という架空のミニコミ誌という形で、キャラ表や美術ボードを構成しました。
この物語の舞台は、「2032年の鴨川市」なので、その世界の中にのみ存在する雑誌……という想定です。だから、「鴨川の新名所はファロスだ」とか、劇中のことしか出てこないです。

「クローズアップ現代」のイメージが一人歩きして、いつの間にか「鴨川市がスポンサー」という話になっていますね。


聖地巡礼ブームが来る、はるか前。『AKIRA』公開の1988年は「ネオ東京」がリアルだったわけですね。第三次世界大戦のきっかけとなった爆心地があって、そこは「旧市街」と呼ばれている。アニメの中の「郊外」って、それが限界だったような気がする。
忌まわしいものは「郊外」にあって、東京……というか、「中央」は絶対に場所をゆずらない。

『新世紀エヴァンゲリオン』の「第三新東京市」がリアルだったのは、東京なのに「中央」ではない点。箱根にあるんでしょ。箱根なんて言われても、東京生まれの僕には、ピンとこない。
しかも、首都は「第二新東京市」であって、長野県松本市にあるそうだけど、地図を見ないと分からないよ。
ちょっとニュアンスが伝えづらいけど、「第三新東京市」は「地方」なんだよね。それが、不況のはじまった薄暗い世相の中では、リアルだった。「エヴァは千葉アニメだ」とか言われても、「なるほど、東京よりは千葉っぽいかもなあ」という感じ。

1995年になると、もはや「都会」に求心力がなくなっていたんだと思う。綾波の住んでいる、閑散とした団地のほうが、手触りを感じるというか。そこに「在る」感じは、強烈にしたよね。


『耳をすませば』が、同じ1995年の公開。舞台は多摩市~武蔵野市あたりだそうだから、もう西東京だよ。主人公は、やっぱり狭い団地に住んでいる。
東京の中の「郊外」を探すと、西東京になる。

細田守監督の『劇場版デジモンアドベンチャー』は、1999年公開。舞台は、光が丘団地だよ。練馬区だよ。武蔵野市と埼玉県に接しているんだから、やっぱり、東京の「郊外」だ。
翌年の『ぼくらのウォーゲーム!』ともなると、月島かどっか、海に近い高層マンションでしょ。もうひとつの舞台が島根県でしょ。どっちにしても、脱「中央」だよ。
島根県なんて、「パソコンがなさそうな県」だから、舞台に選ばれたぐらい。

つまり、地域振興どころか、「中央」にリアリティがなくなり、何もない「郊外」を求めていった結果、「地方」に行き着いたという経緯が、まず先にあったんじゃないかな。


『耳をすませば』では、あの狭い団地を、家族でうまく使っているでしょ。本を重ねた上に電話機が置いてあったり、とにかく生活感が出る。
『ぼくらのウォーゲーム!』だって、パソコンがないから、ドラマが生まれるわけであって。
何でもある東京を舞台にすると、無色無臭のトレンディ・ドラマみたいになってしまう。

僕が知っているいちばん古い聖地巡礼は、原田知世の『時をかける少女』。だから、1983年か。尾道なんて、聞いたこともない土地の名前。新鮮だった。

……で、鴨川の話か。最初にシナリオを読んだとき、僕は『木更津キャッツアイ』みたいに、「どうしてまた、そんな場所?」というノリで決められたんだと思った。ようするに、海があって、伊豆とか湘南とかメジャーな観光地でなければ、どこでもいいんだろうな……と。
『SRサイタマノラッパー』シリーズは、自虐的に北関東を舞台にしているけど、あの悪ふざけっぷりに近い。

それに、「中央」からズラしたほうが、「地元を愛する若者」が出てきても不自然ではなくなる。地域や共同体のつながりを、描きやすくなるしね。
テーマやドラマから逆算したにすぎない……と、僕は考える。あくまでも、物語を見ているのであって。

『エヴァ』は、「強羅」とか「松代」って言葉が出てくるたび、ゾクッとしたよ。聞きなれない土地の名前。でも、そのほうが世界の広さを感じられたよな。

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コメント

「石黒 昇」氏の逝去は本当に惜しい方を亡くしたと感じています。

メガゾーン23の企画も様々な事情で展開を予定していた企画(昭和初期「二・二六」事件再現)が氏の構想

URLアドレス記載ゼントラーディ人の機動兵器(人類接触後)の「最新コメント」の交流に記載の通り、純粋に文献検証学的な意味で、本記事の変形&合体メカニクスのデザインが、宮武一貴氏、或いは河森正治氏、又は両氏の協同で為されたかについて、正確な記載を求めています。

ロボテックとマクロス間の様々な軋轢(あつれき)の事情故、難しい面があるのは承知していますが、 黒河 氏の助言に推される形ではありますが、もしよろしいければ、ご教示いただければ幸いです。

なお、デザイナーが判明しましたら、直ちに記事にて訂正反映致します。

投稿: ゆい奈 | 2012年3月23日 (金) 23時16分

>メガゾーン23の企画も様々な事情で展開を予定していた企画(昭和初期「二・二六」事件再現)が氏の構想が実現出来ずに残念に思います。

文章欠損がありましたので、補筆します。

投稿: ゆい奈こと優衣 | 2012年3月23日 (金) 23時28分

■ゆい奈こと優衣様
はじめまして。
URLを拝見しましたが、ちょっと思い当たりません。

悪しからず、ご了承ください。

投稿: 廣田恵介 | 2012年3月23日 (金) 23時53分

 廣田センセ、こにゃにゃちわー!
 ご無沙汰しております、K-aneko@きゃてぃー中島です!
 お元気にしてらっしゃるでしょうか?電子書籍云々でお忙しくしてらしたと思いますが。相変わらず、多方面でお忙しそうで。

さて、ゲームマクロスM3の「ゼントラーディ人の機動兵器」のネタ、ボクが振ったのですが、突っ込んでお調べ頂けないでしょうか?

 「河森正治マクロスデザインワークス」を穴が開くほど眺める私は、河森先生の90年代後半のお仕事とにらんでおりますが、証拠が見つからないのです。
 まあ、センセがご興味なければ仕方ないですが・・・|||-_||| サダコ


All the best,


投稿: きゃてぃー中島 | 2012年3月29日 (木) 22時53分

■きゃてぃー中島さま
ずいぶん、ご無沙汰してますね。板橋(笑)で飲んだ日々を思い出してしまいます。

>さて、ゲームマクロスM3の「ゼントラーディ人の機動兵器」のネタ、ボクが振ったのですが、突っ込んでお調べ頂けないでしょうか?

そうだったんですか。
以前に、「これってどうなんでしょうか」と直接聞かれたような気がします。

しかし、今これを調べること自体が、僕の立場からは困難なのと、その労苦に見合った何かが得られるとは考えられないので、悪しからず、すみません。
(単行本の執筆もありますし……)

それに、公式見解はさておき、ファンの方が独自にあれこれ推測したり、議論したりすることにも、大きな意義があると感じております。

投稿: 廣田恵介 | 2012年3月29日 (木) 23時12分

(わたしの近況)相変わらずガイジンと交流していますが、どこの国の人でも受け入れてしまっていたツケが回って、ガイジンオタクたちの世界に足を突っ込んだりしております。
(もっとも、世界的にはスマホブームで、「やっとネットの使い方を覚えた」というレベルなので、一言メッセージが多く、濃い話は全く出来ないのが今の時代です。議論が成り立ちません)

 意外だったのが、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジアや南米圏の人にも、しつこく日本サブカルチャーのファンがいることでした。
(中華圏、韓国、米国、欧州などは独自のネットワークの中で彼ら同士でやりとしていると思いますが)。

 彼らの中では、「マジンガーZ」「ボルテスV」「ゴライオン」「サイコガンダム」(苦笑)等はまだまだ、現役のコンテンツです。

 サイコガンダムはイラストが何度も投稿されたりして、しつこい人気!(ゲームの影響ですかな?)


