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2011年10月 3日 (月)

■1003 オトナアニメ Vol.22■

オトナアニメ Vol.22 8日発売予定
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●『輪るピングドラム』 絵コンテ解説、オープニング解析、美術監督インタビュー、アイコンデザイナー・インタビュー

これらの記事に関しては、すべて、自分でラフを切りました。
今までは、インタビューページは編集に任せていたのですが、美術ボードを見ていたら、どうしても自分でやりたくなって、1ページぜんぶ美術ボードだけで構成したりしてます。
誌面の雰囲気を、ちょっとでも変えていきたい。

絵コンテ解説も、今度は、「コンテそのものを絵として見せる」ようなレイアウトにして、見せたくない部分はトリミングするとか。パターンにはまったら、終わりなんで、いろいろ考えるのです。

●『とある飛空士への追憶』レビュー
●『花咲くいろは』コラム

これは、たいした量ではないんですけど、ピンポイントで「好きだ」と言える作品を書かせてもらえたので……。
『花咲くいろは』は、ふたつのオープニングについて、かなり細かいことを書いています。「印象」を書くのではなく、「なぜ、そのような印象が生まれるのか」を書いたつもりです。
それによって、一度見た人でも「そうだったかな?」と、もう一度、見てもらえるようにね。

「お前は、好きなアニメのことを、好きなように書いているだけじゃないか」という指摘は、半分は当たっているけど、読者に刺激を与えたいとは思っている。
嬉しかったのは、僕の記事を再構成して、個人ブログでバージョン・アップしてくれた人がいたこと。そうやって、「俺ならこうする」「こう考える」と、読者が主体的に動いてくれることを、何より望んでいる。
それはもちろん、僕の記事への反論でも構わない。

僕らの仕事は、「他人にあてて文章を書く」ことだけど、それは編集者や宣伝会社のためではなく、読者のためでなくてはならない……と自戒をこめて思います。


人間は、ある年齢をすぎたら、人のために生きなくてはならない。
ただ、20代の人は、精一杯、自分のために生きていいのではないかと思います。野心や夢があるなら、かなりの程度、ムチャクチャやってもいいんではないか。

もちろん、ムチャをした分、挫折もあります。だけど、20代の挫折って、絶望には直結しないから。挫折して泣いても、「もう死にたい」とか思っても、心の底では「何か別に道はないのか?」と考えはじめているはずです。それが「若い」ってことなんです。

ある程度、齢をとってから挫折すると、野心は妬みや逆恨みに、転化しやすいです。大勢、ダークサイドに落ちた人たちを見てきました。他人のために生きねばならない年齢なのに、自分のために生きようとしちゃってるから。

若いうちに、手痛い挫折をくり返しておけば、どんなに夢がかなわなくても、ダークサイドに落ちなくてすむ。それは、経験的に思ったことです。


僕も、そろそろ立ち直らなくてはならないんですけど……。
だから、自分を元気づけるために「人のために」って言ってるところも、あるんだよ。

これは、樋口真嗣監督も絶賛の、岩井俊二監督の新作ショートフィルム。→
内容に反して(?)きれいな映像なので、じっくりと見て欲しい。

 

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コメント

ある年齢をすぎたら、人のために生きなくてはならない。

私も同じことを思っています。

だからといって、20代からそうであっては困ると思うし、ハチャメチャな時期があるからこそ他人へ目が向くのではと。

ただ、「人のために生きる」事が自己満足にならないように、自分の押しつけにならないように、本当にその人が必要としている事だけ手伝えたらいいな、そんな風な事ばかりを考えています。

働き者の母方の祖母の、真っ黒で深いしわの刻まれた手。
私は、それがマニュキアで飾られた手より美しいものとして、今でも忘れられません。

私もそんな風でありたいと思いながらも、時々自分の「欲」が邪魔をして、
中々難しいなと思っています。

投稿: ナトー | 2011年10月 4日 (火) 00時46分

■ナトー様
言うまでもなく、家族のある人は、家族のために生きるべきです。
それが出来ない人は、私のように、子をつくる前に、穏便に離婚することですね(笑)

>「人のために生きる」事が自己満足にならないように

それは、今の僕にはたいへん難しいですね。
「求められたことしか、やらない」「その他のことは、秘かに黙ってやる」ようにしたいのですが、どこで正しさを判断するのか。

その判断基準が、一度、キャンセルされてしまったのです。心に穴が開いてしまったように感じますね。
そんな風に感じるようになったのは、ここ数日です。

投稿: 廣田恵介 | 2011年10月 4日 (火) 01時05分

〉どこで正しさを判断するのか。


私もそこでいつもつまずきます。


〉判断基準がキャンセル
そこが一番辛いですね。

思い返してみたら、私は判断基準のプチリセットなら何度もしているかも。
グラグラしまくっててダメですね(苦笑)

投稿: ナトー | 2011年10月 4日 (火) 01時30分

■ナトー様
ですから、悩んだり迷ったりしたときにこそ、他人に聞くことだと思います。

自分が、いま持っている判断基準なんて、すぐ古びてしまうじゃないですか。
常に、多くの人と話しつづけることが大事だと思います。オープンになるのは、なかなか難しいと思いますが……。

投稿: 廣田恵介 | 2011年10月 4日 (火) 02時06分

自分は本当に母親になれて良かったと思うよ。
もし、まだ一人で好き勝手生きてたら....恐あ〜ゾッとする(笑)なにやってたかなあ....子供さま様だよ、旦那さま様。自分の為にだけに生きるなんて選択肢が無くなったわけだから。物事を色んな角度から解釈できるようになった。

でも、基本的に自分の「我の強さ」を自覚してるから、「できるだけオープンにして人と接する」ことで、さらけ出す。相手の話も聞く。それで、せめて自分をごまかさずにいられる。

相手のためになっているかどうかなんて、結果をみないとわからないもん。難しいよ。
その時に、ベストだと思ったら迷わないほうが健康的だと思うよo(*^▽^*)o

投稿: ごんちゃん | 2011年10月 4日 (火) 16時38分

>まだ一人で好き勝手生きてたら....恐あ〜ゾッとする(

誤解のないように、あくまでも「私」の場合。

投稿: ごんちゃん | 2011年10月 4日 (火) 16時40分

■ごんちゃん様
>誤解のないように、あくまでも「私」の場合。

分かってるって。それはつまり、「性格による」ということ。「自分さえ良ければいい」のは、もう性格だと思うんだよ。
そういう独善的な人は、残念ながら、僕ら世代で独身……という場合が多いような気がする。
いや、多いというより、「目につきやすい」んだよね。

>それで、せめて自分をごまかさずにいられる。

人間って、いくらでも楽な方へ流れるから。ひどい状況になりつつあるのに、「いやいや、たいしたことない」と信じこんだりさ。
それで取り返しがつかなくなって、「相手を殺す」なんていう選択肢が出てくるわけだな……。

投稿: 廣田恵介 | 2011年10月 4日 (火) 16時59分

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