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昨日の京都市長選。投票率は36・77%、脱原発を訴えた新人候補は負けました。
僕らは、震災直後の都知事選で、石原おじいちゃん(今年80歳)を勝たせてしまったから、「やっぱり西日本は意識低いな」とは言いません。
東京人って、地方から上京した人から見ると、やっぱり異常なんですって。
大雪が降っても、いつもの靴で出かける。友人に言わせると、「長靴って便利なのに、どうして東京の人は使わないのかな?」と。
ようするに、東京人は「平時」に慣れすぎ、「有事」に備える心がまえ……というより、「有事」という概念そのものがないように思います。
僕は福島出身の友人に強く勧められて、カセット式ガスコンロを購入しました。
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昨年、給食に汚染牛肉が出されました。何人の子どもたちが食べてしまったと思いますか?
18万人です。18万人の親御さんが立ち上がれば、こんな危険だらけの給食制度など、打倒できましょう――各地の市民運動の成果で、お弁当を選べる制度も、自治体ごとに進みつつあるようです。だけど、お弁当をつくるにしても、西日本や外国の安全な食材を厳選しないと、意味ないわけです。
そのような苦労をしなければならなくなった原因は何かというと、原発ですよ。
僕は、東京に降下した放射性物質の量を考えると、草っぱらに寝転びたくはありません。ETV特集で海洋汚染の実態を見てしまったので、魚は口にできません。
気をつけてきたつもりだけど、マスクしない日も多かったし、確実に内部被爆しているでしょう。だから、再婚もしませんし、子どももつくれません。
原発に反対する理由は、それで十分です。
抗議デモに参加すると、後ろ指をさされますよ。「アイツ、過激だ」って。これから、仕事も減っていくんじゃないでしょうか。「何もなかった」ことにするのが、賢いのでしょう。
僕は賢くないから、思うことを実践します。それで仕事がなくなるなら、それまでの縁だったのでしょう。
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小学校のころ、先生がひとりの生徒を指さして「姿勢がよくない」って言うんです。
そのたびに、指されてもいないクラスの全員が、わざとらしく椅子をギシギシ鳴らして、姿勢を正すフリをする。
――気持ち悪くてね。なんでいっせいに同じ行動をとるんだろう? 「前へならえ」「小さく前へならえ」「気をつけ」「休め」とか、毎朝の朝礼で、さんざん強いられてるのに。あの号令で、みんな去勢されてしまった。
義務教育からして、「みんな同じ」「変わったヤツは排除」だったでしょ。そのくせ、成績で順位だけはつけられるから、どんどん嫉妬がたまっていく。嫉妬が渦巻いてるのに、表面では同調してないと、排除されてしまう。
テストのたびに、「何も勉強してないよ、どうしよう」「もう、あきらめよう」とか、心にもないことを口にして、周囲から浮かないように努める。テストの直前まで教科書をにらんでないと、「余裕だねー」とか言われる。
原発抗議デモに参加すると「過激だねー」と言われるのと、まったく同じじゃないか。
たぶん、本気で原発に反対して行動している人は、日本国民の百分の一にも満たないでしょう。だったら、その百分の一でがんばるしか、もう道はないと思います。
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