 「ロボテック」なども話題にたまに出ますね。最も、ロボテックファンはかなり古参ユーザーなので、独自のネットワークでやりとしていると思いますが。

all the best,


投稿: きゃてぃー中島 | 2012年3月29日 (木) 23時24分

■きゃてぃー中島さま
相変わらず、ブレない生活ですねえ(笑)

>マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジアや南米圏の人

かなり以前、ブラジルの方からメールいただきましたよ。その人は『メガゾーン23』の同人誌を売って欲しい、とのことでした。
奥さんの写真も見せてくれたり、人懐っこい人でした。

>サイコガンダムはイラストが何度も投稿されたりして、しつこい人気!(ゲームの影響ですかな?)

どうしてまた、サイコガンダム……主役ですらないのに(笑)。
『ロボテック』に関しては、僕は本当に分からないので、たまに濃い人たちが騒いでるなーと、遠い目で見ております。


投稿: 廣田恵介 | 2012年3月29日 (木) 23時36分

センセ、こにゃにゃちわ~!
いつもありがとうございます~!


> 公式見解はさておき、ファンの方が独自に
> あれこれ推測したり、議論したりすること
> にも、大きな意義があると感じ

 そうです、まさにその通り!かと。

 画像の出典が分からないので、「画像検索」で探してみましたが、唯一、オタクガイジン達の掲示板で「マクロスで合体変形メカがないと思っているのか、痴れ者め!」(意訳)というコメント付きでこの画像が見つかったのみ。
 発信国の日本で何もデータが出てこないのはさみしい限り。


> その労苦に見合った何かが得られるとは考
> えられないので、悪しからず、すみません。
 ああん、これは・・・!
 女の子から、「実は毎回感じたフリしてただけなの」と聞くくらい、さみしい台詞です~!(v.v)シュン・・・

 ほら、センセだってまた河森さんとオシゴトする機会があると思って、どうせなら河森さんご本人に聞いたほうが早いと思って・・・。甘えてみたんです


 ウルトラマンの成田氏みたいに、亡くなって聞けないならまだしも、せっかくですから、確認できる文化は伝えておきたい、そう思いましてね。


(///∇//)テレテレ~♪

投稿: きゃてぃー中島 | 2012年4月10日 (火) 23時09分

(しつこく続いてしまう)
ダメダメFacebook、何が「グローバルスタンダードになりつつある」ですか、
ろくな使い方してないですよ、みんな!
文化として死んでます、Facebook。やっぱり、「グローバル」なんて、ないんです。無理がある。
「Tokyo Pop」(かつて日本の漫画を海外で出版していた)のコミュニティーがあって、今でも駄ネタを投稿しているんですが、みな、ネタが上がってきたら「Like」をオスだけ。誰も情報交換してない。コミュニティーの意味がないです。「2ch」のほうが1億倍マシ、なぜなら2chは付加情報が出てきますが、Facebookではほとんど出てきません。「好き/嫌い」と言うだけ。女子中学生かお前達は!という感じ。

今日も、展示会用の「金田バイク」のネタが上がってきても、“欲しい”と言うだけ。ぜんぜん、ファンじゃない。


(ガイジンの)オタクネタのコミュニティも、
クリエイターの名前を誰も出せないんです。
だからボクはしつこく「河森デザインの~」とか、「この歌は菅野よう子作曲の~」とか何度も書いています。
ドンキホーテです、まさに。ひとりで戦って。援護射撃一切なし。

唯一奴らが白熱したのは、「ボルテスV」の画像を間違えて「コンバトラー」と書いたときですね。
フィリピン人とかが一斉に「ボルテスVだろ!」と訂正。

調べてみると、フィリピンではマルコス政権時に、放映中のボルテスVが「政権維持の支障になる」として、放映を中止にしたりしたそうで。そしてマルコス政権退陣後、無事全部のボルテスが放映解禁になったという経緯らくて。
アニメが政治に絡んでいるんです、政治に!民主化のシンボルなんです、ボルテスが。
どうりで熱くなるわけです。


ということで、デザイナー・河森氏の布教の旅は終わりません(ボルテスとサイコガンダムはどうでもよかです)。

投稿: きゃてぃー中島 | 2012年4月10日 (火) 23時28分

■きゃてぃー中島さま
僕も最近、「まだ生きてらっしゃるうちに、いろいろ聞いておけば良かった」と後悔することは、多いです。

でも、それは一般ファンの方も、まったく同じなんですよ。「どうして、河森さんに手紙を出さないの?」と思ってしまいます。返事が来る・来ない以前に、初めから手紙すら出そうとしないで、ネットだけで議論してちゃ、それは、道は開かれないですよ。

仕事があろうがなかろうが、どんどん会いに行ったり、丁寧にメールを出したりして、貴重な付き合いをしているファンは、何人かいます。
……って、インターネットでこういうことを書くと「強制している」とか言われてしまうのですが、何もしないでボヤいているだけの人が多すぎるのは、確かではないでしょうか?

もちろん、「行動する男」きゃっとさんは別ですよ!

※「Facebook」は、ちょっと前にやめてしまったので、何とも言えません。
すみませんです。

投稿: 廣田恵介 | 2012年4月10日 (火) 23時33分

センセ、こにゃにゃちわ~!

昔は、ずっと前の板に付いたレスなんてページめくって確かめなければいけませんでしたが、最近はRSSで表示されているので便利になりましたネ~!

ありがとうございます~、そう!そうですよね、手紙!いちばんシンプルな手がありました!
Wizardryのプログラマーのロバートウッドヘッド氏から、イギリスの機関車トーマスの版権管理者まで、サクッとメールでコンタクトが出来る時代に慣れすぎて、河森さんの会社のページを見て「個人宛はだめか~」と思ってあっさりあきらめてはいけませんよね!


という話を頂いてハッと思い、
いつもガイジンに質問される「セーラームーンの新しいのはもうやらないの?」という事に応えるため、
比較的ユーザーがいる、ガイジンベースのオタクサイトに「そんなに未だにセーラームーンが好きなら、ユーザー相手に“セーラームーンの新作が見たいです、竹内先生!”という意見の署名でも集めれば」と、提案を出してきました、Yo!

しばしば聞かれる質問で、いつも私は
「あのねー、セーラームーンはバービー人形のビジネスと違うの。一人の作者がいて、歳も取れば子育てもする。もうやりたくないと思ったら彼女の一存で、もうもう続けないこともあるの」
と教えてあげるんですが、誰一人として納得しないんです!
コンテンツを作る裏側には、生きた人間がいる、ということに関心を払わない、いやなんというか関心を払う文化がないと申しましょうか。信じられないですね。

(続く)

投稿: きゃてぃー中島 | 2012年4月28日 (土) 04時36分

(駄文の続き)
YouTubeやダウンロードサイトから無尽蔵にコンテンツを消費し、見たらそれで終わり。あとは、頭がスマートになるわけではないスマートフォンを使って、LIKEボタンを押すだけ。
コンテンツを作る裏側に同じ人間がいて、失敗することもあれば病気もする、そしてその人達が生活するにはお金が必要、血の通った人間がいるという事に気を配らないのです。

これは最近だからそうなのではなく、実はこの世界は、ほとんどそういう人たちで構成されていると思ってきました。
ということで調べてみると、
有名なデータですが、世界の音楽市場
http://cgi.www5b.biglobe.ne.jp/~xpress/test-3/img-box/img20120414062201.gif
ハイ、このデータを見る限り、正常と言えるのは上位5ヶ国くらいで、あとのほとんどの国では著作物にお金がたいして支払われていないことが分かります。


別のデータ、クロームというブラウザの、個人アーチストが作れる「テーマ」を見ると、
https://chrome.google.com/webstore/category/themes?hl=ja#category/themes?hl=ja
やはり結果は如実に出ます、アメリカンアートか、日本のオタクコンテンツ、この2つくらいしか目立っていません。

これはあくまである1面、あるデータから見ただけで、アメリカや日本以外にたいしてコンテンツがないじゃないか、と言っているわけではありません。

歴史だの文化だの、コンテンツがあっても、それを再生産するための市民パワーがない。体の血管に血を巡らせるだけの心臓、エンジンの力不足。

ここに「外国は日本なんかより、ダイナミックなんだから!」というパワーは感じられません。

ボクらは子供の頃から少ない小遣いとかバイト代を握りしめ、エイリアンやブレードランナーのおもちゃを見に何度も足繁く店に通ってはショーウィンドーに鼻をくっつけてみたり、CD買って大事に聴いたり、12000円もする外タレのコンサートに行ったり、グラディウスやロックマンのデザインコンテストを応募したりと、コストを支払ってコンテンツを支えてきました。

外国に出てはガイジンどもから「日本の文化はせこい」とか言われて非難されてきましたが、
しかし今立ち止まって振り返ると、セコイのは誰か?いや、草の根のソフトパワーが育てられないのは、むしろあなたたちじゃないの?と思わざるを得ません、ネ!


一方で、日本のコンテンツホルダーや制作者には、「日本のコンテンツ、ちゃんと買ってよね!」という態度が全然足りないと痛感します。

iPhoneがアメリカで発売されたとき、
Mixiのアメリカ人の友人達が、いちいち「iPhoneのこんなところがすごい!」と大騒ぎで叫いていました。日本で発売されてないのに、俺たちに言ってもしょうがねーだろ、と思っていました。
アメリカ人は個人主義、なぞとはなかなかいい言い訳で、ガキの頃からちゃ~んと国家から、自国のソフトや製品の宣伝マンになるようにしつけられてきた証拠です。


と言うわけです!(オチが。。。)

コンテンツも森と同じで、木を切って採ったら、一方でちゃんと植林してまた育てなくてはいけません。
世界の人々に堂々と言わなければいけない時期がもとっくに来ています、「日本のコンテンツ、ちゃんと買って下さいネ!」「それは日本だからこそ生み出されたコンテンツです、感謝してください」と!

投稿: きゃてぃー中島 | 2012年4月28日 (土) 05時07分

■きゃてぃー中島さま
こんにちは。
やや話題が拡大しすぎてしまったので、我田引水なレスになることを、お許しください。

>コンテンツを作る裏側に同じ人間がいて、失敗することもあれば病気もする、そしてその人達が生活するにはお金が必要、血の通った人間がいるという事に気を配らないのです。

そういう気配りをキャンセルし、「相手の気持ち」「相手の立場」を完全無視できるのが、実は「ネットの便利さ」なんじゃないか? そう思っています。
自分は安全圏にいたまま、作品や作家をコキおろし、もちろん金も払わないどころか、「DVD予約したけどキャンセルしてやった」などと誇らしくレビュー欄に書けてしまえる怠惰さ・無神経さを、ほとんどの人は「便利さ」として享受しているのではないでしょうか?

>コストを支払ってコンテンツを支えてきました。

僕はよく、「買い支える」という言い方をします。いい作品だと思ったら、DVDを買ってメーカーを支える。そして、友人・知人に貸して布教する。その友人が「いい作品だね、これ」と買ってくれて、さらに作り手に還元できたりもするんです。

だけど、熱烈なファンに「作品を広める努力をしましょう」「ちょっとぐらい高くても、DVDも買いましょうよ」なんて言うと、叩かれる(笑)。

でも、何も買っていない人が「続編をつくれ」とか、平気でツイートできてしまえる。
あるいは、映画ファンを自称する人が1800円のコストを支払ったからといって、見てきた映画をレビューで酷評する。それが、結果的に映画館から客足を遠のけ、市場が小さくなって、今までのように映画を見られなくなるのでは?とは考えない。
そういう自分の不利になることは、「他のやつが努力すべきこと」と逃げ切れてしまえる。
いやあ、ネットって楽ですね!

制作費の回収の仕方が理想的かどうかは、現場の疲弊具合を見れば、分かります。「ここまでやったのに、なぜ売れない!」みたいな瞬間って、あるんです。
それでもね、食費を削って、コツコツとソフトを買っている人はいるんですよ。そういう人は、ネットで何か言ったりしないので、目立たないだけです。

……すみません、ちょっと長くなってしまいました。

投稿: 廣田恵介 | 2012年4月28日 (土) 15時02分

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