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2011年10月27日 (木)

■1027■

最初に告知です。
藤津亮太氏が主催する「アニメレビュー勉強会」の第二回に、ちょこっとゲストで出ることになりました。12時の回のみ(15時の回は上田繭子さん)。詳細→

僕は文章だけでは勝負できないし、してないと思うので、一度はお断りっぽい返事をしたんですけどね。
「レビューお願いします」という依頼には、いつもビビってしまう。

しかし、多分、おかしな話をすると思うので、ご興味のある方は参加してください。参加シメキリは、31日(月)です。


あまりに仕事が溜まりすぎているので、隔月連載の記事を「一回お休みしましょうか」と、編集者が気を使ってくれた。
その合間に新規の仕事を請けたり、酒を飲みに行っているので、なんとも複雑な気持ちですが……。

出版業界の、ほぼ同業の人とも飲みに行ったのですが(ほぼ同業というのは、その人は経営者でもあるので、完全に同業ではないという意味)、いろいろ合点のいくことがあって。
僕らは、アニメとかプラモデルとかの記事を、40歳をすぎても書いているけど、それぞれ原体験があるんだよな……。

つまり、そろそろアニメもオモチャも卒業しなきゃいけない歳になって、周囲から「幼稚だな」と笑われながらも、けっして離れられなかった。離れたら、たぶん、頭がどうかなっていた(笑)。
それぐらい、過酷な家庭環境から、アニメやオモチャは、自分を救ってくれたような気がする。実体験とフィクションとは、相互に補完する関係にあり、切り離せない。
少なくとも、僕らの少年時代には、逃避せざるを得ない現実があったんだ。

前にも書いた、「アニメはセラピーになり得る」という話とも、ぴったりリンクしてくる。
実写とアニメとでは、アクセスする精神領域が違うのではないだろうか。


そんなことを考えた翌日、今度はまったく異業種の人と飲み。
実は、放射能漏れ以前から、工場跡地に残された毒物などは、かなりの割合で東京に埋まっている……とか、怖い話いろいろ。
「だから、今さら放射能でビビるな」とか、そういう話では一切ない。

東村山市の小学校で、2.153μSvを観測……東京の西は大丈夫だと、根拠もなく思っていたんだけどなあ(これは、市が主体的に測定した結果)。
僕がいつも、枯れた花々を埋めにいく玉川上水。枯葉もあるし、思い切り線量が高そうなんだけど、「自分の地元は汚染されてない」って信じたいもんですよ。

福島県の女性たちが、経産省前で座り込みをはじめました。→
若者たちがハンストをやったときは、「テロ行為だ」「卑怯だ」と批判する大人がいたけど、経産省のボンクラ職員を目の前にしてごらんなさい。そんな紳士的なことは、言ってられなくなるから。

3月下旬、三鷹駅で、大きなカバンを持った若い女性や親子連れを見た。
だけど、残らざるを得なかった人たちと、僕は話をしてみたい。三鷹・武蔵野の方たちへ。→
おお、賛同人に高畑勲さんの名前が! あと、主催のママさん、美人だ美人!(リンク先参照)
……って、こういう気持ちを忘れてはいかんよ。泣く場所、怒る場所をまちがえてはいけない。

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コメント

僕は関東から離れてしまって久しくて、でも知人友人、親族までもが残る関東とどう接していけばいいかすごく悩みました。今でも悩んでいます。

でも4月ごろかな?今自分の住む土地が同じ汚染に晒されたとして、僕自身もそう簡単には動かないだろうと考え至った時に「やはり自らが動くと決めなければ動けるものではないだろう。他人に言われて動いたならば悔いも残るだろう。」と強くは言わないようになりました。

誤解される言い方かもしれませんがイイ大人が決めたことなら他人が口出しできることではありません。
自分の子供に対しての事でもね。
決断と責任は常にセット。
泣くも笑うも自分の人生です。

ですから僕自身は汚染されてない地域に汚染を拡げさせない、汚染の少ない(ゼロではありえないです。ついたてなんて無いんですから)この地でどれだけ人を惹き付けることが出来るかがこれからの軸足になっていくんだろうなと今は思っています。

投稿: てぃるとろん | 2011年10月27日 (木) 18時30分

■てぃるとろん様
まず、僕は西日本に住みながら、原発や放射能に危機意識を持っている人たちを、たいしたものだと思います。

>(ゼロではありえないです。ついたてなんて無いんですから)

こう考えてくれる人が、もっと増えてくれることを望んでいます。
西日本だけでなく、首都圏にもね。

>今自分の住む土地が同じ汚染に晒されたとして、僕自身もそう簡単には動かないだろうと

「動く」というのは、移住のことですよね。
私は一人暮らしの中年だから、そんなにリアルに考えたことはありません。でも、子供のいる友達の中には、首都圏から逃げることを視野に入れている人がいます。だからといって、積極的に「今すぐ逃げな」とは言いません。
同様に、福島県の知り合いに「逃げろ」と言ったこともありません。

ただ、誰かに「相談に乗ってくれ」と言われたら、出来るだけのことはします。
また、ブログで「放射能について、常に意識を持っているよ」と示唆はします。

……難しいんですよ。サンプル検査で500ベクレルという暫定基準値の食品を「我慢して」「無視して」「考えずに」食べている国民がほとんど。
本音は、「そういう人たちに声をかけてもムダ」……なんですよ。

投稿: 廣田恵介 | 2011年10月27日 (木) 20時23分

気を抜けば山口の上関原発の事もあります。
もんじゅになにかあればここも被曝圏内でしょう。

他人事なんかじゃないんです。

昨日の毎日新聞。
福島第一の廃炉には30年かかるという記事がトップでした。
その頃には俺、70歳半ばですよ。
生きてればね。

関係者のお歴々には是非長生きしていただきたいです。
10年先、20年先、自分のした事の結果をまぶたこじ開けてでも見せてやりたい。
簡単には死なせやしない。

投稿: てぃるとろん | 2011年10月28日 (金) 04時53分

■てぃるとろん様
「広島 放射性物質」か「広島 母乳」でググると、今月のニュースが、いくつか出てくるはずです。

「もしも」の話より先に、いま現在、食品や瓦礫を通じて広がっている汚染に、少し注意したほうがいいと思っています。

>福島第一の廃炉には30年かかるという記事がトップでした。

50年とも言われてるし、100年という説もありますね……。
デモに行くと、皆さん「今すぐ廃炉」とおっしゃるんです。
でも、廃炉作業と放射性廃棄物の管理を、まだ顔も見ない世代に押しつける罪悪感をスキップして、とても「今すぐ廃炉」とは言えません。

>関係者のお歴々には是非長生きしていただきたいです。

ETV特集だったか、引退した東電の役員たちに取材していましたが、今回の事故についても、ほとんど他人事ですよ。

そういうお爺ちゃんたちに「責任とれ」と言えるのかどうか、しばし考え込んでしまいました。


投稿: 廣田恵介 | 2011年10月28日 (金) 09時48分

使い分ける必要性もないので、今回からTwitter名に統一させて下さい。
先にも書いた通り、この広島の地においても放射線問題はゼロではありえません。
一応尾道市は今回、放射能汚染の可能性がある被災地ガレキの受け入れを拒否してくれました。
ですが近隣の地域で受け入れれば結果としては同じです。
廣田さんと同じく、僕も独身中年なんで移住とかは考えませんが、子供を放射能から遠ざけたいと思った親御さんの為に日本国土に放射能的にまだましな環境を維持存続させていく事は非被災地に住まう者としての義務と考えます。

投稿: tanakyan | 2011年10月28日 (金) 15時36分

■tanakyan様
暫定規制値は、来年4月まで(あと半年も!)現状のままです。これは、日本全国、一律そうです。
「放射能は安全」「暫定規制値なんて知らない」人以外、すべての日本人が意識すべきだと思っています。

>一応尾道市は今回、放射能汚染の可能性がある被災地ガレキの受け入れを拒否してくれました。

西日本の自治体のほうが警戒していますよね。当たり前かも知れませんが……

>子供を放射能から遠ざけたいと思った親御さんの為に日本国土に放射能的にまだましな環境を維持存続させていく事は非被災地に住まう者としての義務と考えます。

心強い言葉です。廃炉より、まずはそっちだろうと思いますね。

東北から東京へ避難されてきた方は、実情がこんな風で、何と言っていいか分かりません。
そういう意味でも、東京が首都である資格って、もう無効といっていいと思うんですけどね。

投稿: 廣田恵介 | 2011年10月28日 (金) 16時00分

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