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2011年12月25日 (日)

■1225■

金曜日、あるアニメ監督のところへ、遊びに行った。友人が、新しいファンをひとり連れてきた。合計三人で、ながながと居座ってしまった。
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相変わらず、俗にも聖にも流されすぎず、内省とサービス精神の同居した方で、嬉しくなった。この人は、深刻になりすぎないコツを知っている。
監督からは、古いプラモデルをいただいた。

スタジオからの帰り道、駅前の「王将」で、三人でメシを食べた。
ひとり一皿ずつ、チャーハンを頼み、他には餃子と麻婆豆腐。それらを小皿で分け合う。そのメシは、何だか、すごくうまかった。なぜだろう、いつもひとりで食べているから?

その夜は、ひとりでガールズバーに行った。
地元の友人を誘う約束をしていたが、出張で東京にいないんだそうだ。


隣の席で、「俺は酔ったら、必ず女を口説く」「しかし、どれだけ飲んでも酔わない」とヘンな自慢している人がいた。挙句、「俺は女にはモテる。不自由してない」とまで言い出したが、何だか笑えない。
こういう店では、誰もが、少しずつ恥をかいているからだ。

キャバクラは、虚構の関係を売る店だが、ガールズバーには、女の子の本音が陳列されている。話を合わせるぐらいはしてくれるが、仲良しごっこまではしてくれない。ふいにオヤジ扱いされ、身のほどを知るのである。
いつも、蹴飛ばされたような気分で、タクシーに乗って帰る。歩いて帰ればタダなんだけど、それでは寂しすぎる。


谷村美月の不幸顔を見たさに、『阪急電車 片道15分の奇跡』を借りてくる。
Hnk_ma7_large谷村が、道ばたの雑草を見つけて「天ぷらにして食べたら、おいしいのに」と言うシーンがあるが、これは東日本では撮れないな……と、感慨にふけった。

今夜、九州ではすべての原発が停止する。もう、文化の中心も西日本に移していいような気がしてくる。
かつては、六本木や原宿が文化の中心のように言われていた。いま、あの辺りを歩くと、まるで現実感がない。華やかであればあるほど、一枚、虚飾のレイヤーがかかっているように感じる。

今は、全国のフィルムコミッションが盛んなのだから、どんどん東京から離れていくべきだと思う。地方で優先的に公開され、東京では、ほとんど上映してない映画さえ出はじめた。それでいいと思うんだ。

『阪急電車』は、好きな女優がひとりでもいれば、見る価値のある映画。


本日は、あるアニメーターの方が三鷹まで来てくださった。
原発や放射能と関係なく、やはり地方で何かやった方が面白くて、可能性を感じるという話になった。

ちょっと買い物してから、夕闇に包まれていく駅前を歩いていたら、後ろから「何もうまくいかない……私には、どうしたらいいのか分からないのよ!」と、声がした。
まだ30手前ぐらいの女性だった。ひとり言にしては声が大きすぎるんじゃないかと思ったが、そう叫びたくなる気持ちは分からないでもない。
年の瀬だもの。いろいろあるさ。

(C)2011 「阪急電車」製作委員会

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