■0128■
昨日は、経産省前の脱原発テント村へ行ってきました。集会は16時からなので、やや早めに着いたのに、もう何百人か集まっていました。
「若い人は、マスクしなきゃ! ここは線量が高いんだから!」と、マスクを配っているお母さんがいました。僕は、若い人って歳ではないんだけど、とても嬉しかった。見知らぬ人を気づかうという、その温かみがね。
自主退去の期限は17時なので、その時間に何が起きるか。自分は逃げるのか、それともテントを守るために踏みとどまるのか、それを確かめたかった。
テントが存在しつづける、ということは、毎日24時間、経産省前でデモが行われているのと同じです。これは、意志の表明です。
集会には全学連の旗も見えたし、テント村を統括しているのは、いわゆる「プロ市民」とも聞きます。確かに、脱原発と関連のないビラを受けとったこともあります。
……でも、そんなことは前ほど、気にならなくなったね。ダンマリを決め込む方が、よほど自分に対して恥ずかしい。
■
集会は18時まで。いろいろな団体の人がマイクを握ります。福島の畜産農家の方の、怒ったような泣いたような叫びが、いちばんキツかったなあ……。→■
そして、主催者が定期的に「横に広がってください」「通路を空けてください」と巡回していたので、警官はいらなかったよな(笑)。それでも、昨日の警官たちは「すみません、もうちょっと下がっていただけますか」「恐れ入ります」と、やけに礼儀ただしく、中には参加者と談笑している人までいた。
いたって、平和的。子どもを連れたお母さんもいたし、日が落ちると、カイロを配っている人もいたし。
そして、17時をすぎた頃、「突入はないみたい」という声が聞こえました。
すでに700人をこえる人たちが集まっていたので、強制的な取り壊しは、断念したようです。僕は19時から約束があったので、18時すぎに、まだ演説のつづくテント村を後にしました。
もちろん、カンパも忘れずに。
■
印象的だったのは、主催者と警官が一般の人のために通路を確保していたのに、「公道をあけなさい!」と大声で連呼しながら、突っ切って行った老人。70代半ばか、80歳ぐらいかなあ。
まあ、だからさ、脱原発の運動をしている人たちが「気にいらねえな」って程度でしょ。本気で「日本国民の豊かな生活のために原発は必要不可欠!」なんて、この人たちは、口が裂けても言わないんだもん。
そもそも、枝野経産相は「原発ゼロで、今年の夏を乗り切る」って宣言しちゃったじゃん。→■
原発推進派の人たちは、今度は枝野さんを吊るし上げないといかんのじゃないの? なんで黙ってる? 経産省前で「枝野、早く原発動かせ!」ってデモすればいい。
ようは、意志があるかないか。意志を表明できるか、否か。それだけの問題です。
自分の意見もなしに、ぬけぬけと生きのびてしまえるのは、311の前も後も変わりません。その風潮を、僕らの代で、何とか変えねばならないのではないでしょうか。
■
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント